09/03 (水)
バスで但馬空港。但馬空港管理事務所長から説明など。今日はサンテレビの県議会広報番組「県議会レポート」の取材も。
放送日は9月28日(日)10:00〜
なぜ但馬空港なのかというと、飛行機に乗るためには手荷物検査を受ける必要があるが、この検査立会いを行っているのが豊岡南署である。テロ対策、アメリカの要請もあり、どの空港でも検査が厳しくなっている。ただ、この但馬空港では空港内への不法侵入や事件などは起こっていないという。
デンマークでも特に厳しくボールペン一本でもチェックされました
現在、この空港は年間約2000機が利用しているが、そのうち定期便は大阪(伊丹)空港との間を1日2便運行している日本エアコミューター(JAC)のプロペラ機(36人乗りのSAAB製)だけ。東京直通便を飛ばすため羽田空港の発着枠を狙っているが、枠については今年度の搭乗率が参考となるようで、豊岡市では70%の搭乗率を目指した運動をしているという。今年8月の搭乗率は83.7%、今年全体でも66%と昨19年の搭乗率58.6%を大きく上回っているという(就航率は91.1%。積雪等で欠航になる場合があるため)現在、普通運賃が片道12,400円のところ、豊岡市が4,500円、関係自治体でつくる但馬空港推進協議会が2,500円を補助する利用促進策があり、5,400円で乗れるそうだ。また搭乗前日までに券を購入すると7,900円となる特便割引もあり、補助を受けると自己負担は4,000円とJR料金とほぼ同額となる優遇策も。住民だけでなく、豊岡市に来るビジネス客や京都の丹後地方にも補助を拡大させているという。必死なことはよくわかるが…。
観光客が利用することが決って先に予約が入っている場合、ビジネス客が使えない場合もあるらしく、もう少し大型の飛行機を飛ばしたい意向もあるようだが、ジェット機を運行させる場合、滑走路の延長も必要となるようだ。先の県会政務調査会では、県としては滑走路の延長を含む二期工事には着手しない方針が明確に説明されていた。この空港は1994年開港。建設費は180億円だったという。他会派のT議員の配慮で、いろいろ勉強になった。
但馬⇔大阪を2機がそれぞれ朝晩運行。1往復ずつしている
コウノトリのイラスト。イラスト入り機体は1機だが、他の路線にも就航して人気を呼んでいるという
伊丹に向けて離陸
その後、豊岡南警察署。豊岡南署と豊岡北署の合同調査。署状概況の聴取。豊岡北署管内の城崎町は昭和45年からの官民一体の暴力団追放運動が成功した土地。現在も「土地・家・軒下を貸さない」という3ない運動は実施しているという。地域柄、刑法犯の発生率も低い。いまだに鍵をかけずに外出する人も多いらしく、「鍵閉め」を呼びかけているという。他には特に問題がない。
豊岡南警察署
コンクリート製橋脚に生まれ変わるため工事中の余部鉄橋を超えて
鳥取県境まで車で10分という美方警察署。周囲を黄金色の稲穂が囲んでいる
地図を使っての署状概況の説明
美方警察署では、日本海の海岸線34kmも所管。昭和55年には香住町から北朝鮮へ密出国しようとしていた2人を逮捕したこともある。県の財政難による行革の影響について質問。光熱費節減対策として部屋の蛍光灯を3分の1ほど抜いたり、冬場の暖房にについてもぎりぎりまで我慢しているようだ。給与カットについては署長が率先してそのカット額を朝礼等で明らかにすることで他の署員と気持ちを共有するとともに家族の方にも理解を得るために説明しているという。
その後、但馬運転免許センター。但馬地域唯一の免許更新即日交付ができる運転免許センター(ただし日曜日のみ。他の曜日は違反者講習や試験を実施。更新の場合、即日交付でなければ豊岡南、美方署で平日に手続き可能。)。即日交付の導入や北近畿自動車道ができたこともあり、丹波からの更新希望者や宍粟市や福崎町からの利用者も増えているという。姫路で即日交付が導入されていないことが問題である。
交通安全協会を含む各窓口の説明や施設見学の後、私たちも模擬運転マシーンで夜間視認性の検査。無理な追い越しをして減点される(苦笑)。 |