08/17 (金)
新聞を見ると県の平成18年度決算見通しについての記事。今日の議会で質疑が予定され、その後、記者発表と聞いているが…。まあよくある話。電車を乗り継ぎ県庁。まず議員団幹事会。知事に対する重要政策提言、議会改革調査検討委員会等について協議、決定。その後、総務常任委員会(閉会中調査)。@財政状況(平成18年度決算見込み)、A県税の賦課徴収、B市町振興について、企画管理部の担当部局から説明。
平成18年度一般会計決算見込の概要
平成18年度行政コスト計算書・バランスシート
県税の賦課徴収について
市町振興について
@一般会計の実質収支は7900万円の黒字(昭和52年度以来30年連続黒字。ただし前年度決算からの繰越や県債の繰り上げ償還などを除いた「実質単年度収支」は4億8200万円の赤字。6年連続赤字)。いつも触れているが、公会計の実質収支(決算)は決算時点の資金状況を示したものにすぎず(小遣い帳と同じ単式)、起債による借金も収入(歳入)になる。黒字という表現は同じだとしても企業の損益計算とは違うものである。18年度は新たに150億円の退職手当債を発行し、資金繰りを行っている。退職手当債などは社会資本の整備を後年世代と共有するというもの(国でいうところの建設国債)ではなく、債務の繰り延べが目的(国の赤字国債)であるが、このような県債発行も発行年度の黒字要素になるのである。近年、上場企業の粉飾決算を監査法人が見逃すなど、ずさんな状況が指摘されているが、公会計のチェックは議会が果たさなければならない。
「実質公債費比率」という財政指標では兵庫県は全国ワースト3位である。今春、県広報紙「県民だよりひょうご」の相当な頁を割いて県財政悪化の話を取り上げていたが、県民から県財政を危惧する声はあまり聞かない。県民みどり税導入の時も、地方税の税制改正(増税)でも、住民の声は、県にストレートに届いていない。また、財政悪化の話が出ると決って"震災"の話がでる。最大の要因であることは認めるが、それから10年以上が経過した。震災以降の財政運営の責任を考える時期に入っている。また、財政再建に向けた実質公債費比率の目標設定を平成30年度と10年後に設定している。選挙で選ばれる人間の責任のとれる範囲と目標設定についてなど、上記の点とあわせ何点か質問。
終了後、会派控室。昼食。警察庁交通局長に栄転したS本部長に代わって着任したO県警本部長が会派に就任の挨拶。警察庁長官の交代に伴う人事異動が本庁から地方機関へと順次行われていく…。その後、議員団総会。議論。その後、T職員課長。今年6月の行政監査報告で指摘された職員住宅の駐車場徴収を開始したとの報告。
兵庫県監査委員「行政監査報告」 その2
その後、企画管理部のM部長らから「県財政の現状と課題」について幹事団への説明。要は財政がかなり厳しくなってきたという話。わかりやすくいえば、行革(歳出削減)しなければ夕張市のように財政再建団体になってしまうかもしれない”という話である。過ちを改めるに如くはなしというが、現代の政治においては、方針転換する際には説明責任と結果責任・検証が必要。こういうと、予算を認めてきた議会の責任を言う人が出てくる。更にはその議員を選んだ有権者の責任まで…。こうなると結局誰も責任をとらなくなる。現役世代が責任を回避すれば、将来世代につけが回る。この流れでこれまで進んできた…。
終了後、Kさん来訪。宍粟会の顧問就任依頼。快諾。私の母が宍粟市山崎町出身ということでT県議が推薦してくれたそうだ。縁は大切である。その後、財政課から委員会質問の際に後刻回答するとの話だった分について回答を頂く。
県債起債残高/人ロ1人あたり残高[単位:千円] 人口(H17国調):5,590,601人 (一般会計)3,279,696,979/587(特別会計)538,755,800/96(企業会計)309,730,097/55(合計)4,128,182,876/738
県民1人当たり県債残高は73万8千円ということになる。
その後、地下鉄で新神戸のクラウンプラザ神戸。総務常任委員会所管の県民政策部・企画管理部幹部との意見交換会。散会後、姫路。「畳座ガーデン御幸通り×二階町」。商店街に畳をしき、わいわいがやがや懇談したりするイベント。3回目だが、多くの参加者で盛況。終了後、Mさんと県政等について意見交換。 |