Web版ひであき日記

2010年06月

  (未定稿)政局に動き!
06/01 (火)

puri.gif 代表質問の準備が終了したため、2月議会の質疑応答のHPを作成。遅くなってしまった。

2010年2月24日県議会本会議の竹内質問と答弁について

事務所でHさんから先日の豪雨災害の対応について話を伺う。その後、マックスバリュ岩端店併設の布引庵ふじ岡。おろしそば。


おろしそば


その後、鳩山総理、小沢幹事長、輿石参院幹事長の会談が国会内でセットされる。報道を見守る。政局があるかもしれないが、辞意云々がNHK等のメディアで取り沙汰されてその後何もなかったためしはない。さてどうなるだろう。

  (未定稿)鳩山総理辞意!!!
06/02 (水)

panda.gif NHKで鳩山総理が閣僚に辞意とのニュース速報。開会予定だった民主党の参議院議員総会がなくなり、10時から緊急の両院議員総会が設定されたことも考えると辞意を固めたということだろう。

その後のテレビ中継を見守る。すぐに鳩山代表・総理大臣の演説。途中から辞任することがわかる。「国民の皆さんが民主党の訴えに聞く耳を持たなくなってしまった」ことを辞任理由として挙げ、私の不徳の致すところとしたが、まさに現場にいて私も実感した。毎日新聞の毎月のマニフェストチェックでも明らかなように、実行されている施策は確実に増えている。しかし、例えいい施策が行われていたとしても、素直に評価する国民がいなくなってしまっている。為政者の資質に疑問符がついたときにこうなる。

沖縄・普天間基地移設の問題で自らハードルを上げ、結果として期待させただけで終わったことが第一の辞任の理由である。これは結果責任である。沖縄の基地負担を減らそうという思いを心から持ち、優先課題としたのは歴代民主党代表の中でも唯一の存在である。実現の可能性が低下していく過程で方向転換ができなかった、させる側近もいなかったことは厳しい。しかし、沖縄県民を中心として鳩山総理に対する強烈な批判姿勢を見ていると、この問題で同じように思い、行動しようとする人が当分政府の閣僚などリーダーからはいなくなるだろうことが予想される。少なくとも日米安保体制を否定しない、現実に政権を担う能力がある政治勢力の中では、当面出てこないだろう。鳩山総理の進め方が稚拙であったことは誰しも認めるところ、稚拙でなくても難しく、これまで野党であり交渉にかかわってこなかった民主党のような立場でも、現実としてはアメリカとの交渉の余地がなかったことだけはわかったということである。無理という結論だ。これからも敢えて主張する人も出るだろうが、非武装中立論のような非現実的な案に与する人の主張に限られるということになろう。強い思いが結果として結論と混乱だけを招いた。参院選に関係なく辞職に値する。

辞任理由のもう一つは「政治とカネ」の問題である。鳩山総理が政治の表舞台に出たのは、自民党時代に政治腐敗や政官財の癒着をやめさせるという理想の政治を目指した「ユートピア政治研究会」の活動が注目されたことに始まる。自らの祖父が作ったと自負する自民党を飛び出した理由は、内部からの自民党の改革は無理というものだった。今回、権力を背景にした第三者からの不正献金ではなく、家族の潤沢な資金が秘書を通じて政治活動に使われていたことが政治資金規正法違反とされ、国民から脱税のように思われたこと、本人が知らなかったという言い訳が国民に全く通用しなかったことを含めて、様々な思いが錯綜していると思う。しかし、これも結果責任である。小沢幹事長にも辞任、小林代議士には辞職を求めた。民主党はクリーンな政治を訴えて当選してきた人が多い。今回その責任を3者で共同して負うべきということだろう。これは代表としての最後の仕事だが、体を張った仕事だと思う。

しかし、政治主導、こども手当や高校無償化、医療崩壊の歯止め施策、水俣病・シベリア抑留者の救済、農業振興をはじめとする実現した政策の一端も披露されていた。また、不安定な朝鮮半島情勢という現実の中で、米国に依存し続ける安全保障をこれからずっと続けていいのかという話も。「子どもに優しい、未来に魅力のある日本に変えていこう。その私たちの判断は決して間違っていない」。私もこの話を泣きながら聞いた。その通りである。最後の最後に本当に素晴らしい話をされた。思いはよくわかった。後は信頼できる政治家がその政策を進めることである。

2日10時から行われた民主党緊急両院議員総会。下記リンクから配信
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100602soukai_v300.asx(300k) 
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100602soukai_v56.asx(56k) 

鳩山総理・代表の発言全文(民主党公式記録)
お集まりのみなさん、ありがとうございます。そして、国民のみなさん、本当にありがとうございました。国民のみなさんの昨年の暑い夏の戦い、その結果、日本の政治の歴史は大きく変わりました。「国民のみなさんの判断は、決して間違っていなかった」、私は今でもそう確信しています。こんなに若い、すばらしい国会議員がすくすくと育ち、国会の中で活動を始めてくれています。それも国民のみなさんの判断のおかげです。
「政権交代によって、国民のみなさんのお暮らしが必ず良くなる」、その確信のもとでみなさん方がお選びいただき、私は総理大臣として、今日までその職を行ってまいりました。「みなさん方と協力をして、日本の歴史を変えよう。官僚任せの政治じゃない。政治主導、国民のみなさんが主役になる政治を作ろう」、そのように思いながら今日まで頑張ってきたつもりでございます。
私は今日お集まりの国会議員のみなさんと一緒に、国民のための予算を成立させることができた、そのことを誇りに思っています。ご案内の通り、子ども手当もスタートしました。高校の(授業料)無償化も始まっています。「子どもに優しい、未来に魅力のある日本に変えていこう。その私たちの判断は決して間違っていない」、そう確信をしています。
産業を活性化させないといけない。特に第1次産業が厳しい。農業を一生懸命やっておられる方々の戸別所得補償制度、お米からではありますが、スタートさせていくこともできています。「そのことによって第1次産業が、さらに第2次産業、第3次産業と合わせて、第6次産業として大いに再生される日も近い」、私はそのようにも確信しています。
さまざまな変化が国民のお暮らしの中に起きています。水俣病もそうです。さらには医療崩壊が始まっている地域の医療を何とかしなきゃいけない。厳しい予算の中で医療費をわずかですが増やすことができたのも、国民のみなさんの意思だと私はそのように思っています。これから、もっともっと人の命を大切にする政治を進めていかなければなりません。
ただ、残念なことに、そのような私たち政権与党のしっかりとした仕事が、必ずしも国民のみなさんの心に映っていません。国民のみなさんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。そのことは残念でなりませんし、「まさにそれは私の不徳のいたすところ」、そのように思っています。
その原因、2つだけ申し上げます。やはりその1つは、普天間の問題でありましょう。沖縄のみなさんにも、徳之島のみなさんにもご迷惑をおかけしています。ただ、私は「本
当に沖縄の外に米軍の基地をできる限り移すために、努力をしないといけない。今までのように沖縄の中に基地を求めることが当たり前じゃないだろう」、その思いで半年間、努力してきましたが、結果として県外にはなかなか届きませんでした。
いや、これからも県外にできる限り、彼らの仕事を外に移すように努力をしていくことは言うまでもありませんが、一方で、北朝鮮が韓国の哨戒艇を魚雷で沈没させるという事案も起きています。北東アジアは決して安全・安心が確保されている状況ではありません。「その中で日米が信頼関係を保つということが、日本だけではなく東アジアの平和と安定のために不可欠なんだ」、その思いのもとで残念ながら沖縄にご負担をお願いせざるをえなくなりました。
そのことで沖縄のみなさま方にもご迷惑をおかけしています。そして特に、社民党さんに政権離脱という厳しい思いをお与えしてしまったことを残念でなりません。ただ、みなさん、私もこれからも社民党さんとはさまざま、国民新党さんとも共にではありますが、一緒に今まで仕事をさせていただいてきた。これからもできる限りの協力をお願いを申し上げてまいりたい。
さらに、沖縄のみなさん方にもこれからもできる限り、県外に米軍の基地というものを少しずつでも移すことができるように、新しい政権としては努力を重ねていくことは何より大切だと思っています。「社民党より日米を重視した。けしからん」、その気持ちも分からないではありません。ただ、「社民党さんとも協力関係を模索していきながら、今ここはやはり、日米の信頼関係を何としても維持させていかなければならない」という悲痛の思い。ぜひ、みなさんにもご理解願いたいと思っています。
私はつまるところ、日本の平和、日本人自身で作り上げていく時を、いつかは求めなければならないと思っています。米国に依存し続ける安全保障、これから50年、100年続けていいとは思いません。そこのところもぜひ、みなさんご理解いただいて、だから鳩山が「何としても、少しでも県外に」と思ってきたその思い、ご理解願えればと思っています。「その中に私は今回の普天間の本質が宿っている」、そのように思っています。
いつか、私の時代は無理ですが、あなた方の時代に日本の平和をもっと日本人自身でしっかりと見つめ上げていくことができるような、そんな環境を作ること。現在の日米の同盟の重要性は言うまでもありませんが、一方でそのことも模索していただきたい。私はその確信の中で、しかし、社民党さんを政権離脱という大変厳しい道に追い込んでしまった。その責任はとらなければならない。そのように感じています。
いま1つはやはり、政治とカネの問題でありました。そもそも私が自民党を飛び出して、さきがけ、さらには民主党を作り上げてきましたのも、「自民党政治ではダメだ。もっとお金にクリーンな政権を作らなければ、国民のみなさん、政権に対して決して好意を持ってくれない。何としてもクリーンな政治を取り戻そうではないか」、その思いでございました。
それが結果として、自分自身が政治資金規正法違反の元秘書を抱えていたなどということが、私自身、まったく想像だにしておりませんでした。そして、そのことが、今日ご来会の議員のみなさま方に大変なご迷惑をおかけしてしまったこと。本当に申しわけなく、「何でクリーンであるはずの民主党の、しかも代表がこんな事件に巻き込まれるのか」と、みなさま方もさぞご苦労され、お怒りになったことだと思います。私はそのような政治とカネに決別をさせる民主党を取り戻したいと思っています。みなさんいかがでしょうか。
そのことで私自身もこの職を引かせていただくことになりますが、合わせてこの問題は小沢幹事長にも政治資金規正法の議論があったことも、みなさま方、周知のことでございます。先般、2度ほど、幹事長ともご相談を申し上げながら、「私も引きます。しかし、幹事長も恐縮ですが、幹事長の職を引いていただきたい。そのことによって新しい民主党、よりクリーンな民主党を作り上げることができる」、そのように申し上げました。幹事長も「分かった」と、そのように申されたのでございます。
決して受動的ということではございません。お互いにその責めを果たさなければならない。重ねて申し上げたいと思いますが、小林千代美議員にもその責めをぜひ負うていただきたい。誠にこの高い壇上から申し上げるのも恐縮ではありますが、私たち民主党、再生させていくために、とことんクリーンな民主党に戻そうじゃありませんか、みなさん。そのためのご協力をよろしくお願いいたします。
必ず、そうなれば国民のみなさんが新たな民主党に対して聞く耳を持っていただくようになる。そのように確信いたしています。私たちの声も国民のみなさんに届くでしょうし、国民のみなさんの声も私たちにストンと通る新しい政権に生まれ変わると確信しています。
みなさん、私はしばしば「宇宙人だ」と言われています。それは私なりに勝手に解釈すれば、今の日本の姿ではなく、5年、10年、20年、何か先の姿を国民の皆さんに常に申し上げているから、「何を言っているか分からんよ」と、そのように国民のみなさんにあるいは映っているのではないかと、そのようにも思います。
例えば地域主権、原口大臣が先頭を切って走ってくれています。もともと、国が上で地域が下にあるなんて社会はおかしいのです。むしろ地域の方が主役になる日本にしていかなければならない。それがどう考えても国会議員や国の官僚がいばっていて、「くれてやるからありがたく思え」という中央集権の世の中、まだ変わっていませんでした。そこに少なくとも風穴が空いた。かなり大きな変化が今できつつある。
これからさらに一括交付金※など、強く実現を図っていけば、日本の政治は根底から変わります。地域のみなさんが思い通りの地域を作ることができる、そんな世の中に変えていけると思います。今すぐなかなか分からないかもしれません。しかし、5年、10年経てば必ず、国民のみなさん、「ああ、鳩山が言っていること、こういうことだったのか」、分かっていただける時が来ると確信しています。
新しい公共もそうです。「官が独占している今までの仕事を、できる限り公を開く」ということをやろうじゃありませんか。みなさん方が主役になって、本当に国民が主役になる、そういう政治を、社会を作り上げることができる。まだ、なかなか「新しい公共という言葉自体が、なじみが薄くてよく分からん」、そう思われているかもしれません。ぜひ今日、お集まりの議員のみなさん、この思いを、これは正しいんだ。官僚の独占した社会ではなく、できるだけ民が、国民のみなさんができることは全部やりおおせるような社会に変えていく、そのお力を貸していただきたいと思います。
東アジアの共同体の話もそうです。今すぐという話ではありません。でも、必ずこの時代が来るんです。おかげさまで3日ほど前、済州島に行って、韓国の李明博大統領、中国の温家宝総理と、かなりとことん話し合ってまいりました。東アジア、われわれは1つだ。壁に「We are the one、われわれは1つである」。その標語が掲げられていました。そういう時代を作ろうじゃありませんか。
国境を越えて、お互いに国境というものを感じなくなるような、そんな世の中を作り上げていく。そこに初めて、新たな日本というものを取り戻すことができる。私はそのように思っています。国を開くこと。そのことの先に未来を開くことができる。私はそう確信しています。ぜひ、新しい民主党、新しい政権をみなさま方のお力によってお作りいただきたい。その時に今、鳩山が申していた、「どうも先の話だな」と思っていたことが、必ずみなさんの連携の中で、「よし分かった」と理解していただける、国民のみなさんのお気持ちになっていけると私はそう確信しています。
お話が長くなりました。私は済州島に行って、1羽のヒヨドリが済州島のホテルのテラスに飛んできました。「そのヒヨドリはわが家から飛んできたヒヨドリかな」と、姿形が同じだからそのように勝手に解釈をして、そうか、この鳥も「早く、もうそろそろ自宅に戻ってこいよ」、そのことを招いているようにも感じたところです。
雨の日には雨の中を、風の日は風の中を、自然に歩けるような、苦しい時には雨天の友。お互いにそのことを理解し合いながら、しかし、その先に国民のみなさんの未来というものをしっかり見つめ合いながら、手を携えてこの国難とも言える時に、ぜひみなさん、耐えながら、そして国民との対話の中で、新しい時代をつかみ取っていこうではありませんか。今日はそのことを、みなさま方にお願いを申し上げながら、大変ふつつかな私でございましたけれども、今日まで8カ月あまり、みなさんとともに、その先頭に立って歩ませていただいたことに心から感謝を申し上げながら、私からの国民のみなさん、特にお集まりのみなさま方へのメッセージといたします。ご静聴ありがとうございました。

夕刻、神戸の県庁。控室で打ち合わせ。その後、みはしまき事務所。その後、関係者と夕食懇談。

  (未定稿)総理辞意翌日!!
06/03 (木)

kocchi.gif 電車で阪急王子公園。7時から「みはしまき」さんの街頭演説。他の地方議員と共に参加。


阪急王子公園前


月曜日の朝の街頭演説会の雰囲気と明らかに違う。総理・幹事長の辞職について一定のけじめをつけたと国民の皆さんが判断されているのかも知れない。これまで数ヶ月、私たち民主党の地方議員をはじめとするスタッフや関係者も、厳しい声を聞き続けてきた。正直言われても誤るしかなかった。全体の政策の方向性は正しいのにと歯がゆい思いだった。これから反転攻勢である。


鳩山総理の辞意表明を受けて、テレビカメラや新聞記者の方が多く取材に来ている


その後、元町のみはし事務所。新しい街宣車が納車される。


ガラス張りのもぎたて号


その後、県庁。会派の幹事会。様々な案件について協議。私から代表質問案について説明。その後、議員団総会。議運報告、議会役員選挙についての対応協議など。その後、本会議。6月議会開会。知事から提案理由説明。青野ヶ原の土地信託にかかる銀行との訴訟。大阪高裁判決に上告した専決処分の報告など。多くは施政の説明。人事異動に伴う議会出席者の紹介も。

終了後、だんだんの出前弁当。その後、再び幹事会。請願署名の可否について協議決定。国と地方のあり方、地方主権改革の定義の中で、国への意見書を求める請願については、国会議員を介して請願する法の趣旨を基本として、新たな方針で対応することとする。また国にチャネルのある政権与党が国に意見書などを出すことについては基本的にないが、超党派の地域課題等に限り提出することとし、他党が提出する内容で我々の政策の範囲内のものは賛成することとする。国会議員の知り合いも全くいない団体等については国会議員を紹介するなど別途考慮することとする。地方分権の時代、議会の機能を高めなければならないが、その前に整理しなければならないことが多い。まだまだである。

その後、県土整備部のK住宅建築局長らから説明を受ける。夜、三宮。他党役員との意見交換会。変な話題で盛り上がる。途中退席し、六甲荘。県庁白城会に来賓出席。挨拶。代表質問の方針、特に県立高校の学区見直しについても話す。これまで固定化されたピラミッドが変わる可能性が高い。それに胡坐をかいてきたところがあるとすればそれは競い高め合うといういい結果をもたらすだろう。


県庁白城会の最後に万歳三唱

  (未定稿)諸活動5!
06/04 (金)

puri.gif 事務所で作業。手柄のM代議士事務所。諸手続き。昼食は北平野の咲咲でうどん。美味。


咲咲のうどん


その後、姫路キャッスルホテル。西播磨市町長会講演会。講師は金美齢さん。たかじんのそこまで言って委員会の話題なども。大所高所からの指摘が多い。





  (未定稿)党政治スクール修了式!!
06/05 (土)

puri.gif 神戸の元町。みはしまき事務所。会議。その後、ラッセホール。民主党兵庫県連の選対委員会。その後、常任幹事会。参院選対策等について協議。


松本たけあき代表の挨拶


終了後、若手議員で県庁近くの蜀。昼食懇談。


坦々麺辛口


その後、吉本誠県議の車でIKEA神戸ポートアイランド店。党政治スクールの街頭活動実習。スクール生の演説を1人ずつ評価。私も評価員。


IKEA前



まず石井登志郎代議士が演説



スクール生の演説の終了後、私も登壇し、政権交代の意義について話す



元町大丸前。スクール生の演説上位3人も登壇。井戸正枝、向山好一、岡田康裕、松本剛明代議士も。司会は石堂大輔市議


反応はやはり悪くない。昨年夏の政権交代による期待自体は落ちていないということだろう。余計に身が引き締まる。終了後、党兵庫県連。政治スクールの修了式。


松本たけあき校長の挨拶



1人1人に修了証書が手渡され、感想も聞くことができた


国会見学という貴重な経験をはじめ想像以上に勉強になったという感想や改めて政治を考える機会となったことを感謝する発言も。来年以降も続けてほしいという要望も。政治にかかわってもらう機会をつくることが単に党の人材確保という面だけではなく、政治家の質を上げることにもつながるという思いで青年局のメンバーは皆ボランティアで取り組んでいる。今回都合で全て参加できたわけではないが、こうした取り組みは大切だ。その後、スクール生と青年委員会のメンバーとの懇親会。

  (未定稿)みはしまきさん街頭演説1000回!!
06/06 (日)

puri.gif 自宅で作業。ロッテリア姫路サティ店で昼食。最近タワーバーガーが注目されているが、今まであったようでないすごいアイデアである。


ロッテリアのハンバーガー


その後、神戸。三宮、元町駅前。「みはしまき」さんの街頭演説1000回記念演説会に参加。


3月3日に公認、街頭演説をスタートさせて3ヶ月で1000回!



応援する地方議員団の一人として私も演説



夕刻だが、元町は多くの人出で賑わっている

  (未定稿)街頭演説−先週とのギャップに驚く!!
06/07 (月)

puri.gif 播但線で姫路。山陽電車姫路駅前で民主党の朝の街頭演説。先週の過去最悪の反応から一転、しっかり頑張れと声を掛けて下さる方も多い。神戸新聞の取材も。翌日の紙面でも私の演説内容が取り上げられていた。

終了後、電車で妹Mの書道教室出身でもある兵庫教育大の学生Kさんと話しながら神戸の県庁。なりたい職業が明確。頑張ってほしい。県議会控室でT政務調査員と代表質問の最終打ち合わせ。その後、各会派政務調査会。国への意見書について。

その後、県庁1号館の屋上食堂。13時過ぎにいくと客は私一人。カツカレー。小学校給食のカレーを思い出す。よくおかわりした。


県庁1号館の食堂のカレー


その後、会派の定例幹事会。意見書、請願態度等について協議など。その後、代表質問の最終チェック。鳩山内閣の総辞職、菅さんの首班指名などもあり、少し導入部分を修正。

  (未定稿)本会議代表質問に登壇!!
06/08 (火)

kouji.gif 議会運営委員会を受けて会派の幹事会。その後、議員団総会。議運報告、議案態度、請願態度、意見書態度について協議。

その後、本会議。初の代表質問を実施(下記参照)。地域主権改革や行政改革、財政健全化、子育て支援、切磋琢磨する教育、その他この国の方向性を自分なりに考えて主張したつもり。しかし、先輩のK県議から登壇前に大声で質問しろと言われ、実践したが、想定より時間がかかってしまう。本会議質問は国会と同様に片道方式にすべきで、議論の活性化より定時に終わらせることを優先する考えは改めたほうがいい。往復の時間設定はテレビ入りなどに限るべきだ。休憩時に豊福の出前弁当。




昼食後も意見書や請願態度等について議論。県の議案は専決処分報告に議論が少しあったものの、議案については中身が議論されることはない。一方、国への意見書や意見書を出すことを求める請願に費やす時間は膨大。県議会の本来の役割を何と考えるのか。いい加減あきれている。こんなピントはずれのことに時間を費やし自己満足していることに地方分権の前途を憂う。最終的に地域主権改革により権限委譲を進めて本当に大丈夫なのかということだ。現状の議会の機能は国と都道府県では全く質が違うのである。

本会議終了後、姫路の事務所。その後、飾磨のD。合掌。その後、大津区天満の「のりくら」。Oさんが主宰する企業の経営者の方たちを中心とする勉強会。内閣の支持率が話題に。マスコミ各社が実施する世論調査の内閣支持率に一喜一憂し、総理大臣をころころ変えることでどれほどの国益が失われているか考えたことがあるかと。平成に入って16人の総理大臣が就任する国は異常だと。国民が異常だと思っているかどうかは知らない。しかし、問題が生じ「総理は辞任すべきか」と聞かれて「辞任すべき」と相当な比率の国民が答えているのは事実。政治家の首をとることがメディアの仕事だと考える人もいる中で、世論調査は選挙によらず政治家の首をとる道具にもなっている。日本では経済は一流で、政治は三流、つまり政治家のレベルは低いということが言われ続けてきた。子どもたちのなりたい職業として政治家があがることはおろか逆に信用度の低い職業としてあげられる国。資質がない人ばかりが政治家になるからこうした評価になるのか、元々人気のない職業であるのかわからない。明治維新を切り開いた先達が政治家になった頃、こんなことはなかったはずである。鳩山総理はその昔政治部記者に21世紀の日本を支える政治家の1位に評価されていた。一度こうした問題について調べたみたい。お蕎麦屋さんだけに、そばの由来等についてもUさんから話を伺う。


■代表質問要旨と全文・答弁(速報版)を公開します。録画中継のHPもあります。翌日の朝に答弁が来るのは国会と同じです。気持ちがいいですね。

録画中継のページ

1 地域主権改革と県のあり方について
(1) 分権社会を迎えるに当たっての知事の決意と県議会の役割について
(2) 国から県への権限移譲について
(3) 県から市町への権限移譲について
2 関西3空港問題について
3 関西広域連合(仮称)について
4 県財政の現状と今後について
(1) 新行革プランの見直し案の策定について
(2) 将来世代の負担軽減のための税のあり方について
5 子育て支援について
6 県立高校の学区の見直しについて


1 地域主権改革と県のあり方について
(1) 分権社会を迎えるに当たっての知事の決意と県議会の役割について
民主党・県民連合の竹内英明でございます。会派を代表して以下6項目について質問させていただきますのでよろしくお願いします。

去る4日、民主党の菅直人代表が第94代内閣総理大臣に指名され、本日、新たに菅内閣が発足することになりました。昨年夏に国民の大きな期待を得て、政権交代を成し遂げて8ヶ月あまり。「普天間基地移設」と「政治とカネ」の問題で鳩山内閣が総辞職し、国民の期待を裏切ることになったことは、率直にお詫びし、謙虚に反省しなければなりません。菅新総理は、1996年に退陣した村山総理以来、実に14年振りの政治家一族出身ではない非世襲総理であります。国民と同じ目線に立って、地に足の着いた現実路線で失われた信頼を回復してもらいたいと思っています。
民主党がマニフェストで掲げた「政治主導」や「地域主権」、「こども優先」の考え方は、この国の歩むべき方向性として間違っていないと確信しております。特に、マニフェストの1丁目1番地とされる「地域主権」改革については、兵庫県の今後のあり方にも大きく影響してくる重要な課題でありますので、まず「地域主権改革と県のあり方について」伺います。
民主党の「地域主権改革」とは、「日本国憲法の理念の下に、住民に身近な行政は、地方公共団体が自主的かつ総合的に広く担うようにするとともに、地域住民が自らの判断と責任において地域の諸課題に取り組むことができるようにするための改革」であり、具体的には、自治体の能力・規模に応じた権限と財源の移譲、国と地方の二重行政の解消等を実施することであります。
今国会にも、地域主権改革推進法案、国と地方の協議の場法案、地方自治法改正法案の地域主権関連3法案を提出しております。
これまで国がこと細かく規定していた法律や政省令による「義務付け・枠付け」を見直し、地方の条例で地域の実情に応じた基準へ変更できるようになること、地方自治に影響を及ぼす国の政策立案等について事前に関係大臣と地方六団体の代表者が協議する場を設けること、また、地方議会の定数が自治体独自で決められるようになるという内容であります。
この法案については全国知事会など地方6団体からも「地域住民が自らの判断と責任において地域の諸課題に取り組む真の分権型社会の実現のために必要不可欠なものである」との共同声明が出されておりますが、まさに「地域主権」の実現に向けた最初の一歩であります。
ここに今から82年前の1928年昭和3年に行われた、日本初の普通選挙で、当時の政権与党「立憲政友会」が掲げた選挙ポスターのコピーがあります。
「国民諸君は何づれの姿を望むや
地方分権  丈夫なものよ ひとりあるきで 発てんす
中央集権は 不自由なものよ 足をやせさし 杖もろふ
なぜ昭和3年当時から地方分権が選挙の公約だったのか?それは明治維新により進められた中央集権化の歪みがこの時既に出ていたからであります。
まず第一点は地方の財政問題です。明治政府は廃藩置県により藩の権限の多くを中央政府に移すとともに、税についても、藩の年貢を地租に改め、政府の国税に変更しました。これによって、地方の自主財源が失われ、補助金頼りになり、地域に応じた施策ができなくなっていたのです。
もう一点は東京への一極集中傾向であります。日本の都道府県は、1888年明治21年には現在とほぼ同じ区域の47道府県体制となっていますが、当時の人口は新潟県が1位で170万人。次いで東京府が160万人(3位は兵庫県で156万人でした。1893)でした。それが35年後、この選挙が行われた1928年昭和3年には東京府の人口は510万人と、35年で3倍以上にも増加していました。新潟県の人口も190万人とやや増加していますが、人口動態は社会減となっています。政府が殖産興業を推進する過程で、身分制の廃止や居住の自由もあって、多くの農民が農村から都市部の労働者へと変わっていったからであります。新潟県の人口の社会減は当時から現在に至るまでその傾向は変わっていません。一方、東京はその後、人口の伸びこそ落ちついてきたものの、大阪から東京へ本社機能を移す企業もいまだ見られるなど経済の中心としての役割は落ちる兆しがありません。進学や就職を契機とした若年層の流入傾向も変わっていません。ヒト、モノ、カネが東京圏に集中する構図は明治維新からずっと続いております。
「中央集権は 不自由なものよ 足をやせさし 杖もろふ」。地方の足がやせても、杖つまり補助金を潤沢にもらえる時代ならまだしも、国も財政悪化で配れる杖がありません。明治政府の中央集権による富国強兵・殖産興業政策は、当時の驚異的な国力の伸長をみれば正しかったわけですが、中央集権・一極集中による成長は限界を迎えたということであります。一極集中を是正し、多様性のある自立的で活力ある自治体や圏域を複数実現させ、地域の実情・特性を踏まえた迅速・効果的な政策展開を可能にするとともに、圏域相互間、更には海外の諸地域との競争・連携により、国全体の成長を促進していく、それが分権改革なのです。
本県でも、5月13日、井戸知事、原県議会議長、県下の市長会など県内地方六団体により、「兵庫県地方分権推進自治体代表者会議」が開催され、「義務付け・枠付けの廃止」や「一括交付金制度の創設」のほか、国の出先機関の事務については「原則地方移管、状況に応じて廃止、民営化すること」とするなど踏み込んだ「地域主権改革に対する緊急提言」をされております。今後、国の「義務付け・枠付け」が廃止され、基準の変更等が県条例で行われるようになれば、知事の責任も重くなり、条例を審議する県議会の責任も同様に重くなります。
そこで、今後、分権社会を迎えるにあたり、知事としての決意と、これから県議会にどのような役割を期待するのかお伺いします。

(井戸知事答弁)
明治21年の人口は、新潟1位、東京2位、兵庫3位でありますが、昭和5年の国勢調査では、兵庫県人口は265万で第4位になりました。しかし、1番は東京です。2番は大阪、3番は北海道です。このように地域間の人口移動が大きくなり、地域格差がいろんな形で展開されていくという事実を示しているのではないかと思います。
また、すでに東京、大阪への集中現象も見られることがわかります。しかも、近年は、東京への一極集中の弊害が目立ってきております。この弊害を是正し、多様化する地域の課題に対応するためには、地域のことは地域が決定し実行できる自立型の行政システムを確立していかなければなりません。政府が、地域主権改革を一丁目一番地と位置づけ、地域主権3法案の成立や地域主権戦略大綱の策定に取り組まれていることは大変評価しておりますし、この機を逃さず、分権改革を加速していかなければなりません。
本日、菅内閣が発足しますが、地方の疲弊を招いた三位一体の改革や骨太の方針と同様、財政健全化の名のもとに、地域主権改革の基盤である地方税財源について、歳出削減方針を打ち出す動きがありますのを懸念しております。また、義務付け・枠付けの見直しや、一括交付金の創設などについても、地方の自由度を高める観点から進められるべきであります。このため、地方税財源の充実や地域主権改革の推進について、今後とも、県議会はもとより、県内市町や全国知事会等と連携して強く国に働きかけていきますので、よろしくお願いします。
また、地域主権改革の本丸ともいうべき国の出先機関改革については、府県を越える広域行政についても事務権限の移管を国に迫ることができるよう関西広域連合の設立準備を早急に進めるなど、国の動きをただ待つだけでなく主体的に行動し、国の地域主権改革を先導する意気込みを持って取り組んで参りますので、よろしくご支援をお願いします。
地域主権改革の進展に伴い、自治立法権、自治行政権、自治財政権を併せ持つ地方政府としての責任が大幅に増加することになります。なって欲しいと期待をしております。二元代表制という自治体運営の基本は、執行機関と議決機関の適切な協働にあると考えています。参画と協働の基本姿勢のもと、県民本位、生活重視、現場重視の県政の推進に努めなければなりません。県議会におかれても、ともに県民から直接負託を受けた者として、幅広に県民意見をくみ上げ県政へ反映させ、これを推進することにつき、一層のご活躍を期待するとともにさらなるご指導を頂きたいと願っています。

(2) 国から県への権限移譲について
次に具体的な事務の移譲のうち、まず国から県への権限移譲についてお伺いします。
中央省庁の出先機関の廃止について、省庁側は都道府県にまたがる広域的な事務をはじめとして受け皿がないなどとして反対しております。関西広域連合もその受け皿になると言われておりましたが、その実現が遅れており、他の地域では受け皿となる機関も全く検討されていないところもあります。こうした状況では、広域ではなくても、まず都道府県でできるものから実施するという考えに立たないと一歩も進まないと考えます。
全国知事会の「国の出先機関原則廃止PT」では、都道府県単位で存在している労働局、労働基準監督署、ハローワークの事務について、国の役割を統一的な基準の設定に限定し、他の全ての事務を地方に移管することを求め、特にハローワークについて2012年4月から移管すべき最重点項目に位置づけました。しかしながら、厚生労働省の労働政策審議会等では、「職業紹介は全国ネットワークで行う必要がある」として、反対の意思を表明しています。
「ハローワーク」は職員数が全国で1万人にも及び、兵庫県内には22か所のハローワークと500人の職員がいる大きな組織でありますが、都道府県単位で設置されております。また、都道府県でも、職業訓練や生活保護などの福祉行政を行っており、地元企業や教育機関とのネットワークが都道府県にあり、それらと連携することで総合的な雇用、福祉行政の展開が可能となることから、ハローワークの事務を都道府県が受けることは十分可能であり、二重行政の排除にもなります。
そこで、兵庫県は財源保障などの条件がクリアされれば職員の受け入れを含め事務を受ける覚悟があるのかお伺いします。

(井戸知事答弁)
地域主権改革については、国と地方の役割分担に照らし、国の出先機関は全廃することを原則的に進めるべきです。その際、廃止・民営化される事務を除き、原則、都道府県に移管し、都道府県への移譲が困難な広域事務は広域連合などに移管すべきであります。特に、労働局など都道府県の単位の国の出先機関は、先行的に都道府県に移管すべきであると考えています。
このうちご指摘のハローワークについては、一定の職業紹介の成果をあげています。県とも多面的な協力関係にあるのも確かです。しかし、県と比べて地域産業界との多面的な関係が乏しいため、多様な求人案件を能動的に発掘することが十分かどうか、また、職業紹介と職業能力開発の連携も乏しいのではないか、企業から集まる求人を条件の合う求職者に画一的に紹介するに留まっているのではないか、などの課題があります。
そこで、県がハローワーク業務を担うことにより、地域の求人ニーズを幅広く集め、これを踏まえた能力開発の実施や、若者、シニアといった多様な求職者のキャリアカウンセリング、能力開発、職業紹介など、ワンストップでのきめの細やかな対応が可能となると考えます。さらに、企業誘致などの産業振興による雇用の創出、仕事と生活のバランスの推進や、福祉、教育等の施策との連携など、総合的な雇用行政の推進が可能になるのではないでしょうか。
なお、ハローワーク業務の移管に当たっては、国による、まず、事務費や人件費などの財源の措置が確実に行われること、第二に県の意向を踏まえた移管人員の調整がなされること、第三に求人・求職情報の全国ネットワークの運営が維持されること、第四に雇用保険財政の全国単位での運営が維持されることが前提になることを申しておきます。


(3) 県から市町への権限移譲について
次に県から市町への権限移譲についてお伺いします。
5月24日に公表された都道府県から市町村への各省庁の分権勧告への回答を見ると、権限を移譲するという回答は、対象の384項目のうち、207項目と2分の1にとどまっています。
「NPO法人の設立認証権限の政令市への移譲」や「薬局の開設許可を保健所設置市へ」などの207項目は移譲が可能だが、残り半分は専門性、広域性等を理由に困難としています。中央省庁が、都道府県から市町村への権限移譲に抵抗するのは、自らの分権につながることを恐れていることや、都道府県の一部にも市町への移譲に反対している内容があること、市町村側にしても受けたくないと考えているところもあるようです。
兵庫県でも、09年2月に、「中核市から市まで拡大」とされた「特別養護老人ホームの設置認可」をはじめとする359事務の移譲についての意向を市町に対して尋ねた県のアンケートに対し、「『先んじて受けたい』と手を挙げた県内市町はなかった」とし、「現状では、市町は移譲を望んでいない」「これらの事務を効率的にこなすには、30万人規模の人口が必要」と県の担当者が指摘しているとの報道もありました。
今回の「地方主権改革に対する緊急提言」でも、県から市町への権限移譲の推進については、「実態を無視した事務の押しつけや事務の受け皿整備のためのさらなる合併の押しつけ等にならないよう配慮すること」とされています。同じ提言で「国の出先機関の事務は、原則地方移管」としつつ、県から市町への移譲は、先んじて受けたいところもない、押しつけにならないよう配慮せよと。県の権限は大きく増える一方で、基礎自治体への移譲は進まないということでは、「補完性の原理」という地域主権改革の理念が色あせてしまいます。
一方で、全国的にもっと権限を受けたいという基礎自治体もあります。神戸市は先月、指定都市市長会として道府県と同格の「特別自治市」制度を創設し、道府県からの税源移譲などを求める提言を国に提案したところであります。また、姫路市・尼崎市・西宮市が参画する中核市市長会も、県費負担教職員の人事権の移譲を求める提言を国に対して、行っております。
そのような流れの中で、独自に権限を移譲しようとしている自治体もあります。大阪府では、小中学校の教員の人事権を5つの市町教育委員会に移譲する予定で、早ければ2011年から実施されるとのことです。
そこで、県から市町への権限移譲をどのように進めていくのか。県費負担教職員の人事権の移譲など基礎自治体からの具体的な権限移譲の提案に対して、どのように考えているのか併せてお伺いします。

(井戸知事答弁)
分権型社会では、県は市町間の広域調整や専門的・先導的分野への対応、市町運営の支援を担い、市町は基礎自治体として住民に身近な事務を更に担っていきます。
こうした認識のもと本県では、市町の自主性を尊重しつつ既に積極的な市町への権限移譲を進め、生活関連の規制等669事務を市町に移譲しています。地域主権戦略会議において移譲対象とされた384事務のうち84事務は既に移譲済みです。
今後、地域主権戦略大綱で示される権限移譲を進めるにあたって、市町の団体規模や地理的条件からみて、まず、広域的な観点での規制事務等の公平性が担保できるかどうか、第2に、件数が少ない事務の処理方法をどうするか、第3に専門人材の確保等の課題に対応できるかどうかなどの課題があります。
このため、県内統一基準等の作成や機関・事務所の共同設置による事務処理体制の効率化等への支援、専門職員の研修やマニュアル作成などについて、市町と意見交換を行いつつ、権限移譲方針をとりまとめ、円滑な移譲に取り組んでまいります。
なお、ご指摘の特別自治市構想は、特別自治市が基礎自治体としての市町村といえるのか、第2に、住民自治の観点から「区」のあり方、行政区のままでいいのかどうか、第3に特別自治市とその他市町村との税財源の格差拡大が生じるがそれについてどうするのか、第4に地震や水害など市域を越えた広域的な行政ニーズへの対応をどのように調整しようとするのかなど課題が多く、十分な議論が必要と考えています。
また、教職員の人事権については、現在、県内の中核市等からの具体的な移譲を求められているわけではありませんが、良質な教員の確保の観点、給与水準や負担のあり方の観点、教育水準の確保の観点から、大都市から農山村まで抱える県域の広い本県の実状を十分に踏まえて検討する必要があるのではないか、このように考えております。


2 関西3空港問題について
質問の第2は「関西3空港問題について」であります。
4月12日、兵庫県や大阪府、国土交通省等で構成される「関西3空港懇談会」の模様が多くのメディアに報道されました。伊丹・神戸空港の存廃をめぐる議論の中で、井戸知事と大阪府の橋下知事がお互い一歩も譲らずヒートアップしている姿であります。結果的に、存廃に関しては明記されず、橋下知事がその点を除いて賛成したということでしたので、兵庫県の主張が通ったと、そのように思っていました。
しかし、その2週間後の4月24日、国土交通省の成長戦略会議が検討していた関西国際空港の経営改善案の全容が報道されました。国が出資する持ち株会社が、関空会社と伊丹会社を経営統合するというもので、両空港の一体的な「事業運営権」を民間事業者に売却し、1.3兆円超の関空会社の債務圧縮に充てるというものでありました。その翌日には大阪府の橋下知事と前原大臣が会談し、報道された案で概ね合意したとされ、最終報告も同じ内容が提出されております。
この最終報告には神戸空港の記載がなかったことから知事や神戸市長が神戸空港も一元管理するように言及すると、橋下知事は「伊丹と関空が、神戸空港に影響されたくない。明確に切り離さないといけない」と記者団に語ったといいます。また、大臣との会談では橋下知事が持論の伊丹空港廃港を求め、リニアが大阪まで来たときという前提ではあるものの「将来的には伊丹の廃港も考えざるをえない」と大臣に初めて伊丹の廃港に言及させたともいわれています。
たった数週間前に「関西3空港懇談会」で橋下知事を押し切る形で合意した内容が、いつの間にか、変わっております。
いずれにしろ、財務省も凍結していた今年度の関空会社への補給金75億円を執行し、以降の補給金も継続する方針ということです。結果として大阪府に優位に事を進められようとしているといえば言いすぎでしょうか。兵庫県民の利便性や経済効果を考えたとき、伊丹は必要な空港でありますが、大阪府知事にとっては関空が生き残るためには、伊丹の廃港が必要だと思っており、自治体間競争の様相を呈しております。
そこで、関西3空港問題について、最終的には国が決定権をもっている中で、県として今後どのような戦略で関西3空港に関する施策決定に関与していこうとするのか知事のご所見をお伺いします。

(井戸知事答弁)
関西がその魅力や国際競争力を高め浮揚していくためには、3空港5本の滑走路を一つの空港群として有効に活用することにより、航空需要を最大化する旅客本位の航空ネットワークを構築し、首都圏空港と並ぶ日本の二大ハブ空港機能を発揮させなければなりません。このために、関西国際空港の高コスト構造の抜本改革と3空港を旅客本位の空港にしていく必要があります。
この本県の考え方について、国土交通省成長戦略会議や関西3空港懇談会等あらゆる場を通じて、積極的に発言をしてきました。その結果、成長戦略会議最終報告では、関空を首都圏空港と並ぶ国際拠点空港として位置づけられたことにあわせまして、関空の財務改善方策が示されています。また、これまで国が講じてきた伊丹から関空への人為的な路線移管についても「同じパイの中での寄せ換え」にすぎず「パイの拡大」につながっていないとの認識のもと、関空、伊丹の2空港ではありますが、一つの主体が一体的に管理することにより、より戦略的な経営を図ることとされています。これらは、本県の主張が相当程度反映された結果とも考えられます。
しかしながら、@どのようにして関空の負債に見合う額まで事業価値を高めるのかなど、関空、伊丹の事業運営権をアウトソースする手法の実現可能性を十分に検討する必要があること、A神戸空港を含む関西3空港の活用をどう関西の浮揚につなげていくかという成長戦略を考えていく必要があること、さらに、B不確実な中央リニアや航空需要の動向、航空ネットワークの状況など多くの未確定な前提を並べながら、将来的な伊丹空港の廃止、関空への一元化の検討にまで言及していることなどの課題を持っていると考えています。
伊丹空港においては、長距離国内便や国際チャーター便が運用制限された今でも、年間発着13万回、利用客1,500万人、羽田路線以外でも950万人が利用する非常に利便性の高い空港であります。県としては、今後、国における関空・伊丹の経営統合等の具体的検討の際には、運用制限の見直しなどにより、より利便性をさらに高めるよう主張していきます。また、神戸空港については、当面、運用時間の延長、発着枠の拡大などの規制緩和を求めるとともに、次のステップとして神戸空港も含めた3空港の一体運用を主張してまいります。
今後とも、神戸市や大阪国際空港周辺都市対策協議会など、関係機関と連携して、関西3空港の最大活用に取り組んでまいります。


3 関西広域連合(仮称)について
質問の第3は「関西広域連合(仮称)について」であります。
関西広域機構(KU)の分権改革推進本部が最初の本部会議を開催し、関西広域連合の設置について検討を始めたのが2007年10月でした。翌2008年には、具体的準備を進めることで基本合意し、さらに、2009年には「2009年中の設立を目指す」ことなどが申し合わされました。しかし、いま2010年6月を迎えましたが、今議会にも設立のための議案は提出されておりません。
井戸知事は、年内までの適切な時期に関係議案を提案したいと発言しておりますが、近畿2府4県では奈良県が不参加を決めており、京都府や滋賀県も現在のところ議案の提案は難しい状況と聞いており、特に京都府が入らないとなると、設立自体も厳しいと考えております。
一方で、大阪府の橋下知事は東京の一極集中に対抗していくために、大阪都構想に力を入れておられます。これは、大阪市と堺市を廃止して11の特別区に分割するとともに、豊中市など9の市を特別区にそのまま移行させ、大阪都のもとに20区を設置するなどの構想であります。
橋下知事はこの「大阪都」構想に賛成する地方議員らと新党を結成し、来年の統一選にも、多数の候補を擁立するとも言われております。大阪都の実現性やその内容等については不明な点も多いのですが、府県とは権限や税源が異なる大阪都ができ、従来からの道州制関西州の主張とあわせて考えると、大阪都はまさに関西州の州都とでも言うべき状況になります。
また、橋下知事の度重なる伊丹廃港要求や神戸空港を一元管理から除外するよう求める発言に対して兵庫県としてどう対応するかの問題もあります。
そこで知事は、大阪都構想やその実現、道州制に関係なく今後も関西広域連合を進めていくのか。また、橋下知事の伊丹・神戸空港をめぐる発言は、不快だけれども、そうしたことは横において、今後も橋下知事と一緒に関西広域連合を立ち上げていこうと思っておられるのか、知事にお伺いします。

(井戸知事答弁)
広域連合は、現行府県制度を前提として、各府県から事務を持ち寄り、広域処理を通じて府県域を越える特定の広域行政課題に柔軟に対応できる仕組みであると考えます。
一方、道州制は、府県を廃止して、ブロック単位で広域団体を創設する一種の府県合併であります。かえって中央集権化が進むおそれもあります。道州地域内での一極集中といった課題も出てまいりましょう。先日の近畿ブロック知事会議においても、一部の知事から、橋下大阪府知事の広域連合が道州制への第一歩であるとの認識に関して、関西広域連合が道州制に直結するのではないかとの懸念が示されました。これに対して橋下知事からは、広域連合が道州制への移行の前提ではない旨を明言されたやりとりもありました。このように、関西広域連合と道州制とは明確に峻別して議論をすべきでものと考えています。関西広域連合を早期に設立し、防災など広域事務を処理するとともに、国の出先機関の事務も受け入れて地方分権改革の突破口とすることについて、関係するすべての知事が再確認しました。
また、関西広域連合は、府県域を越える広域事務を処理する仕組みであります。仮に「大阪都」構想が実現しても、現行の大阪府と政令市との間で事務が再配分されるに過ぎません。広域連合が処理する事務に大きな影響はないと考えています。
橋下知事とは、特定の政策では意見が異なる部分があることは事実でありますが、多くの政策では隣接する府県として連携して取り組んでおります。今後とも、関西広域連合が道州制に代わる地方主体の分権型広域行政システムとして評価が得られるよう、関係府県とともに取り組んでまいります。

(再質問)
先日開催された近畿ブロック知事会議の場で、橋下大阪府知事が関西広域連合と道州制は全く別物であると発言したとの答弁があった。橋下知事はこれまで、関西広域連合は道州制への一里塚であると主張してきたと思うが、いつ、橋下知事の主張が変わったのか。
新聞報道では、橋下知事のこれまでの主張への懸念が示されている京都府議会、滋賀県議会に自らが出向いて説明してもよいと橋下知事が発言したということだが、我々も、橋下知事が急に考え方を変えたことに対しておかしいと思っている。
井戸知事は、橋下知事の考え方が変わったと信じているということでよいか。

(井戸知事答弁)
政治的な意味での橋下知事の主張としての「道州制への一里塚である」という考え方が変わっているとは私は思っていません。しかし、先ほどから説明していますように、本人も理解しているように、道州制ははっきりいって府県合併、広域連合は府県の主体的な広域行政処理機関を作るということである。制度も全く違います。そのことを本人自身が十分に認識されているということを公言されたというふうに考えています。従って私は、「道州制への一里塚」は政治的な主張でありますから、広域連合がそのまま道州制に移行することは絶対にありません。そのことは、制度的にも保証されているということを明言させていただきます。従って、橋下知事が道州制と広域連合とは異なると言われたことは、全く正しい認識を示されたということだと理解しております。


4 県財政の現状と今後について
(1) 新行革プランの見直し案の策定について
質問の第4は「県財政の現状と今後について」であります。
本県では、新行革プランを策定し、約1兆2000億円の収支不足に対処しております。このプランでは、新たな起債による借金や企業庁からの借り入れなどの特別な財源対策である3,520億円を除き、11年間の歳入歳出改革によって8,760億円の収支改善を行うとしてきました。
しかし、歳入歳出改革といっても、その内訳をみると歳入改革による効果額は590億円とわずか6.7%であり、一方、歳出改革による効果額は8,170億円と全体の93.3%を占めています。県の行革プランの大半は、歳出削減の取り組みということです。
歳出削減に取り組む姿勢として、知事の20%の給料カットをはじめ、議員、職員も含めて人件費を削減してはや3年目であります。しかし、給与カットも際限なくいつまでも続いていいかというとそうではなく、財政指標に一定の改善が図られるなどして、持続可能な財政状況となった時には、その働きに正当に報いるべきであります。
そのために今回の新行革プランの見直し案の策定にあたっては、県民の皆さんや職員の皆さんからみてもはっきりわかる財政指標を一定の基準として取り入れるべきではないでしょうか。例えば、将来負担比率の目標を設定し、それがクリアできれば、給与カットを終了するなどであります。将来負担比率の他の都道府県との相対順位や平均値などはっきりと誰もがわかる数値目標とリンクさせることで更なる歳出削減や債務の削減等に、より積極的に取り組むことが可能と考えます。
そこで、この提案を含めまして、実効性のある新行革プランとするためにどのような見直しを行おうとしているのか、知事のご所見をお伺いします。


(井戸知事答弁)
本県は、震災復興を進めるため相当の財政的な無理を重ねてきたところから、毎年度1,000億円を超える収支不足が生じていた。
この収支不足を解消するため、県民生活への影響も考慮し長期的な視点で、平成30年度を目標年度として@改革期間後半に歳入・歳出を均衡させること、A各年度プライマリーバランスを黒字化させること、B実質公債費比率を18%水準へ抑制すること、C県債残高を平成19年度末の80%水準に圧縮すること、将来負担比率を震災の影響を除いた平成19年度決算の(272.3)以下の水準に抑制すること、D県債管理基金の活用はルール積立額の概ね1/3以下に抑制すること、E県債管理基金積立不足率を平成19年の2/3水準に圧縮すること、F経常収支比率を90%水準に抑制すること、G一般行政部門の定員を概ね3割削減すること、の8つの目標を定め、プランの各項目について具体的な数値目標を明らかにしたうえで、改革に取り組んでいる。
しかし、税収が伸び悩むなど、国・地方通じての厳しい財政状況のもと、本県の実質公債費比率が24年度でピーク(24.5)を迎えることや、国が財政赤字の縮減等を目標に、23〜25年度の歳出の大枠について拘束力を持つ中期財政フレームを策定する方針であることを踏まえると、本県の改革実現に向けて、ここ数年が正念場であると考えている。
ご指摘の中間目標を設定するかどうかは、毎年毎年のそれぞれの指標の試算値を示しているので、それで足りているのではないかとも考えられるが、検討を進めるようにしていく。
なお、現在実施している特別な施策についても、総点検の対象として検討していくことになる。
また、各指標については、他県との比較や、本県の状況をより説明できるように工夫して参る。
いずれにしても、今年度行う総点検においては、定員・給与、事務事業、投資事業など行財政全般にわたりゼロベースからの抜本的な見直しを行い、引き続き財政健全化に取り組んでいく。

(2)将来世代の負担軽減のための税のあり方について
次に「将来世代の負担軽減のための税のあり方」についても伺います。
2009年度末の国債や借入金などをあわせた「国の借金」総額が882兆円、国民1人あたり693万円にもなっていることが公表され、利払い費だけでも9兆円を超えるなど、国の財政は大変なことになっています。
東京大学の伊藤元重教授が先日「次世代 重税に納得するか」と題する文章を新聞に寄稿しておられました。将来世代による「なぜ過去の政府の放漫な財政運営のつけを自分たちが重税という形で負担しなくてはいけないのだ」という議論を紹介した上で、「政府の借金の金額が膨らむほど、それを返済するための税の負担は重くなる。税の負担が重くなるほど、その時点での国民の反発は大きくなってしまう。」そして「こうした状況を想像してみると、重い債務を抱えた国家とは実に悲惨な状況だ。国民が政府を信じず、政府は何も意欲的なことができない。政府と国民の間に信頼関係が築けなくなってしまう」と述べられております。
先送りすればするほど、次世代の負担が重くなることははっきりしており、また、先送りができなくなった時点で存在する国民が重税で負担するということによって、その時に国民に批判されるのは先送りしてきた過去の為政者ではなく、重税をお願いする時の為政者であります。これまで、歳出の削減には消極的で、選挙による敗北を避けるために、国民から嫌われる増税からも逃げてきた為政者は何の責任も問われない。右肩上がりの経済成長が終わりを迎えてもなお、これを続けてこられたのは、借金によって負担を先送りしてきただけのことであります。将来世代の負担には思いを致さず、「今さえよければいい」という発想の結果が、この国の今の財政状況であります。
「子孫に美田を残さず」という諺があります。これは西郷隆盛の『西郷南洲遺訓』の中に記されている「児孫(じそん)の為に美田を買わず」という西郷の家訓が元になったと言われています。自分の子や孫を甘やかしてはならないという戒めを言ったものですが、甘やかすどころか、子孫に多くの借金を残そうとしている。モラルハザードであります。
「政府の借金」について、アメリカで最も尊敬される大統領の一人、独立宣言を起草したトマス・ジェファーソンの「為政者は『統治される者の同意』を尊重しなければならない」という考えを紹介したいと思います。
アメリカは、独立前はイギリス領で、イギリス本国並みの税金を課せられる一方、アメリカの代表はイギリス議会の議席がありませんでした。自分たちの代表が出席しない議会で決められた税金を払わされることにアメリカ住民は反発し、「代表なければ課税なし」という課税の原則を主張して独立運動は始まりました。最終的に独立戦争となり、アメリカは勝利しますが、戦費については銀行から多額の借金をして調達しています。
ジェファーソンはこの政府の借金を批判します。「資金調達という名前で子孫が支払うことになる金を遣うという行為は、未来に大規模な詐欺行為を行うことである」と。なぜなら「代表なければ課税なし」とイギリスに要求したことと同じく、戦費であっても借金のつけを同意のない子孫に回してはならないと考えたからであります。その後、1801年に自らが第3代大統領に就任すると、その就任式の演説で、(独立戦争で発生した)「債務を誠実に返済し、神聖な国民の信頼を維持すること」を宣誓しました。ジェファーソンの言う、為政者は「統治される者の同意」を尊重しなければならない、次世代には及ばないという考えは、特に為政者自身が肝に銘じる必要があると思います。
いずれにしろ、同意のない将来世代に更につけをまわさないためには、歳出対策だけでなく、歳入対策にも取り組まなければなりません。
民主党では、歳入、税全体の議論をする中で、「地方消費税」の議論を始めることとしています。先の県等の『緊急提言』の中でも「地方消費税の充実強化」を提言しておりますが、地方の自主財源として、偏在性が少なく、安定した税財源として全国知事会からも同様に充実の要望を受けています。現在の消費税5%、うち国が4%で、地方は1%ですが、1%でも兵庫県には直近の決算(20年度)で1075億円が入り、うち半分は市町に交付するとはいえ、約500億円もの自主財源となっています。
地方消費税が拡充されれば地方自治体に大きな自主財源をもたらします。しかし、税率を上げる説明責任や有権者からの選挙での審判という辛い役回りは国が負うことになります。今回の緊急提言もその点も十分踏まえての提言だと思います。知事としては現在の地方消費税1%という現状を充実強化すればいいと考えておられますが、現行税率で国と地方の配分を変える余裕は国にないことは明らかであり、地方消費税を拡充する場合は消費税全体の税率を上げなければなりません。
そこで、知事として、地方消費税や全体の消費税は何%が望ましいと考えているのか、いつから地方消費税を上げるべきと考えておられるのか、お伺いします。

(井戸知事答弁)
地方消費税は、地方分権の推進、地域福祉の充実等のため、平成9年度に創設され、地方の基幹税として定着しています。
また、消費税のうち税率1%分は地方消費税で、残り4%分の29.5%は地方交付税の原資とされています。地方消費税分と合わせて計43.6%分5.3兆円が地方の重要な一般財源です。
地方は、危機的な財政状況の下、職員削減や給与カットなど、国を上回る徹底した行革努力を行ってきました。そして、増嵩する社会福祉関係施策の支出に他の施策を犠牲にしてまで対応してきたといえます。しかしながら、今後の福祉、健康保険、医療など、住民生活に不可欠なサービス支出はさらに増嵩すると見込まれ、財源不足額はさらに拡大すると見込まれます。
国の財政状況も、今年度の予算で国債が約44兆円、税収が約37兆円となっていることに表れているように、大変な危機的状況にあります。国債残高のGDP比も先進国中きわだっての第1位です。しかも、行政の無駄排除だけでは、抜本解決には至らないことも明らかになっております。
根本的な解決のためには、国・地方を通じた歳入増が不可欠であり、景気回復に向けた集中的な取組により経済状況を好転させた後は、消費税・地方消費税の引上げなど、所得・消費・資産のバランスがとれた税制の抜本改革に着手すべきです。
私は、地方消費税の充実を、現行消費税制度を前提に主張しているのではなく、税制改革は、国・地方共に取り組むべき課題であると主張しています。
この場合、何%水準が望ましいのかとのお尋ねがありましたが、歳出との関係や、受益と税負担の国民の認識、過去の債務の償還の是非など、十分検討していく必要があると考えます。
今後とも、全国知事会はもとより市町とも連携し、国・地方が置かれている状況をわかりやすく説明しながら、国民・県民の理解を得ていく努力を私としても払っていく決意であります。


5 子育て支援について
質問の第5は「子育て支援について」であります。
5月5日のこどもの日の新聞各紙に「日本の15歳未満の子供の数が比較可能な1950年以降の最少を更新したこと、また29年連続で減少したことが報じられていました。急速な少子化の進行は、労働力人口の減少や経済成長の鈍化、高齢化社会の進展、税や社会保障費の負担増、そして地域社会の活力を低下させるなど、我が国にとって最も深刻な問題といっても過言ではありません。29年連続ということに愕然としました。
また、高齢化・過疎化により、65歳以上の高齢者が人口の半数以上を占め、集落の維持が困難となっている限界集落も増加しています。今年3月末に姫路市において唯一複式学級があった山之内小学校が廃校となったことを知り、今年度の県下の自治体ごとの複式学級の状況を調べてみました。最も多かったのは宍粟市の7校、続いて神戸市と豊岡市が5校、篠山市、神河町の4校など、県下には計50校に複式学級があることがわかりました。県下の公立小学校数は798校、つまり6.3%の小学校に複式学級があるということになります。神戸市に5校あるということも驚き、このまま子どもの数が減り続ければどうなるかと危惧するところであります。
人口は女性1人が生涯に生む子どもの数である合計特殊出生率が2.07を越えて回復しない限り、減少するとされていますが、去る2日に発表された2009年の日本の出生率は前年度と同じ1.37と4年ぶりに上昇がストップしました。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、2005年に1億2776万人だった日本の人口は、2055年には、平均的な中位推計で「8993万人」と30%も減少すると予測されています。現在は、3人の現役世代で1人のお年寄りを支えているのが、2055年には1人が1人を支えることとなります。私がもし生きていれば、81歳になりますが、その時の現役世代がどれだけの年金保険料と税金を支払うことになるのか想像もつきません。また、最も楽観的な高位推計でも今より2,800(2,825)万人減、最も悲観的な低位推計では4,500(4,539)万人も減るとされています。人口政策を転換しなければ、日本が経済成長を続けること自体も難しいことは明らかであります。
こうした考えを背景に、政権交代によって今年度から子ども手当の創設など思い切った少子対策に舵を切りましたが、政府の「新成長戦略」の中にも新たに日本経済が歩むべき基本方針として「地球温暖化(エネルギー)対策」と「少子高齢化対策」が掲げられました。
政府が少子化対策として参考にしているのはヨーロッパの先進国、その中でもフランスでありますが、1993年には1.65まで低下していた出生率が、2008年には2.00にまで戻り、ヨーロッパの主要国で1位となっています。2005年の家族関係社会支出にかける国の予算を比較してみるとフランスがGDP比で3%なのに対して日本は0.8%と、同じ時期に少子化になったにもかかわらず、力の入れ方が全く違っております。
一例をあげれば、フランスの子供の数に応じ支給される家族手当ですが、所得制限なしで第2子以降に、20歳になるまで支給されます。この他にも妊娠手当など30もの家族給付手当があります。保育所や在宅の認定保育ママ制度など保育環境も充実し、幼稚園から大学まで公立学校の学費も全て無料です。もちろん、女性が働きやすく、仕事と家庭の両立が可能な社会であることや、事実婚で子どもを産む割合が高いこと、消費税が約20%と日本とは比較できない面もありますが、国民が手厚い少子対策を受け入れている理由は、フランスが度重なる戦争を経験し、「人口=国力」という考えが背景にあること、社会的にも「子供は社会の財産」という認識があること、「人口が増えれば、将来、確実に税収が上がる先行投資だ」と考えられているからです。子ども手当の支給について日本では批判もありますが、先進国ではこうした直接給付型の永続的な取り組みがないとどうしても少子化になってしまう。今回の国の方向性は間違っていないと思っています。
兵庫県の人口も、平均的な中位推計で2035年には480万人と今後25年で現在の560万人から80万人も減少する推計であります。2005年度に策定した「ひょうご子ども未来プラン」では、出生数目標を年5万人として様々な課題に取り組み、約4万7千人台だった出生数は、約4万9千人とやや回復するとともに、出生率も1.25から2008年の1.34へ回復しました。会派としても少子化対策調査特別委員会等を通じ、法人県民税の超過課税を活用した、多子世帯の保育料軽減、子育てと仕事の両立支援などを提案し、それらを実現してこられたことを、大いに評価しております。
しかし、本県の昨年の出生率は1.33とわずか0.01ではありますが4年振りに低下し、少子化の回復が踊り場にあることも明らかになっています。今年3月に策定された「新ひょうご子ども未来プラン」では、今後5年間(平成23〜27年)の出生数目標を24万人と設定しています。国の子育て支援策が強化されることとあわせ、県の最重点施策として引き続き目標の実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。
そこで、このたび策定された、「新ひょうご子ども未来プラン」の目標達成への決意についてお伺いします。

(金澤副知事答弁)
兵庫県の年間出生数は、17年の47,951人から18年以降、「ひょうご子ども未来プラン」の目標であった5万人に近い水準で推移しておりまして、合計特殊出生率は17年の1.25から21年が1.33、全国順位も17年38位から21年34位と上昇しております。
新プランでは、出生率の高い20歳〜39歳の女性人口が今後5年間で13%、実数で8万9千人減少することが予測される中で、あえて出生数の目標を24万人という高めのハードルとして設定をいたしました。その上で、目標達成に向けて、「子どもを生み育てる」「子どもの成長を支える」「豊かな人間性を育む」「若者の自立を支える」「子育てと仕事の両立を支援する」そして「良きおせっかい社会による家庭応援」という6本の柱に基づいて、「出産直後の支援はどうするか」、「親子の仲間づくりと子育て相談をどうするか」といった具体的な目標項目をアクション25として掲げております。
これらに基づきまして、まず1つには子育て支援環境を整備するため、保育所の定員増及び認定こども園の増設、子どもたちへの医療費助成、2つ目に親子の学習と仲間づくりのため、まちの子育てひろばや、保育所・幼稚園による乳幼児子育て応援事業、ひょうご絵本プロジェクトの推進、3つ目に仕事と子育てのバランスをはかるため、ひょうご仕事と生活センターでのワンストップ相談や離職者再雇用助成、育休代替要員確保の助成、4つ目に若者たちの出会いを支援するこうのとり大使やひょうご出会いサポートセンター事業の拡充など総合的な少子対策・子育て支援を推進してまいります。
フランス等のヨーロッパ諸国の例は、合計特殊出生率が政策によって回復できる政策変数であることを示しております。県民が安心して子どもを生み育てられ、子ども達がいきいきと成長していくことができるよう、地域団体やNPO、企業、大学、市町等と連携し、考え得るあらゆる対策に全力で取り組んでまいりますので、今後ともご支援ご指導をお願い申し上げます。


6 県立高校の学区の見直しについて
質問の第6は「県立高校の学区の見直しについて」であります。
昨年9月にOECDが公表した加盟国の2006年のGDPに占める教育費の支出割合についての調査によると、比較可能な28カ国で日本は3.3%と下から2番目でありました。上位は北欧勢が占め、最下位はトルコであります。ヨーロッパの先進国では日本の高校にあたる中等教育は無償が基本であり、大学などの高等教育も無償の国が多く、教育費の比率が高くなっているのですが、ようやく日本でも高校の実質無償化が導入されました。
川端文部科学大臣は国会での大臣所信の中で「個々人の潜在能力を高め、様々な分野で活躍する多様で重厚な人材層を育むことが、わが国の成長と発展の土台である」と述べておられましたが、教育とは人材への投資、これも成長戦略の一つであります。一歩前進ですが、引き続き、家庭の経済力で子供の教育格差が生じることのないよう、教育を受ける機会の平等を図らなければなりません。
県において、現在、生徒の選択肢確保の観点から、県立高校の学区のあり方を検討しておられますが、県教委が設置した「兵庫県高等学校通学区域検討委員会」が4月に出した中間まとめでは「生徒にとって望ましい選択肢の観点から、現在の16学区を見直し、通学区域を広げる方向での検討を進める」としています。
他の都道県の状況を調べますと、全県1 学区のところが増え続けており、今年から導入した宮城県を含め21都県もあり、更に高知県も2年後に移行する予定であります。
一方、現在、兵庫県の16学区は、北海道の19学区に次いで全国2番目に多く、10 学区以上あるのは兵庫を含め4 道県しかありません。本県の場合、普通科を例にとると、南但、淡路学区の3校から姫路・福崎学区の12校まで選択できる学校数の地域格差が大きいことも見直し理由に挙げられていますが、教育を受ける機会の平等の観点から、実際に通学区域を広げるメリットは生徒にとって大きいと思います。
しかし、一方で遠方から通う生徒が増え、学校と地域のつながりが低下したり、人気が特定の学校に集中することも考えられます。見直しに当たっては生徒や保護者の意見をはじめ様々な声を汲み上げるとともに、学区内のそれぞれの普通科高校を、特色ある学校、魅力ある学校にしていくことも併せて考える必要もあると思います。
そこで、今回の県立高校の学区の見直しは、実に1964年度以来の大きな見直しとなりますが、学区見直しは何学区程度を想定し、また実際の導入年度など、どのように検討しているのかお伺いします。以上で私の質問を終ります。

(大西教育長答弁)
本県では、昭和39年以来県立高校の通学区域の大きな見直しを行ってこなかったが、この間、生徒数や交通機関の発達・市町合併など教育を取り巻く状況が大きく変化する中で、高校進学率の上昇に伴い生徒のニーズが多様化し、現行の16学区では受検生の選択幅が制限されすぎているなどの課題も生じております。このため、多様な選択肢を確保するなどの観点から、昨年度に「検討委員会」を設置し、望ましい通学区域の在り方を検討しているところでございます。
4月に公表されました検討委員会の中間まとめでは、「生徒にとって望ましい選択肢を確保するとともに魅力ある学校づくりをさらに進めるためには、学区を統合し通学区域を広げる必要がある」との方向性と、入学者選抜との整合性や今後の生徒数の推移等の観点を踏まえ、引き続き検討していくことが示されました。
学区数等通学区域の見直し内容につきましては、今後中間まとめで示された見直しの観点や地域性、学区再編のメリット・デメリットを踏まえました具体的な議論が重ねられていく予定ですが、県教育委員会としましては、検討委員会からの最終報告を今年度中に頂き、これを踏まえて実施計画を策定いたしまして、早ければ平成25年度から新たな学区に再編したいとこのように考えております。
今後、学区再編の検討にあたっては、市町教育委員会、中学校・高校、保護者等の教育関係者への説明会の開催やパブリックコメントなど県民意見の聴取機会の確保にも配慮しながら検討を進め、生徒にとって学びたいことが学べる魅力あるひょうごの高校づくりに努めてまいりたいとこのように考えております。

  (未定稿)最後の建設常任委員会!!
06/09 (水)

puri.gif 神戸の県庁。控室で議事課のTさんから説明を受ける。その後、県議会建設常任委員会。県立尼崎西高校の工事請負契約について1社を除き最低制限価格を下回る安値の入札で失格となり、失格とならなかった1社が最高値の落札となったことについて、各委員から質問が相次ぐ。予定価格の設定が高いのではという疑問の声も。結果として落札したのが地元の業者ではなくなったこともあったようだ。競争も激しいということだろう。いずれにしろ予定価格の設定は技術専門的でその検証は外部からは容易ではない。全ての議案が可決される。

建設常任委員会副委員長として最後の委員会。議会人事は申し合わせによる議長・副議長の1年交代という多くの地方議会特有の慣例により、他の人事も同様に交代となるからである。


最後にK委員長と並んで挨拶。握手


その後、各会派政務調査会。意見書について議論。国への意見書提出は全会一致が原則の兵庫県議会。1つの会派でも反対すれば提出断念となる。

昼食はさくらの出前弁当。その後、会派の政策調査会。講師は野々山久也甲南大教授。家族福祉の視点から見た福祉政策について。年配の正規雇用者を守るために、若者の新規採用を非正規とし、若者を雇用の調整弁としている実態が明らかに。所得も上がらず、住宅事情も悪く、結婚ということもできない。非正規雇用者が恩恵を受けない企業の育児休暇制度などの問題点も。これだけを見ても少子対策は難しいと。勉強になる。


野々山久也甲南大教授



公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構・共生社会づくり政策研究群の研究統括も務める野々山教授

  (未定稿)選挙、忙しい一日!
06/10 (木)

hare.gif 始発の次の播但線で姫路。播州赤穂行きに乗り換えてJR網干駅前。みはしまきさんの街頭演説。M代議士事務所から3人の助っ人も。多くの方にビラを受け取っていただく。6時から8時というのに暑い。今年一番の暑さだろう。


JR網干駅北口



みはしまきさん


終了後、網干駅から新快速で加古川駅。加古川市議選に民主公認で立候補している中村亮太くんの選挙応援。民主党兵庫県連政治スクールの出身で私の友人のところでインターンしていたということもあり応援に行く。街宣車に乗車。市議選の木曜日といえば候補者が最も疲れる頃ということで私も率先してマイクを握る。周辺の反応芳し。総理交代が追い風になっているのだろう。


中村亮太くんの街頭演説


その後、加古川駅にて同じく政治スクールの同志 栗山まさし西宮市議と応援を交代。その後、姫路へ戻る。駅高架下のそじ坊でやまかけそば。すり残したわさびは持ち帰って下さいと書いてあるが、全て食べてしまう。いつの間にか様々な辛さに強くなっている。


そじ坊のそば


その後、子育て団体の役員会に出席。説明など。その後、電車で神戸の県庁。その後、大倉山の神戸文化ホール。水岡俊一参議院議員の決起集会に多くの友人らと参加。


壇上には県内各総支部長や支援団体のほか、県内自治体の首長も



井戸知事も挨拶



細野豪志民主党幹事長代理の挨拶



支持者から花束を受け取る水岡俊一参議院議員


終了後、地下鉄で三宮。友人らと懇談会。四方山話。

  (未定稿)6月県議会閉会!!
06/11 (金)

puri2.gif 神戸の県庁。議会運営委員会を受けて、会派の幹事会。その後、議員団総会。その後、本会議。議案採決など。国の施策に関する意見書を出すことなどを求める請願の討論に最も多くの時間を費やす議会。ため息の連続。

休憩時に長崎の出前弁当。K県議の退団届提出に伴い幹事団協議など。その後、本会議再開。議長・副議長選挙。これまで「議長は第一会派の自民、副議長は第二会派の民主」という国会同様の考えで、自民の議長候補に投票してきたが、自民が議長・副議長の独占をやめないため、今回初めて民主党も議長候補を擁立。遅くなったが当然の取り組み。残念ながら、議長、副議長とも当選せず。

首相交代が頻繁に起こることが国益を害していることは明白だが、多くの地方議会で1年での議長交代は当然視されている。皆が議長になるための大人の知恵だそうだが、あまりに日本らしい。権力の所在と実のところが異なるということでもある。地方議会改革が進まない所以だ。

その他、新しい委員会メンバーの選任等で本会議は終了。6月議会は閉会。その後、県議団ニュースの原稿を作成。その後、N政調会長とともに応接室。N豊岡市長、N香美町長ら但馬空港推進協議会の面々から「東京直行便の実現を目指して」と題する但馬空港振興策の説明を受ける。羽田枠・東京直行便の可否は但馬空港存廃を決める重要な取り組み。東京直行便の成否にかかわらず、現在唯一就航している但馬・伊丹の定期便は北近畿豊岡自動車道という高速道路網の開通でその役割の大半を終えることになるからである。但馬・羽田直行便は一定のニーズがあり、城崎など観光地にはプラスに働くはずである。現在の伊丹便ような赤字丸抱えとはならないだろう。N市長も現在のような補助金がいつまでも続けられるとは思っていないと発言されていたがその通り。しっかりと覚悟を決めて取り組むべきだ。

その後、電車で姫路駅。横浜のHさんを迎え、夕食懇談。

  (未定稿)なぜ日本の政治家、国のリーダーだけがコロコロ変わるのか?
06/12 (土)

puri2.gif 先進国と言われる国の中で、なぜ日本の政治家、国のリーダーだけがコロコロ変わるのか。総理大臣が任期途中で辞任するのは、国民の直接投票である大統領制と比べ基盤が弱いことが大きな理由だが、あわせて、国民の評価という「世論調査」で支持率が落ちたら任期途中であっても辞めるという事例が日本に定着しているからである。総理大臣は国会議員による間接投票で選ばれるため、国会議員の力が相対的に強く、議員自らの選挙を考えて世論調査の結果を見て、最終的には総理おろしを始めるのである。

また、国会議員だけでなく、政治家の首を取ったことがあると誇らしげに語ったり、大臣の首を目標としているメディアの人たちが結構いる。権力を監視する役割は当然としても、政治家を変えることが自らの手腕だという考えはどうなのか。世論調査は聞き方によって数値は相当な違いが出る。電話によるプッシュボタン回答による世論調査を受けて右往左往し、選挙で選ばれた政治家の首が簡単に飛ばされる。ボタンを押しているのが子供であってもわからない。

菅新総理は朝のぶら下がり取材をやめ、1日1回の対応とし、代わりに、フリーの記者も参加する首相会見を月1回開く案を記者クラブに提示したようだ。ぶら下がり取材は世論を味方につけようと小泉元総理が応じたのが始まりとされる。実は、現在も官房長官が毎日、午前と午後に1回ずつの記者会見を行っているが、その上に、総理も行っているのである。総理と官房長官の話が少しでも違うと閣内不一致と批判される。当然ながらこうした指摘を受けないために、事前に想定問答なども含め入念に打ち合わせている。意地の悪い質問や揚げ足取り質問にも丁寧に答えている。説明責任も大切だが、それに裂く時間や労力が実際の施策運営に影響を与えるようでは本末転倒である。質問に引っかかって国民から批判されても実際は誰も恩恵を受けてない。今は国全体としてデメリットのほうが多いということ。アメリカのように報道官制をとるなど説明責任の果し方はほかにもある。小泉元総理のような劇場型のマイナス面は大きく、きちんと見直しておかないと後顧に憂いを残す。

いま菅政権誕生に伴う内閣支持率がV字回復したと報道されている。鳩山総理と小沢幹事長の2人が辞任したことで責任を取ったという評価なのはありがたいのだが、私は正直戸惑っている。こんなにぶれる世論調査に一喜一憂していいのかということである。そもそも特定の政党を支持したり、イデオロギーや一定の政治スタンスや考えを決めている国民の割合が低く、国民の政治的な意思形成が容易であり、流動的な面がある。マスコミの影響を特に受けやすい。しかし、そんな無党派層を狙って世論調査の数値を一喜一憂したり、逆に劇場型の政治ばかりが行われるようなことは危険である。小泉改革の結果として、貧富の格差拡大や地方の疲弊を生んだことはあっても、郵政民営化に悪乗りした人たちこそいたが、国民の暮らし向きがよくなったというものではなかった。しかし、今もなお小泉さんは人気者である。太平洋戦争時の大政翼賛会は軍部や政治家、マスコミだけがつくったのではない。やはり国民の選挙によりそれが選択されている。付和雷同とならないために政治として何ができるのか。

日本の政治に欠けている点は、政治、選挙の仕組みもあるが、それよりも更に根本的にはシチズンシップ教育、政治教育が教育の中で位置付けられていないことにあると思う。戦後の自民党と日教組の対立もあり、自らの政治的スタンスを考えたりする場が教育過程にない。ある意味では、現代政治の評価や市民参画の方法を含め教育の場で政治を学ぶことがタブーとなっている。政治的スタンスがメディアによる画一的な情報提供に流されやすいため、少しのことで内閣や政党支持率が大きく変わってしまう。ここを改善しないといけない。この問題に取り組んでいる民間団体等もあるが、本来、こどものころから教育で取り組むべき課題である。大変重要な課題であり、55年体制の負の遺産である。政権交代の次の課題だ。

私もいつも目を通していますが、(財)明るい選挙推進協会の広報誌「私たちの広場」に世界の先進国の「シティズンシップ教育」や日本の昔の政治家の選挙浄化の取り組みなどがわかりやすく取り上げられています。日本の教育には全くこの観点が抜け落ちています。
(財)明るい選挙推進協会の広報誌「私たちの広場」のHP


昼食は大津区天満の「のりくら」のそば

  (未定稿)祖母の納骨法要
06/13 (日)

puri2.gif 朝のテレビ番組を見ていると荒井大臣の事務所費問題が取り上げられていた。提出された報告書の中に秘書の私的な買物のレシートなどが入っていたようだ。政治資金の帳簿をつけたり会計処理をするのは秘書だが、議員が責任を問われる時代になっている。秘書の買物などを政治資金として報告すること自体が問題である。政党助成金が政党に支給されることをもって、金に色はないとして、議員の資金管理団体の経費も税金で、税金が私的な買い物に使われたように報道される。これが一番怖い。出演していた蓮舫大臣も同様に指摘されていたが、こちらは全くの間違い。しかし、問題がないと知っていて問題があるように報道しているのはより怖い。バランスが働いていない。

「私が体験した『政治とカネ』のすべて」民主党政権も明かせなかった「政界とメディア」最大のタブーに挑戦する 田原総一朗×上杉隆

その後、実家の母や妹らと宍粟市山崎町の恩沢寺。祖母の納骨法要。


山崎町の恩沢寺






アドレスinfo@takesan110.com宛てに5/24〜6/14の間にお送りいただいたメールサーバーの不具合により、すべてのメールが不達となっておりました。お詫び申し上げますとともに今後このようなことがないよう注意したいと思いますのでよろしくお願いいたします。

兵庫県議会議員 竹内英明

  (未定稿)諸活動6!
06/14 (月)

puri2.gif 山陽電車姫路駅前。朝の街頭演説。国会最終盤ということでM代議士は上京中。その後、定例幹事会のつもりで神戸の県庁。予定されていなかった…。関係各課から説明などを受ける。その後、Y県議と元町駅近くの一風堂。昼食懇談。


一風堂のラーメン


その後、みはしまき事務所。ポスター関係の打ち合わせ。その後、県庁。その後、姫路。手柄のM代議士事務所。K事務局長から県政についての陳情を受ける。

  (未定稿)参院選準備加速!!
06/15 (火)

puri.gif 強い雨。事務所で作業。参院選の法定選挙はがきの作成など。参院比例区は個人的にお世話になった方も多く出馬される。皆さんの当選を願う。終らず。また、現場を見る必要がある多くの陳情や要請をいただいているがこなせていない。申し訳ない気持ち。

昼食はいつぞやの管内調査で買ってきた淡路島のレトルトカレー。夜、事務所に来訪のKくんに参院選公示日のポスター掲示協力を要請。会社を休んでくれるという。感謝。

  (未定稿)初の総務常任委員会!!
06/16 (水)

puri2.gif 神戸の県庁。建築指導課を訪問。T課長、T2副課長と面談。対応が早い。その後、議会控室。広報課のO課長、K課長補佐からFM神戸での県広報についてヒアリング。

その後、県議会総務常任委員会。新委員になって初の委員会。前任の建設委員会に比べて部局数が多く、挨拶や事業概要の説明だけでも3回の入れ替え制。私からは、まず青野運動公苑の土地信託事業にかかる信託銀行との訴訟問題について質問。銀行側は約79億円の支払いを県に求めているが、県の敗訴が確定した場合、法定金利分であと約19億円の支払いが必要になることや、現在のところ引当措置等の財源対策は特に考えられていないことなどがわかった。3審制とはいえ最高裁の審理は実は憲法違反や事実誤認等の場合に限られており、上告が却下されればすぐに判決が確定する場合もある。万一、一般財源で計約100億円の追加負担が必要になることは現在の県にとって大変な金額である。しっかりとした訴訟対策が必要と主張しておく。ちなみに青野運動公苑の土地信託で行われているのは、ゴルフ、テニスコート、スポーツホテルだそうだ。どれほどの県民の方が利用されたのか知らないが、民間が経営を担ったからといって黒字になるとは限らないということである。

また、以前から懸案の(社)滋賀県造林公社の債権放棄要請・特定調停問題について何年か振りに釘を刺しておく。同公社に貸付を行っていた農林漁業金融公庫が滋賀県から貸付金本体だけでなく利息や遅延損害金まで返済を受ける一方、兵庫県をはじめ自治体からの貸付金は債権放棄が要請され、県民の税金がどこかに消えようとしている。金融機関と自治体の貸付責任の差があり過ぎることのほか、これまでの経営の責任問題も曖昧で誰も責任をとっていない。典型的なお役所対応に驚くが、自治体を経営しようという今の時代、安易な債権放棄では話にならない。最終的な責任主体を考えて対応するべきだ。

委員会終了後、昼食抜きで急ぎ姫路へ戻る。政治評論家の有馬晴海さんが播磨政経懇話会に来られていたが、Hさんに代理で出席してもらう。私は、早稲田大学時代のI先輩が朝から姫路入りされていたため合流。その後、阿保の御座候本社。高校・大学先輩でもあるY社長に昨年6月にオープンした「あずきミュージアム」を案内していただく。展示内容と「あずき」にかける情熱に感動。その後、大学の後輩Tくんも合流。夕食懇談。遅くまで。

  (未定稿)福田衣里子代議士、来神!!
06/17 (木)

puri.gif 事務所で作業。いよいよ来週木曜日が参院選選挙の公示日。選挙はがき等の準備も。今日、菅直人民主党代表・内閣総理大臣によって参院選マニフェストが発表される。政策調査会長を閣僚として任命することで名実ともに党と内閣の政策が一体化された。つまり、私たちも責任を負うということになる。野党時代と異なり、政府の財政状況等もわかる立場になった。財源は知らないでは済まされない。現実路線にたつ必要がある。スローガンは「強い経済、強い財政、強い社会保障」。経済の成長戦略を第一とし、将来の人口政策、現世代の負担のあり方も含め将来世代のことも考えた財政運営、そしてその背景にある安心して生活できるという国に対する信頼としての社会保障の復活。方向性も間違っていないと思う。8日の県議会本会議の代表質問で私が訴えたことと似ている内容もある。

舛添要一参院議員が自民党にいた昨年末に「仮に私が首相になったら閣僚の7割は民主党から選ぶ」とテレビカメラの前で言っていた。この発言や比率に驚いた人もいたかもしれない。舛添さんのように自民党にいる人でも認めざるを得ないのは、客観的に見ても特に中堅・若手の国会議員の人材は民主党が群を抜いて豊富なのである。政治は三流といわれるかもしれないが、三流であっても、その中でしかるべき人が政権を支えている。しかし、これが多数を占めるのは衆議院だけである。参議院でもしっかりと単独で過半数をとらせていただき、安定的に施策を運営させてもらいたい。社民党の連立離脱騒動を見るまでもなく、限られた少数に衆院の安定多数の力が脅かされるのでは、思い切った施策がとれない。今この国には、方向性として正しい政権による安定した施策運営が必要。次の衆院選は消費税の数字を掲げ、それが最大の争点となる。それまでに無駄の排除だけでなく、国会議員の定数削減、国家公務員の総人件費カットなど身を切る歳出削減に大ナタを振るい、信頼される政権をつくる必要がある。そのためにも民主党の単独過半数が必要。過去の財政運営の責任を棚に上げて政権批判ばかりしている人たちを見て、何とも思わないのかといつも驚いている。谷垣さんなどこんなことをいう人ではなかったのになと思って聞いている。しかし、このように過去を棚に上げる国に戻っていいのだろうか。民主党も足らざる点も多くまだまだだと思う。しかし、時計の針を元に戻す選択だけはしてほしくない。それだけは本当にまずいと思う。

民主党マニフェストのページ

その後、神戸の県庁。元町駅近くのこいしで昼食。鳥もも焼き定食。その後、県庁控室で会派の幹事会。その後、会派の議員団総会。各派代表者会議の報告、会派の各種調査内容の確認など。その後、元町の大丸前。みはしまき参院予定候補の街頭演説会。長崎2区選出の福田衣里子代議士が応援弁士として朝から兵庫入りしている。福田さんは薬害肝炎九州訴訟に若い女性ながら実名を公表し提訴した原告団の一人で、昨年夏の衆院選で初当選。すでに肝炎対策基本法を例外的に議員立法で成立させるなど愚直な取り組みは周囲からも一目も二目もおかれる存在という。小柄ながら演説の声や内容はさすがの迫力。

今日は女性キャラバンの一環ということで、みはしまきさんのほか、井戸まさえ代議士、平木ひろみ神戸市議もマイクを持つ。男は主にチラシ配り。事前に街頭演説をチラシ等で告知していたこともあり、福田さんの肝炎対策に取り組んだ著書を持って集まってこられた人や肝炎患者の方で御礼がいいたくてと来られた年配の女性も。こうした話には本当に感動する。政治は変わる、いい人を政治家にすれば変わる。


福田衣里子代議士登場!



テレビの取材も



福田さんに随行していた党本部時代の同僚Nさんに撮影してもらいました


終了後、鳥取へ応援へ向かうという福田さん。自分のことだけでなく人のためにも働いている。偉い。夜、関係者のIさんらと参院選を含めた意見交換会。遅くまで。

  (未定稿)諸活動7!
06/18 (金)

puri.gif 降雨。神戸。ホテルオークラ。その後、県庁。控室で作業。その後、みはしまき事務所。その後、県庁西のマルシェ。カツカレー。美味。


マルシェのカツカレー


その後、姫路へ戻る。これまでいただいていた陳情対応。訪問活動など。市川の洪水対策など大きな課題も。しっかり対応していきたい。


道路関係など


夜、選挙はがきの準備など。

  (未定稿)忙しい一日!!
06/19 (土)

acchi.gif 母校砥堀小学校。音楽会に来賓出席。毎年ご案内頂いているが中々出席できなかった。保護者席には多くの同級生の姿も。ビデオを最前列で回している。


砥堀小音楽会



練習の成果がでたでしょうか


その後、事務所。播但線で姫路。駅のホームから田植え風景が見える。小学校の後輩のNくんの姿も。兼業農家でも耕作しなくなる家も増えている。食糧安全保障、土地の保全の観点からも農業も大切である。


砥堀駅から見える田植え風景


その後、ホテル日航姫路。中杉隆夫姫路西高前校長の退職祝賀会。中杉先生は私の西高在校当時も国語教諭としておられた。また、昨年のアメリカ地方議員団の受入を快く引き受けて下さるなど大変お世話になった。


発起人の開会の挨拶



斉藤前副知事(元防災監)による乾杯の発声



担任された姫路西高44回生代表による花束贈呈



中国との関係も深い先生。中国人留学生による獅子舞の披露も



西高出身でもあるI丹波県民局長(前教育次長)による万歳三唱


終了後、少し時間があったので、御幸通りのはまもとコーヒー。ある人が選挙で忙しい中コーヒー飲んでいて大丈夫なのかと(苦笑)。一瞬だけを切り取られても困るのだが…。

その後、山陽電車姫路駅前。みはしまき参院予定候補の街宣車に合流。ガラス張りの大型車である。兵庫7区の石井登志郎代議士とともに応援演説。みはしまきさんは今朝JR尼崎駅をスタートし赤穂まで県内を横断中。広い兵庫、県大変である。


山陽電車姫路駅前での街頭演説


終了後、流し演説。その後、北条の姫路労働会館で下車。松本たけあき代議士の国政報告会に出席。党代表選でなぜ樽床候補を支援したか、国政の状況などについて報告がある。


松本たけあき衆議院議員の国政報告会


終了後、参加者の皆さんを自宅まで送る。今日は、他にもお誘い頂いていた地引網イベントや青年会議所のどろんこサッカー・ひめじ田宴アートには時間の関係で出席できなかった。残念である。

  (未定稿)ヤワラちゃんこと谷亮子さん来神!!
06/20 (日)

box.gif 神戸市垂水区。板宿ダイエー前。参院選比例代表選挙に民主党公認で立候補予定のヤワラちゃんこと谷亮子さんが「みはしまき」の応援のため来神。石井登志郎代議士、地元垂水区選出の大塚たかひろ県議らと街頭演説。しかし、多くの人出に驚く。


板宿ダイエー前に谷さん到着。歓声が上がりました。全国比例の谷亮子さん34歳、兵庫選挙区のみはしまきさん32歳。



みはしまきさんは「並んだらどちらが柔道家がわかりません」と言って笑いを取っていました



板宿商店街を練り歩き。大変な人でした。柔道着の少女が帯に谷さんのサインをもらって喜んでいました



新長田商店街でも演説。地元兵庫2区選出の向山好一衆議院議員も応援演説



長田区の若松公園の鉄人28号像の前でマスコミからポーズを求められる



兵庫区湊川公園近くの東山商店街にて。谷さんはスポーツ文化振興に力を入れたいと訴えていました。現巨人の谷選手のオリックス時代には西宮市に住んでいたそうで、お子さんも兵庫生まれだそうです



その後、商店街を挨拶回り



時にサインをねだられます


私の党本部時代の同僚Aさんが谷さんに同行していたので、私も谷さんやみはしさんと一緒に昼食をとる。同行していたRも谷さんから声をかけられ体を触ってもらい喜んでいた。谷さんは非常に気さくで誰に対しても優しい。「Wikipedia」に「若い頃からインタビューの受け答えがしっかりしており、記者にも常に笑顔で、ファンへの感謝を忘れないなど、サービス精神旺盛である」とあるが、この記述は正しい。有名人の中には表と裏の顔が違う人もいるが、スタッフだけのこういった場所で礼儀正しいのは本物である。週刊誌やスポーツ紙の取材陣も多かったが丁寧に受け答えしていた。これまでの応援弁士の中で飛び抜けの人気だが、柔道で強いだけが理由ではないということだろう。政界でも真っ直ぐに進んでほしい。


谷さんは146センチ。私は174センチ。


その後、大阪の心斎橋大丸へ。Sさんが店長を務める店舗を訪問など。

  (未定稿)参院選、各候補のマニフェスト型公開討論会!!
06/21 (月)

puri2.gif 山陽電車の姫路駅前。民主党朝の街頭演説。県政報告など。参院選期間中は政党等の街頭演説は規制されるため月曜朝の街頭演説は暫くの間お休み。

その後、予定表に会派の定例幹事会の予定が入っているが、先週の反省から念のため電話で確認するとやはりなし。困ったもの。

手柄のM代議士事務所。参院選前のポスター張り替え準備。ちょうど菅直人代表のポスターが届く。明日、明後日の2日間で参院選に立候補する候補者名の入ったポスターを回収し、新たなポスターを掲示しなければならない。

その後、豊富町。グランドゴルフ会場で地域の要望を受ける。その後、砥堀の事務所。その後、播但線で姫路。昼食は新幹線改札前でカレー駅そば。これを食べるとラーメンにカレーをかけてもらって食べていた高校の食堂を思い出す。夏場は新幹線改札前店でしか食べることができない。美味。


まねきのカレー駅そば


JRを乗り継ぎ神戸。県庁控室で雑談。その後、鯉川筋の「みはしまき」事務所。打ち合わせ。

その後、JRで垂水。垂水勤労市民センターレバンテ。日本青年会議所兵庫ブロック協議会が主催するマニフェスト型公開討論会。早大政経学部の同級生で同じゼミだったNくんが豊岡からスタッフとして参加していた。但馬空港東京直行便をよろしくと頼まれる。しかし、人のことは全く言えないが、少しふっくらしていた。幸せ太りなのだろう(笑)。参院選兵庫選挙区に立候補予定の7候補全員が出席し、自己紹介のほか、税のあり方や兵庫の特色を活かした街づくり等の課題について各候補者から意見が述べられた。討論会のコーディネーターは兵庫県立大学大学院 経営研究科の佐竹隆幸教授。日本の現在の財政赤字の状況を考えると消費税などの税収確保対策が不可避という話をされていた。無駄な歳出は蓮舫大臣を中心として特別会計の事業仕分などで引き続き進め、次期衆院選では消費税の税率を争点に選挙を実施すべき。衆院選を経ない消費税増税なんてありえないのに敢えてそのように喧伝する人もいるので閉口するが、歳出対策に取り組まなければならないのも当然のことである。


JC兵庫ブロック協議会の坂上会長の挨拶



佐竹隆幸教授と民主党の水岡俊一参院議員



民主党の「みはしまき」参院予定候補


こうした中立の団体による討論会の取り組みは極めて重要。今回の選挙でも今回1回だけだが、青年会議所活動の中でも特に誇れる取り組みだと思う。また、こうしたイベントへの各陣営の動員合戦は控えたほうがきれいだと考えているが、そう考える陣営ばかりでもないようだ。

終了後、淡路島での活動を終えて来神の早大鵬志会の後輩Bくん、Yさんと夕食懇談。参院選の取り組みについて。

  (未定稿)炎天下のポスター張り替え作業!!
06/22 (火)

hare.gif 9時から終日ポスター張り替え作業。天気予報の雨・曇り予想が一転快晴。日差しがかなり強い。すぐに腕は赤くなり、終わるころには軽いやけど症状。昼食は南山田のコムシコムサ。畏兄Yさんに手伝っていただき、19時前になんとか終えることができた。その後も参院選準備が終わらず、夜の日程等をキャンセル。


新たに張り出した「元気な日本を復活させる」菅直人総理のポスター



コムシコムサの定食

  (未定稿)姫路ゆかたまつり!!
06/23 (水)

kocchi.gif 神戸市北区のフルーツ・フラワーパーク。イオン労組関係の研修会。消費税を含む税制、財政問題や将来の人口構造などについて話す。途中、質問やアンケートなどを取り入れながら実施。


大半が女性。生活者の生の声を聞かせていただく。消費税の税率UPについては厳しい声が多い。



事前に集約されていた政治に対する要望、質問も



わかる範囲でお答えしました


その後、県庁。控室で旧知のHさんと懇談。途中、県政に対する会派の重要政策提言についてM政務調査員から説明を受ける。その後、元町のみはし事務所。打ち合わせ。その後、姫路へ戻る。その後、姫路ゆかたまつりへ。


まず西二階町の長壁神社でお参り



城南公園では良さ恋ステージも



浴衣を着てそぞろ歩きする姫路ゆかたまつり


姫路署長が現場の第一線で警戒にあたってるのを見掛けたが、今年から2日間から3日間開催に戻った。まつり終了後、大手前公園から大手前商店街あたりで百人ほどの若者たちが少し騒ぎ、小競り合いとなっていたが、県警による警備体制の強化や手法変更、市の徒歩暴走族規制条例の効果もあり、一時期の大荒れに比べれば大きく落ち着いている。来年以降も3日間開催でいいと思う。


一部の若者がたむろしていた大手前商店街

  (未定稿)参院選公示!!
06/24 (木)

puri2.gif 参院選公示日。事務所にボランティアスタッフの皆さんに集合いただく。8時30分の届け出を待って公営掲示板へのポスター掲示作業。終了後、Kくんの運転で神戸へ。菅直人総理大臣が大阪で第一声の後、兵庫入り。神戸元町大丸前で演説。その後、出陣式ほか諸活動。

元気な日本を復活させよう 神戸市内で菅代表(総理)が訴え[民主党HP]

夜遅く、Kくんに自宅まで送ってもらう。感謝。

お詫び
参院選の特定候補等にかかる記述につきましては、HPも文書図画にあたるという現行法の解釈があることから選挙期間中は記載を控えさせていただきます。

  (未定稿)神戸・茨城空港定期便、運休?
06/25 (金)

puri2.gif スカイマークが運航していた神戸・茨城空港の定期便を8月末で運休すると発表したとの新聞報道。1日3便以上の運航でないと赤字とか自衛隊管理の問題もあるようだが、就航から2か月での運休表明はあまりに不自然ではないか。会派で茨城空港を調査する予定だが、地元や行政はどんなことになっているのだろう。

姫路市役所。選挙管理委員会事務局。市議会最終日ということで庁舎内で議会中継されていた。姫路市議会は話題に事欠かないようだ…。その後、手柄のM代議士事務所。O秘書と打ち合わせ。その後、事務所に戻る。昼食は来々亭のカップラーメン。

夜、神戸。会議。その後、過去に姫路に勤めていたNさんと夕食懇談。

  (未定稿)参院選3日目!!
06/26 (土)

puri2.gif 参院選3日目。強い雨。事務所も雨洩り…。17時には市川がはん濫注意水位4.3メートルを超えたという連絡も。今年は市川流域に雨が多い。心配である。

播但線で姫路。みゆき通り。選挙事務所開き。昼食は権兵衛でカレーうどん。その後、電車を乗り継ぎ阪急西宮北口。JR芦屋駅を含め、原口一博総務大臣の兵庫入り・応援演説に対応。終日、参院選対応。

  (未定稿)阿久根市の専決処分に考える!
06/27 (日)

puri.gif 終日、諸活動。ネットでニュースを見ていると、鹿児島県阿久根市の市長の専決処分の問題が大きく取り上げられている。市長が市議報酬の日当制導入や市議、職員ボーナスの半減などの条例改正を議会を開かず専決処分で決めたという。専決処分とは、地方自治法で以下のように定められている。

第179条  普通地方公共団体の議会が成立しないとき、第百十三条ただし書(定足数を満たさない時)の場合においてなお会議を開くことができないとき、普通地方公共団体の長において議会の議決すべき事件について特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるとき、又は議会において議決すべき事件を議決しないときは、当該普通地方公共団体の長は、その議決すべき事件を処分することができる。

同条の別の項には、専決処分の内容は、次の議会に報告し、その承認を求めなければならないと規定しているが、承認されなくても法的には問題がない。首長優位の規定である。ちなみに国権の最高機関である国会にはこうした制度はない。

以前からこの阿久根市長は市議会への出席を拒否したりして、物議をかもしているが、6月議会は招集すらしていないという。鹿児島県知事も法に基づき助言をしたようだが、改善されないようだ。この専決処分は法の規定を超えるものだろう。最終的には裁判となって無効となるのだろうが、選挙で選ばれた首長とはいえ、明らかな法の拡大解釈を平然と行うようなことは問題である。1人の政治家あたりの有権者数が大きければ大きいほど、普遍的な人が選ばれる傾向となると思っている(ただしあくまで傾向である)。少なければその逆である。小規模な自治体にまで権限委譲をしていくといずれこうした問題が起こりかねない。地方分権が進んだときにもたらされる負の部分でもある。地域主権は地域の自己責任という面も持ち合わせているということ。

住民は選挙で現市長を再選させており、今回の専決処分内容にも多くの住民が賛成するのではないか。しかし内容はともかく議会をパスするのは権力の分立から問題。司法の力を借りなければ、こうした処分が取り消せないというのは、専決処分制度の問題ということもできる。「再議」制度などとあわせ首長優位の仕組みを少し考えないといけない。しかし、この事例で始めるのは情けない。

夜、神戸。Bくん、Iさんと意見交換。

  (未定稿)川端文部科学大臣、来姫!!
06/28 (月)

puri.gif Yさんからメール。月曜日なのに民主党ではなく他党の人が街頭演説をしていてビックリしたという。選挙期間中は選挙管理委員会が発行する標記をもった候補者陣営など以外は街頭演説をすることはできない。ということで民主党姫路総支部の月曜定例の朝の街頭演説はお休みだったのである。

終日、諸活動。昼食は事務所で茹でた夢そば。夜、姫路市西延末の姫路市文化センター。個人演説会。川端文部科学大臣も出席。終了後、突然の雨。通気性のいい靴をはいていたので靴下までびしょ濡れ。

  (未定稿)参院選対応!
06/29 (火)

puri2.gif 終日、参院選対応。途中、松本剛明代議士、岡田康裕代議士らと合流。現場対応終了後、神戸。会議。終了後、先輩県議らと夕食をとりつつ意見交換。遅くまで。

  (未定稿)参院選対応2!
06/30 (水)

puri2.gif 終日、参院選対応。明石・加古川・高砂・姫路方面。岡田康裕代議士のほか、山口1区選出の高邑つとむ代議士も参加。育児に取り組んでいる民主党の若手男性国会議員で結成している「育メンキャラバン隊」のメンバーとして全国を転戦しているそうだ。元気で熱い人だ。何日か振りに家族と夕食。



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