Web版ひであき日記

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  播州黒田武士の館
2004年08月04日 (水)

acchi.gif 地域の方々と面談。役員の方も。篤志家による寄付の件について打ち合わせ。そういえば、別の案件について、使途不明金とされる資金の使い道が相手を秘匿しなければならない接待という弁明があったという。俄かには信じられない。情報提供者に謝礼を渡しあて先を偽名にするというのは捜査関係者がこれまで使ってきた情報源秘匿手法。高い倫理・規律を保った上で、捜査に必要な制度であると思う。企業で相手先を秘匿した接待は経費(損金)でなく課税対象。許認可権、特に補助金支給元であれば贈賄だし、自分のものにしたら横領。嘘の上塗りは墓穴を掘り、大事になる…。

その後、保城のYさんと合流。妻鹿の播州黒田武士の館、播磨灘漁具会館。姫路城生まれ黒田官兵衛関係の物品等を個人で蒐集しているというKさんが館主。黒田二十四騎の一人 母里太兵衛が妻鹿の出身であることから、興味を持たれたようだ。様々なコレクションを拝見。昨年が、官兵衛の生誕400年で姫路でも黒田イベントが盛り上がり、福岡では関係自治体のサミットもあったようだ。以前マスコミにも取り上げられたが、もっと他の人にも姫路生まれの官兵衛に興味をもってもらい、「播磨灘物語」(司馬遼太郎著)を大河ドラマにしたいという夢もあるそうだ。姫路市の「こころの祭り」でも黒田二十四騎の兜を展示されるという。もっと多くの人にも見てもらいたいという純粋な思いに共感。努力することに。 

母里太兵衛
http://www.mori-es.ed.jp/morinorute/mori-tahei.htm

会派総会は既に散会。その後、某課。複数の職員より安富町の自治会3400万円支給問題は、額が小さいとの指摘。確かに姫路市の財政規模から考えると寡少。「姫路市で同様の支給を行うなら人口70倍とすると25億円という論理」はそのとおりだが、無理があるという。先輩議員によると記事が出た後も、大騒ぎにはならなかったという。合併特例債の事業で考慮する等やり方はいくらでもあるというが…。議会も定数問題が決着して以降、合併は最終的な態度表明が話題に上がるぐらい…。定数特例2回という現選挙区7年固定策が一部で噴出し始めていた逆流の動きを止めてしまった。メリットは法定50万人超。デメリットは…。議員問題が在任特例でなかった以上、政局にもならない。本音と建前ばかり。残念だが、市民の皆さんの関心も高まらない。”流れに棹差す”とは本来「流れに乗って事柄の勢いを増すような行為をすること」という。堰き止めることもできなかった。結局議員は一票では何も出来ないということ。九州視察の際の話と同じ。

そう言えば、市バス事業の観光バス部門廃止という情報も。これは新しい施策ではなく従来から決断時期の問題であったのだが、民間出身のY助役が担当となったから出た方針なのだろうか。民間出身者しか手がつけられないということなら、更に他の分野にも民間人を入れた方がいいのでは。姫路市で助役3人というわけにもいかないが(政令市の福岡市で2名に減員するほど)。そう言えば、千葉県我孫子市と埼玉県草加市は「特定部の部長(姫路市でいう局長級)以上を市長の選任する特別職とする特区」を申請するという。これはアメリカのような政治任用型施策。一定以上の高度な政策決定に関与する幹部職員は、選挙を経た市長の方針で任用するというもの。逆に政策決定への関与を望まなければ、一般職にとどまる自由もあるが出世は望めないという。民主党が政権をとったら、国の事務次官に適用する施策だが、自治体でも既にここまでの発想を先取りし、自立していこうとしているところもある。地方交付税という財源の均衡化(財政調整機能)に限界が来ている。生き残りを模索し、スリム化をはかる自治体。既存税源の上にあぐらをかき、効率化と逆行する方向に進んでいる自治体。行政区域面積の拡大をメリットと主張する人と議論しても仕方ない。

しかし、この夏は視察で各自治体を訪問させて頂き、先進事例、地方政治特有の問題を勉強させてもらった。「職員提案のいいものはどんどん採用する。対議会も同じ。議員の提案が優れていれば、党派や当選回数に関係なく採用する。情報公開は当然として、説明責任も果たす。ただし議会対策というような根回しは一切しない。問題があれば議会で修正し、駄目なら否決すればいい。公式の議会で堂々と議論を戦わせばいい」という片山鳥取県知事の施政方針ではないが、いい意見を採用する体制、その意見採用の可否、その評価を制度として措置できなければ、改善に対するモチベーションは上がらない。「どうせ〜」が若い人にも蔓延しているのでは。先日もそういう話を聞いた。
堀川前市長が逝去されたとの情報。ご冥福をお祈りする。INDEANで昼食。遅くまで事務作業。

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