Web版ひであき日記

2005年08月

  連合姫路との政策懇談会に出席
08/01 (月)

kocchi.gif R運転の車で姫路。民主党定例の朝の街頭演説。9月開設予定の若者雇用支援施設「わかものジョブセンター」、9月議会の主な議題である決算審査等について話す。M代議士、K県議、O秘書、Aさん、Yさん、Oさん。終了後、みゆき通りのカフェベルベ。市政懇談会。街の活性化や政策立案主体について。議会についてはアメリカ並みに定数削減することで、スピーディーな意思決定と責任ある議論につながる。もちろんただ減らすのではなくスタッフ機能を充実させる。行革に範を示すにも格好の施策なのだが…。また、鳥取自立塾の内容が早速役に立った。

その後、市営バスで市役所。同僚議員と懇談。その後、会派市民クラブの総会。決算審査特別委員会の委員希望聴取と本会議質問バッター等の打ち合わせ。海外派遣制度についても少し議論。一度過去の派遣データと実績、内容等を精査すればいい。市政にメリットがあったかどうか第三者評価してもらってもいい。いまそういう時代。その後、マス徳の弁当。唸。

その後、銀行、郵便局など。ご厚志も。感謝。その後、四季。新たな世界に旅立つというMさんと懇談。長い間お世話になった。ところどころに守旧的考えがあるので、少しアドバイス。古くてもいいものは残せばいいし、新しくてもよいものは躊躇せず採ればいい。その後、控室でメール返信など。質問等もありほとんど進捗せず。その後、市民クラブのO会長の車に同乗させて頂き、広畑の夢前会館。連合姫路地域協議会の役員の方々と様々な懸案や問題について議論。特に市政については、様々な意見表明があった。約2時間。

その後、夕食懇談。私以外の全員が組織の代表者もしくは、その出身。世情を見る視点、依って立つところ、政治に関わる度合い、それぞれ違いもある。勉強になる。私は元々政治を志してこの世界に入っているし、政治専業、生活の糧も政治である。自らの信じる道を行かねばならない。出処進退もしかり。その後、山陽電車夢前川駅から飾磨駅乗りかえで姫路駅。Hさんと遭遇。戦略、参謀について話をして頂く。その後、少し買い物。播但線で砥堀。自宅。大いに議論。

  議会の動きあれこれ
08/02 (火)

acchi.gif 午前中は事務所。ある人と大激論を交わす。その後、車で市役所。市議会の議会会議室。市民クラブ・創夢会の役員打ち合わせ。市民クラブからは、O会長、K幹事長と私が出席。議会改革をはじめとする課題や各派代表者会議と議会運営委員会の所掌の明確化、それに関連する会派意見集約などについて意見交換。2時間。

そういえば、他の先輩議員からも議会運営について様々な話を聞く。最悪の事態に備えておく危機管理は結構だが、筋を通しておかないと誰も助けてくれないという。確かに、ここは政策や党で動いている部分は極わずか。対人関係と居住地区、支持団体で会派構成されている。議会活動では特に対人関係が見られるらしい。

昼食抜き。その後、会派控室。同僚議員と懇談。昨日の話など。その後、議会事務局。調査案件で打ち合わせ。その後、控室でK財政課長と地方交付税について少し話す。この制度は奥が深い。更に勉強させてもらうことに。

その後、来訪のA氏と懇談。活躍しているという声を聞いている。その後、メール返信など。その後、車で帰宅。

  郵政民営化法案は8日本会議採決へ
08/03 (水)

kocchi.gif 自宅で作業。Rの運転で市役所。昼食は希望軒でラーメン。その後、手柄のM代議士事務所。議員党費の納入など。国会関係者の話を総合しても、解散はないというのが大半の見方。8月5日夕刻に委員会採決、8日に参議院本会議採決の見込み。委員会採決は委員長報告の際に説明するだけで、あまり関係がない。実質的には8日が勝負である。

「地元に帰すと、特定郵便局長会の幹部から反対を強請される」という新聞記事等もあるが、参議院議員の場合、比例議員の本拠地は東京の場合がほとんどだし、常在戦場の衆議院とは違って、もともと金帰火来(金曜に地元に帰って、火曜日に国会に登院する)のようなスケジュールをこなしている議員ばかりではない。今に至っても態度不鮮明な議員に対する様々なアプローチがあるのだろう。軍資金も使われるのだろうか…。政治改革法案の採決など1994年を思い出す。

採決方法は、記名投票(参院は通常自席での押しボタン採決だが、出席議員の5分の1以上の要求で記名投票にすることができる)のようだ。国会のベテラン議員などは記名投票のことを『堂々巡り』といったりする。自分の名前の入った白(賛成)・青(反対)札を演壇にいる参事に手渡すという方法である。札に名前を書き入れるわけではない(衆院と同じ)。

その後、市役所。議会控室。F市議会議長来室。少しだけ話す。その後、市民クラブのO会長らと懇談。その後、調査依頼していた案件などで勉強。なぜか部屋が暑く、汗だく。

その後、庁舎内を少し歩く。その後、頂いていた質問等3件に回答。遅れているものも多く大変申し訳ないが、できる範囲で真面目に回答させて頂いている。ただし、匿名の場合は、返信できない場合があるので、ご容赦ください。

退勤後、市バスで姫路。Sさんと市政懇談会。市内外、様々な話題について遅くまで意見交換。西二階町周辺で偶然、某店チ−フのYさん、その後、音楽家Sさんと合流。珈琲、シングルモルトに造詣が深いというYさん。感心。その後、五軒邸のさつま。最後の懇談。私も多少疲れていたが、それにしてもSさんは考えも体力も若い。自宅まで送ってもらった。感謝。

  政治と宗教の関係
08/04 (木)

puri.gif 終日、事務所で作業。とある選挙に立候補を予定している遠方の知人から様々なアドバイスを求められる。4つの宗教に入信し、各宗教の聖地と呼ばれるようなところにも足を運んだという。各宗教には別のところにも入信していることは当然ながら内緒。政治と宗教の関係については、私も学生時代から見てきたが、こんな話は政界では普通なのである。「勝ってバッジをつけなければ何もできない」という意識は政治家共通だが、勝つために必要な手段の許容範囲は政治家それぞれで違う。難しいところである。

その後、衆院選について取材対応など。永田町関係の友人とも情報交換。テレビでも各議員に対する賛成への工作の内容を記したメモが報道されていたが、最後は反対から棄権へのシフトで可決するのではないかとの見方があるようだ。いずれにしろ予断は許さないという。今日は、多くの電話がかかってきた。いろんな話があった。

  衆議院解散の足音
08/05 (金)

akubi.gif 午前中は事務所で作業。その後、R運転の車で市役所。同僚議員と懇談。近々、議会改革の問題も取り上げられるらしい。

議会改革の内容については、既に私自身で各種手当や制度の”洗濯”を実施済み。公表分以外にも実現させた部分もある。当選直後から常に取り上げ、論点整理も行っているので、後は何をやるかだけ。最も基本的な定数削減については、合併特例法の定数特例を使った関係で、平成23年の選挙定数まで条例定数の改正ができないという総務省の解釈があるので、今回の議題にはできないだろう。残念だ。いずれにしろ賛成に過半数を得られるような案でないと通らない。

その後、同僚議員や職員各氏から様々な話を拝聴。その後、NHKの国会中継。参議院の郵政民営化法案の審議を見つつ、編集等の作業。参院亀井派会長の中曽根弘文元文相(中曽根康弘元総理の長男)の「反対」明言によって、何人かが反対に傾いたようだ。

この日に敢えて、反対を明言することは、小泉内閣に対する態度を旗幟鮮明にしたということ。小泉総理が衆院比例・北関東ブロック終身一位という約束だったお父さんを引退させたことが今頃効いたのかもしれない。否決となれば、彼の動きが大きなターニングポイントになったといわれるだろう。

ただし、永田町では何があるかわからない。8日13時からの参院本会議に注目したい。本会議は、まず自民党の委員長による委員会審査の結果報告があった後、民主党の反対討論、自民党の賛成討論、その他の党の討論が続き、その後、札を持っての堂々巡りという記名採決となる。最終的な票読みで、否決の可能性高しということになれば、与党側から本会議を遅らせるなどの、本当に最後の説得が行われるかもしれない。

いずれにしろ、否決された場合、内閣では、臨時閣議を開いて解散を閣議決定するのだろう。衆参の議決が異なった場合に開催することもできる両院協議会の話は今更ないようだ。解散に反対する閣僚がいても、総理が閣僚を罷免して、総理が兼職し署名することで解散できる。本会議後、解散決定まで3時間もかからないという。解散の際は、衆院本会議での万歳三唱というイメージだが、本来開会日でない月曜の衆院本会議の看板があがった(開催しても開催しなくてもいい)ことで、解散となれば、解散証書の入った紫の袱紗(ふくさ)があけられ、議場で万歳三唱が見られるだろう。いずれにしろ、各党とも衆議院は13時以降の禁足。国会20分集合ということである。ある新聞社では、日本がかわる選挙というような本社指令を出したという話も。そうなれば夏休みも立ち消えだ。

それでも解散はないような気がするが…。解散に賛成する与党の衆議院議員はいないだろう。さてどうなるのか。

今日は、お城祭り前日に行われる姫路城薪能の実施日。大手前周辺の人手はまばら。雨の影響もあったのだろうか。

  第56回 姫路お城祭りへ
08/06 (土)

kocchi.gif 車でR、雪之介と大手前公園。姫路お城祭りにあわせて開催される播磨うまいもん祭り『夏の陣2005』会場(姫路食文化協会主催)へ。播州古式製法のきしめんなどを立ち食い。また、Sさん、Mさん、M2さんらと懇談。お願いされたり情報を教えて頂いたり…。その間、RもJA千種や『荒川朝市の会』のブースで野菜などを購入したようだ。オープニングの後、新しいお城の女王のお披露目や大パレードへと続くのだが、時間なく、姫路駅から新快速で神戸駅。神戸駅では、もう少しで乗り過ごしそうだった…。

タクシーで県庁北の民主党兵庫県連。幹事会に出席。冒頭、県連会長の土肥隆一代議士から、解散の可能性とそれに対する県連の対応、選対本部の設置について説明があった。今日は岡田代表が姫路の隣の選挙区である兵庫10区、12区をはじめ、神戸や4区、6区にも入り、支持を訴えている。今日は、地方組織拡大や議員擁立方針等についても議論があった。

幹事会終了後の懇親会に出席せず、徒歩で元町、JRを乗り継いで姫路に戻る。そのまま、大手前通りのお城祭り「総踊り」会場へ。途中、白鷺中学校の生徒さんがボランティアで通行人にお茶をサービスしていた。少し気恥ずかしそうなところが初々しい。その後、観覧席にて、姫路市連合婦人会や各種企業の皆さんの総踊りを見学。市長のほか、両助役ら多くの幹部、自治会や婦人会、商工会議所の役員も見学しておられた。市議は3人。砥堀の婦人会役員の皆さんをはじめ何人か知人も踊っておられた。

しかし、総踊りが終るやいなや、まさに蜘蛛の子を散らすように駅前から人がいなくなってしまった。今年で56回目というお城祭りだが、抜本的な改革案をいかに出してしくか。実施主体は姫路お城祭り奉賛会という別組織。官民を含めたオール姫路といったような組織陣容となっている。だからこそ逆に行政の役割が問われるということになる。

終了後、ある店に顔を出した。祭り帰りのお客で賑わう店もあるだろうが、祭りと来客は無関係という店主もいるという。祭り客のように見えない場合や通常と同じ客数という場合も当然あろう。賑わい作りのために、公費も出して実施している祭りだが、経済的な恩恵はどこよりも中心部の商店街や飲食店が受けているはず。祭りがあってありがたい、こんな声はあまり聞かない。

  本当に参議院否決で解散するのか?
08/07 (日)

kocchi.gif 日曜日といえば、午前中は政治関係の報道番組が目白押し。まず、フジテレビの「報道2001」は通常通り放送されたようだが、NHKの「日曜討論」は討論ではなく、各党の個別インタビュー、テレビ朝日の「サンデープロジェクト」は、関西は高校野球優先ということで大阪の朝日放送はネットしなかったようだ。東京等では放送。自民党の亀井静香代議士や中川秀直国対委員長らが出演。加藤の乱の時は、政局を動かした(邪魔した)という声が出たほど影響のある同番組だが、今回はあまり影響は与えない模様。

郵政民営化については、法案否決の可能性が一段と強まっているようだ。否決後の解散回避や参院本会議での修正(時間的には十分可能だが、内容的にまとまらず)、本会議決議など様々な案も出ているようだが、さてどうなるだろう。

その昔、竹下元総理や金丸さんたちが自民党実力者で、派閥華やかなりしころ、当時の海部総理が政治改革の頓挫で解散をしようとしたら、閣僚や実力者の反対で解散できず、総辞職したということがあった。小泉総理に解散以外の考えはないのだろうか。閣僚の多くが解散詔書に署名を拒否した場合、本当に罷免してでも解散するだろうか。「参議院で否決したのに、衆議院を解散しても(衆院の構成が多少変わっても、結果として、参議院を法案が通過することがないわけだから)意味がない」という正論をいう人が何人かはいるような気もする。

少し振り返ってみると、郵政民営化公約を除けば、主な公約のうち、新規国債発行30兆円枠は言うに及ばず、靖国神社の8月15日参拝という公約にしても、厳密には守っていない。最重要公約という郵政民営化公約にしても、総理就任前に主張していた内容からすれば、今の案は、大幅に後退し、民営化という名称とはかけ離れたものになってしまっている。参院の法案審議の最終日に、総裁選の際に演説で使っていた「自民党をぶっ壊す」の意味を問われた総理は、「この程度(郵政民営化)の改革ができない自民党ならぶっ壊すということだ」と説明していた。彼の本心だと思う。

11月で結党50年を迎える自民党。4年前、党員投票で小泉総裁を選び、参議院選挙2回、衆議院選挙1回と小泉総理を看板に戦ってきた。選挙では小泉人気が一定の成果を上げてきたのは間違いない。ポスターや選挙応援で総理の力を借りた議員も多い。その一方で、その党総裁が就任前から4年間一貫して掲げ続けてきた公約を反故にしようとする。これではマニフェストも何もないし、説明責任など果たせないのだが、これがこの党のこの党らしい所以。この国を変えるいい機会がめぐってきた。

明日は、扇千景参院議長がどう動くか。議長就任が期待されていた中曽根弘文参議院議員から、青木さんらが半ば強引に議長のポストを割り振ったのはそんな昔の話ではない。彼女は当選回数こそあったものの、自民党を離党して復党したばかりで、到底議長になれるはずではなかった。議会制度的な作戦で青木議員会長が何かを仕掛けるならここ。この議長はタレント議員ではなく、政治家である。それも、かなり強い。本会議開会のベルを遅らせるとか、押さないとかぐらいなら、先例がなくても当然できる人である。

  解散しても、自民党はほとんど変わらない!!
08/08 (月)

box.gif 前夜の行政視察の準備中に、いつも持参するモバイルパソコンの故障が判明。IBM98年製、2GB容量のハードディスクが原因のようだ。購入時のハードディスクが故障したため、他のパソコンのディスクを入れ替えて使っていたが、またもや駄目になってしまった。再換装が必要だが、耐用年数からいっても新調したほうがいいかもしれない。ということで、準備を含めて徹夜…。

播但線で姫路。山陽電車姫路駅前で朝の街頭演説。松本たけあき代議士は姫路始発の新幹線で上京済み。私が代わりに解散総選挙について話す。山電姫路駅前を通行中の皆さんにとっては、松本代議士は6年も、毎週演説しているので、政治的スタンスや政治姿勢は伝わっていると思うが、それを更に多くの皆さんの支援につなげていくということが私たちの役割。今回は政権交代を絶対に勝ち取らなければならない戦いである。党内や永田町における政策形成能力や評価から、政権交代後は政府部内に入る可能性も十二分にある。絶対に勝利して政権を勝ち取らなければならない。O秘書、Aさん、Yさん、Oさん。

解散なら、03年11月の総選挙から2年もたたずに選挙ということになる(本来4年任期だが、過去の任期は平均で3年ぐらい)。選挙時期が前もってわかっていれば、政治資金パーティーの開催などで資金集めもできるが、今回はそうもいかない。各党とも公認料の若干の前倒し支給もあったと聞いているが、他に事業収入等のない専業議員の中には銀行に借り入れの交渉をしているところもあるだろう。中選挙区制時代の保守系同士の争いをいった有名な言葉で、「5当4落(5億円かければ当選、4億円で落選)」というものもあった。いま、小選挙区制でこんな話はないが、法定上限2500万円弱(選挙区によって異なる)の費用だけとしても、工面するのが大変なことは誰が考えてもわかることである。アメリカのように個人が小切手を切ったり、インターネットで献金するということは日本には今後もなじまない。政治とカネに対する国民のイメージは悪いまま。それは現在の政治家の責任であり、それらを選ぶ人の責任でもある。これについては政官業の癒着がある限り変わらない。つまり、政権交代がなければ絶対に変わらない。

その後、神姫バスターミナルに集合。市議会総務経済委員会の行政視察のため、リムジンバスで伊丹空港。JAL便で鹿児島空港。バスで鹿児島市へ。鹿児島議会事務局政務調査課のYさんと合流。山形屋百貨店の食堂で昼食。その後、徒歩でソフトプラザ鹿児島。

「ソフトプラザ鹿児島」とは、鹿児島市が「情報関連産業」を市のリーディング産業として新たに位置づけ、育成・支援に取り組むための施設。約10億円で建設。民間企業20社と鹿児島大学・県立短大・鹿児島高専の研究室などが入居し、産学の連携や企業間の交流の場を提供するという(市内企業10室、新規誘致企業10室、大学研究室3室、県の公益法人1室のブース体制)。以前、沖縄県内の同様の取り組みを視察したことがある。いずれも国庫補助の対象事業。鹿児島市は、この施設とは別に、民間が撤退した中心市街地の空きビルを取得し、「ソーホーかごしま」を設置したという。こちらも21室を市価の半額程度でSOHO事業者に貸し出しているという(46事業者が応募したので選考)。かなり力が入っている。ちなみに鹿児島県は、テクノポリス構想に財源を含めて重点的に投資しているため、こういった分野には取り組んでおらず補助金もないという(テクノポリス事業は企業が集まらず厳しい様子。鹿児島市が母都市とされているが、母都市は言葉だけで連携やメリットはないという。姫路市の話も出ていた…)。SOHOは、兵庫の場合、「県」が昨年度までの3ヵ年で姫路市内など3ヶ所でSOHOモデル事業を実施(継続せず)。特段、法に所掌事務の定めがない分野などで、事業の実施主体が県や市町村と異なる場合がある。市町村の規模に差がありすぎ、事務に重複等が出てしまっている。


質疑応答に入り、まず「南国と情報関連産業の関係」を尋ねてみたが、回答は、南国と情報産業の関連でなく、「立地的に大消費地から遠距離で、製造業などの大きな企業に来てもらうことが難しく、ソフト事業を考えざるを得ない」という苦しい回答であった。同じ情報産業振興を沖縄でも鹿児島でも始めているということである。この施設とは別に市内に民間のコールセンター(通販等の電話受付)が2箇所あるらしいが、これも、情報関連産業とはいえ、労働集約型の産業であるが、「人件費が安いことと、多数の優秀な女性が採用できる」から進出してきたということである。これも沖縄で聞いた話と全く同じである。ネット社会が進んだからといっても、発信する情報関連産業は大消費地に立地する必要があると考えるのが一般的だろう。ソフトを生むのは人で、人は消費地にいるからである。その意味でも厳しいと思う。

公金支出がなければ産業振興が進められないということだけでも、特に周辺部の地方都市が弱っているということがわかるが、公金支出をしても、金太郎飴的な競争力のない施策では早晩行き詰まる可能性がある。いつまでも公費補助もない。この国では、人口・産業とも一極集中の度合いが強まっているが、これは市場原理そのものである。これに抗して生き残っていく策を考えなければ、周辺の地方都市は生き残っていけないだろう。その生き残り策は国が示した補助金メニューに載っているなら、そんな楽なことはない。

13時からの参院本会議については、視察・質問中でテレビ中継を見ることができなかったが、政党関係者や議員秘書の面々から多くの情報をもらった。予想外の大差の否決だったが、事前に永田中周辺でまわっていた賛否情報通りだったようだ。青木神話や、参議院本会議修正のようなウルトラCもなかった。逆転不可能ということで粛々と採決したということだろうが、私のいたころの参議院とは大違い、力が落ちたということだろう。早速、選挙準備のため選挙区入りするという友人秘書のメールも。小泉内閣は解散に反対した島村農水相を罷免して自ら農水相を兼務して、解散詔書に署名。19時に開会した衆議院本会議で、河野衆院議長が袱紗(ふくさ)をあけ、衆議院の解散が読み上げられた。民主党議員ら野党議員が万歳したという。総理に与えられた権限をここまで強く行使した総理もいないのではないか。曖昧を避けるアメリカ社会のようだ。しかし、「参議院で与党議員の反対によって内閣提出法案が否決されたが、同法案を可決した衆議院の方を解散する」常識的に考えればおかしいことだらけだが、反対派の中心人物を落選させることだけはできるかもしれない。


財政再建が次期政権の課題となることが予想されているが、これは国だけではない。地方においても借金という形で将来の税収を先食いし、財源以上の事業を実施してきたからである。上記のように日本のような狭い国の中でも、今回の視察の件のように地域間格差が明確になってきた。地域間格差を埋める地方交付税交付金制度は当面残るだろうが、その交付税特別会計の借入金にしても今年度末で51兆円にもなり(地方負担は33兆)、いままでのような形で税源偏在を是正できる自由度もなくなっている。国も地方も財源を先食いしてしまっているということである。

先食いをした人は覚えていなくとも、1000兆円の借金が全ての証拠。これまでの政権政党に全ての責任がある。「今さえ良ければいい」という何人かの公共事業による景気対策論者やバラマキ財政論者の代表格を郵政民営化に絡めて切り捨てようとしているとはいえ、これまでの失政の責任を頬かむりし、宗旨替えした振りをしている多くの議員を抱えたまま、引き続き政権を担当してもらう必要はない。「こんなことができなくて、大きな改革ができるはずがない」その通りである。総理在職4年もたって、妥協を重ねるだけ重ねて、小さいことを更に小さくしても、結局のところ法案は否決されてしまった。政党のマニフェストに書いてあることも通せず、解散という政治空白をもたらさざるを得ないないところに一体何があるのか。いま日本を洗濯しなければならない。それが政権交代である。旧来の悪弊や膿を出し切るためにはそれしか方法がない。

その後、一昨年に天皇、皇后両陛下も視察に来られたという「かごしま水族館」。開館8年目で年間60万人を超える入場者数を誇る。ジンベイザメがいることで有名らしい。夏休みということで、親子連れ、孫子連れが多かった。姫路水族館は年間15万人。案内をして頂いた人曰く「旭山動物園に行ってみたい」。水族館にはレジャー要素と教育的要素があるが、レジャーについては時代と共に来客者の嗜好も変化する。設計段階で永久的な施設と考えるのではなく、耐用年限を短めにし、改廃をしやすくしておくことも考えておく必要があると感じた。

夕食後、多くの方と電話した。政権交代に向けた話しもした。変化の胎動。大きなチャンスである。ただし、最後のチャンスかもしれない。

「ソフトプラザ鹿児島」

「ソーホーかごしま」

  熊本市人事委員会 → 熊本城復元募金・ミニ市場公募債!!
08/09 (火)

kocchi.gif ホテルをチェックアウトし、タクシーで鹿児島中央駅。駅構内でカレーをかきこみ、九州新幹線に乗って新八代駅。これより北は新幹線未整備区間のため、リレー特急に乗り換えて熊本駅。

議会事務局のKさんと合流。昨日の鹿児島の担当者もそうだったが、「過去に姫路市を行政視察した際にはお世話になった」と御礼を言われた。議会事務局の担当者にとって、相手市が視察を受け入れてくれるかどうかは非常に重要なこと。先日も、他都市の議員から御礼状を頂いたが、相互主義とはいえ、忙しい業務の合間を縫って、対応して下さる職員の方がいることに感謝しなければならない。

熊本市を行政視察日程は、まず、議会事務局。Y議事課長の挨拶の後、人事委員会事務局の方から話を伺う。詳細はHP本稿に記載したいが、簡単に言うと、人事委員会とは、採用・昇任試験の実施や給料等の勧告、それに関する規則などを定めたり、公平委員会と同様に、勤務条件に関する措置要求や不利益処分の不服申立ての審査などを行う(第三者的な)行政機関。

県と政令市は必置だが、人口15万人以上の市の場合、公平委員会か人事委員会かどちらかを設置すればよく、非政令市では熊本市と和歌山市だけが人事委員会を設置している。

公平委員会の業務は、勤務条件の措置要求や不利益処分の不服審査、新たに相談業務も加わったが、熊本市でも、最近10年間で1件の不服審査しかなく、人事委員会設立前は併任の職員で対応してきたという(人事委員会は14人の専任職員)。公平委員会固有の業務はほとんどないということでなる。人事委員、公平委員は共に法定定数3。

多くの質問をさせて頂き、答えづらい事にも答えて頂いた。透明性や地域自治の観点だけでなく、小規模自治体に設置することの非効率性、全ての人事委員会で実質的には機能していない部分等についても確認した。実は、当選した年から、視察したい制度として当制度をあげていた。他の委員の希望との兼ね合いもあり、今回ようやく実施できたのたが、担当の方によると、これで3週連続の人事委員会の視察対応という(他2都市の視察は議員ではなく行政職員)。先進市等で導入を検討しているところが多いのだろう。中核市レベルでもコスト増の可能性もあるが、それ以上に「透明性」や「普遍性」「客観性」が重視される行政の流れがある。大変勉強になった。

その後、事務局の方と有志議員で熊本城の視察を行った。周辺を車で通過するのだが、その石垣の立派さには驚いた。熊本城は加藤清正の築によるもので、2007年に築城400年を迎えるようで、築城400年事業「熊本城復元整備計画」を進めているとのこと。至る所で復元工事が進められている。

担当の方の説明によると熊本城の入場者数は昔は100万人を越えていたそうだが、今は約90万人だそうだ。三の丸までの敷地面積をみても、姫路城より広大な敷地のため、関所!?を通らなければ、天守閣等はよく見えない。姫路城の場合、客数を管理事務所等のゲート通過者を対象としているためか、入場者ではなく「登閣者数」として管理しているため、77万人と少ないのだろう。大手門に関所を置けば、てな話は不粋か。国宝と間違えられることも多いようだが、西南戦争の際に政府軍の拠点として薩摩軍と戦った際に、大小天守閣が焼失。現在の天守閣は昭和の再建という。担当の方は若い人だったが、「薩軍に恨みはない」そうである。

また、熊本城復元整備計画にかかる募金とミニ市場公募債の発行について勉強させて頂いた。私も先の市議会本会議質問において、2009年に着工が予定されている姫路城の45年ぶりの大改修にあたって、資金調達手段として、市民参画の観点からミニ市場公募債の発行を提案させて頂いたが、熊本では、「募金」も合わせて実施している(9年間)。大いに参考になると思う。

「熊本城復元募金」実施要項

「蘇る名城くまもと市民債」

姫路城「昭和の大修理」


夜寝ていると、悪夢で目を覚ました。「悪夢は肝臓の疲れ」という…。昨日の解散によって全衆議院議員が身分を失い、前職になった。議員だけでなく、1400人を越える政治任用の公設秘書も全員公務員でなくなる。全員が選挙後に生き残るわけではない。政治任用の枠や民間シンクタンクのようなところが雇用の受け皿になっていない日本では、選挙後、政治の世界を去る人たちが大勢いる。

そのほか、出馬するため某省庁に辞表を提出した官僚もいる。若手官僚の多くが野党民主党から出馬する時代。単に自民党には枠がないという理由だけでないことは、竹中改革を支えてきた内閣府政策参与のような側近が民主党から出馬することからもわかる。解散は多くの人の人生を変える。いま時代を先取りするような候補者を擁立することが何よりも大切だ。

解散は郵政法案の否決が直接的な理由とはいえ、真の部分は自民党内の権力闘争の結果。一見勝利したかに見えた反対派だったが、新党構想が頓挫し非公認という扱いに、多くは驚き、自民党から対立候補を立てられるにいたっては、後悔している人もいるかもしれない。法案に反対した人を峻別し、除名せずに切った振りをして、何人かに対抗馬を立てて落選させるという手法。これで「古い自民党をぶっ壊した」といって選挙を戦うようだ。騙されてはいけない。

  いざ手柄(松本たけあき事務所)!!
08/10 (水)

puri2.gif タクシーで熊本駅。リレー特急で博多。駅ビル地下でラーメン。新幹線で姫路。O、Y両議員、Kさんとタクシーで市役所。議会控室で視察内容等をまとめていると、報道関係の3名が立て続けに来室。衆院選に関係する箇所を取材しているらしい。

思い起こせば、道路公団民営化にしても、いま司直の手によって一部不正が指摘されているが、行革的効果はなく、妥協の産物になってしまった。今国会にしても、敵対買収規定整備の商法改正や放送事業者の外国人資本比率に関する規定整備の電波法改正などが廃案になっている。更に重要なのは、年金一元化に向け成案をまとめるための与野党協議会という国民生活に密接に関係する重要な組織も事実上白紙になってしまった。しかし、キャスター出身の有名閣僚を国替えさせて、これまで同じ党にいた反対派の前議員にぶつけるというところが、公益という以上に私怨の色が濃く出ている。

いま緊急世論調査の結果を見てみると、小泉総理による反改革派(守旧派)のレッテル張り作戦が功を奏している。小泉総理や官邸主導の攻勢が続いている。野党が対案を出さなかったと批判している。野党が提出した対案なるものが成立したことがないことはおろか、提出しても「つるし」という手段を用いて議題にすらさせず、いつも廃案や他の取引材料にしているということを棚に上げているのだが、そんなことは一般的には知られていない。民主党内に民営化そのものに賛否両論があるのは確かだが、小泉総理が会長を務めた郵政民営化研究会のメンバーの大半、元々の呼びかけ人も元民主党議員(知事へ転進)であることでもわかるように、将来的な民営化を否定しているのではない。民主党内で民営化に賛成している人が賛成しなかった理由は、この法案が民営化と称しているものの、実は妥協の産物で道路公団の時と同じく民営化と呼べるものではないということであり、いま中途半端な内容で将来を縛ってはいけないというものであった。中途半端な内容で法律をつくれば、後の改革が現実には難しいということである。しかし、小泉総理や秘書官の政治センスにはすごいものがある。報道にしても民主党を取材しても面白くないということで、放映される時間も少ない。反転攻勢してもらいたい。

その後も作業。20時過ぎに徒歩で手柄の松本たけあき事務所。秘書団会議の途中。その後、各種打ち合わせ。臨戦態勢というより、選挙本番の準備、各種行動などを数週間のうちに行わなければならない。予定候補の顔は戦闘モードであった。私もこれで選挙モードに入る。既に予定の一部を変更したり、キャンセルさせて頂くなど、周囲にも迷惑を掛けたいしていますが、何卒御了承下さい。Rに迎えに来てもらい帰宅。

  選挙モードへ
08/11 (木)

kocchi.gif 視察結果まとめや質問予定の資料整理、日程調整などの各種身辺整理。午前中は事務所、午後は市役所にて。夜、民主党姫路総支部事務所。

私も選挙モードに入りました。当日記につきましても公職選挙法や情報管理の関係で一部内容を省略したり、敢えて記さないこともありますのでご了承ください。

  民主党兵庫県連「代表・幹事長会議」へ!!
08/12 (金)

kocchi.gif 播但線で姫路。知り合いのN労OBと遭遇。平日で私服だっただけに訝しく思うと、早期退職したという。解散から郵政関係の話までいろいろ話を伺った。本音の話も聞いた。

その後、新快速で加古川。兵庫10区から立候補を予定している岡田やすひろくんの事務所。私より1歳年下の30歳。スタッフ、秘書の方々と話す。前回の衆院選をはじめ、参議院選挙なども共に戦った奥様も元気という。岡田くんのことは加古川や高砂周辺でポスターを見かけた友人や知人からよく尋ねられる。相当数のポスターが張り出されているが、本人自らが1枚1枚お願いしてはっていったという。若さと勢いがあるという評判だが、若さだけでなく信念を曲げない芯の強さも彼の特徴。前回より知名度、評判ともにかなりアップしているようだ。得票の上積みがどれほどになるか。

総選挙関係の話題としては、法案に反対票を投じた前議員のいる選挙区に首相周辺の人脈を次々投入しているようだ。萩原岡山市長、片山さつき財務省元主計官、警察庁出身の総理秘書官など。とはいえ、脱税や公選法違反で市議会から辞職勧告をつきつけられ、各党で新たな候補を擁立して、退任させたばかりの鍵田前奈良市長を擁立しようとしている。ここに何でもありの姿勢がよく出ている。

その後、徒歩で本町商店街の旭食堂。かつめし。美味。加古川駅からの商店街と歩くが、大半の店舗のシャッターが下り、まさにシャッター通りという状態。ニッケパークタウン近くの寺家町商店街などは姫路みゆき通り商店街と同じ模様のタイルが引かれ、ほぼ同時期に整備されたことがうかがえるが、もはや打つ手なしという状態だった。

その後、新快速で神戸。タクシーで県庁北の民主党兵庫県連。代表・幹事長会議に出席。県内各総支部の各候補である代表・幹事長らが集まり、総選挙関係の打ち合わせ(代理出席)。選挙政見放送の内容や新聞広告、ポスターなど様々な案件について協議・決定。2時間近く。普段の県連関係の会議では他の人の発言に任せていることが多いのだが、今回は一部強く発言した。

終了後、S西宮市議と話しつつ、元町駅。普通・新快速を乗り継ぎ、姫路。市バスで市役所。議会控室。その後、徒歩で手柄の松本たけあき事務所。多くのボランティアスタッフが選挙準備のため駆けつけている。他の議員と共に秘書会議に陪席。数時間。その後、事務所で要請された作業など。市バス、播但線で帰宅。妹Rらが来訪。懇談。

  盆踊り大会へ
08/13 (土)

kocchi.gif 自転車で春川公園。地域の消防団メンバーと合流。グランド清掃。その後、盆踊り大会に向けた準備作業。野外の活動だけに汗だく。

昼食はメンバーと共に砥堀駅前の浜さきでざるうどん。相変わらずオープン前後から多くの客で満席。その後、一旦作業から離れ、手柄の松本たけあき事務所。O秘書と各種打ち合わせ。

その後、岡田克也代表との二連ポスター張り出し作業。その後、自宅。浴衣に着がえ、再度春川公園。盆踊り大会。衆院選を絡めて挨拶。多くの人と選挙の話をさせて頂いた。多くの人から頑張れとの声を頂いた。多くの人から「貫禄が出た」との話を頂いた。その後、実家。

  4年間の小泉政権に何が改革されたのか?
08/14 (日)

acchi.gif 自転車で春川公園。消防団メンバーと合流。昨日の盆踊り大会の後片付け。汗だくというより、汗が流れ落ちる。昼ごろまで。

解散後、消防団の後輩であるMくん、Iくん、Nくんと昼食懇談。私が小学校6年の時、新入生だったIくんもこの秋に結婚するという。そういえば昨日、ある支持者からいわれた「(今回の)候補者を見てみなさい。あなたももう若くないよ」。本来、年齢と改革に対する取り組みの相関関係はないはずだが、現実には、ある。ここはその点でかなり遅れている。社会の方向性としては、私の予想した流れ「新自由主義社会」になってきている。今回、政権交代することによって、その流れは一つの形になる。今の政権は4年かかって結局、財政再建や年金、公務員制度問題等本質的な問題は何も解決できなかった。選挙前だけ演説する候補者と同じで、こういった選挙前だけの姿勢に騙されてはいけない。その後、事務所で作業。

  今年の夏休みはなし…
08/15 (月)

kocchi.gif 車で姫路。山陽電車姫路駅前。定例の朝の街頭演説だが、お盆ということで、スピーカーや街宣車の使用は取りやめ。掛けつけて下さる方のために、私が対応。

その後、車で市役所。事務作業。市職のF委員長と人事院勧告の内容を中心に懇談。その後、自宅。その後、イーグレ姫路。徒歩で市民会館。平成17年度姫路市戦没者追悼式。東京九段の日本武道館で行われる「全国戦没者追悼式」(政府主催)における黙祷、天皇陛下のお言葉を同時中継・実施するほか、姫路市遺徳顕彰会の役員をはじめ、来賓が順次献花。私も献花させて頂いた。国会関係では松本たけあき前代議士のほか、辻泰弘参議院議員も参列していた。

その後、坂田町のジアンジアン。チキンカレーを食べつつ総選挙を中心にAさんと懇談。その後、本町のN労。K分会長と懇談。その後、自宅。豊富方面へ。支持者周り。民主党ポスターの張り替えも順調。途中、陳情なども。その後、自宅。徒歩で砥堀駅。播但線で姫路。海岸部在住のSさん、Oさんと懇談。

  民主党マニフェスト発表!!
08/16 (火)

kocchi.gif 事務所で作業。打ち合わせなど。遠方からの電話を含め、携帯がガンガン鳴る。取材等も。その後、手柄の葡萄屋。昼食(カルボナーラ)を食べつつ、Iさんと懇談。政治に関する知識等も豊富で、真面目そうな感じの方だったので、初対面ながら踏み込んで話す。

その後、松本たけあき事務所。打ち合わせや会議など。事務所内では、違法行為はもちろん、不注意による選挙違反をさけるための法令確認や注意喚起などが徹底されている。私も公職選挙法とは昔から向き合ってきたが、解釈に委ねられる部分が多い。今回は、特に不明な点は党の法規を担当する先輩の部長に逐一確認するなど徹底している。夜まで。

民主党のマニフェストの政策各論(テキスト版)が公表された。マニフェストとは政権公約と呼ばれるもので、政権をとったときに実施する施策と実施期限、その財源を明示するものとなっている。政権をとるだけの候補者を立てた政党と過半数の候補を擁立しなくても連立相手の政党と共通の政権構想を立てる場合にマニフェストである。政権をとるつもりのない野党志望の政党や少数政党の場合、それは従来の公約である。

http://www1.dpj.or.jp/manifest/

過去の政治改革で民間側から改革を後押ししてきた「21世紀臨調(新しい日本をつくる国民会議)」の佐々木毅(前東大総長)、茂木友三郎(キッコーマン会長)、北川正恭(早稲田大学大学院教授)、西尾勝(国際基督教大学大学院教授)共同代表らが記者会見を行い、「総選挙にむけた緊急提言」を発表した。

今回の選挙や現在の状況について、『単一争点的な選挙が行われることは、諸課題が山積している現状を考えると事実上の「白紙委任」につながり、後に新たな混乱状態を残す』と記され、単一争点の劇場型選挙が、進み始めた国民との契約という観点でのマニフェスト選挙から後退することを危惧した緊急アピールだ。

もちろん、選挙には演出やパフォーマンスの要素がある。ただし、その演出によって投票行動が左右させられかけているという現実を見るにいたって、有識者の方が発した警告だろう。何より、北川前知事以外の共同代表は各種審議会など与党政権内部の中枢で活動しているメンバー。大衆迎合は結果として政治不信につながる。不信が高まれば、投票に行く少数の声だけが反映される社会になる。それが最も恐い結末ではないか。

総選挙にむけた緊急提言
http://www.secj.jp/pdf/20050816-1.pdf

  小泉政権4年間の実績と劇場型選挙
08/17 (水)

kumori.gif 車で支持者回りなど。気温上昇がよく指摘されるが、本当に暑い。その後、ある方と衆院選関係の情報交換。その後、シャンカルで遅い昼食。その後、市役所。その後、松本たけあき事務所。打ち合わせなど様々。その後、永田町の方々と長電話。

元与党議員の友人からメールあり。ある人のHPリンクが紹介してあった。そのHPは政治の世界とは無縁の方のものなのだが、現在の政界の混乱ぶりを「陶片追放」という事例を挙げて説明していた。高校時代の世界史の教科書にも載っていた、古代ギリシアの「陶片追放(オストラシズム)」 のことである。

紀元前6世紀ごろ、クレイステネスが定めた「王政を脅かす恐れのある人物の名前を国民に書かせて投票させ、一定以上書かれた者を国外に10年間追放する」制度で、導入当初は、暴力革命をおこす恐れのある危険分子や市民の不満を煽り立て非合法的に政権を握ろうとする僭主(独裁者)の排除を目的とした。その後、次第に悪用されるようになり、嫉妬や政争で相手を陥れるために煽り立てて宣伝され、優秀な人間も追放されるに至ったという。

今回の場合、郵政に反対するものだけの追放ではない点では「陶片追放」と似ている。つまり、郵政に名を借りた、都合のいい自民党の一部のしっぽ切りとなっているということである。近畿の比例単独候補や兵庫1区や6区の扱いなどを見ればいい。あまり注目されていないが、郵政法案に賛成票を投じたにもかかわらず、公認をはずされている。反対派にだけ刺客を立てているのではなく、自らの政権にプラス要素のない人物をこの機に乗じて非公認としている。その一方で、先月の奈良市長選で対立候補を擁立して、敗北に追い込んだ前奈良市長を、知名度があるという理由で奈良1区に公認している。これを見ると旧来の体質そのものだが、このあたりはほとんど報道の対象にもなっていない。メディアも小泉総理に振り回されている。

反対を投票行動で実践した候補者は中央主導で刺客を送られているが、欠席した人は弁明書を提出し、短期間で、多くが小泉改革の推進派に変わった。もっと言えば、竹中郵政担当大臣の施策に反対を唱えていた議員は更に多かったはずだが、今やその批判の声も聞かない。政策転換と言えば聞こえがいいが、選挙を前にして信念が変わるのだろうか。たとえ候補者が政策を変えたとしても、地方の組織や地方議員、党員は何も変わっていない。これは一体何なのだろうか。面従腹背か。

小泉政権の4年間。どの分野で構造改革が進んだのか。北朝鮮の拉致問題や不良債権処理に成果があったことを認めるが、年金や道路公団、財政再建は改革どころではない。4年間をさておいて、これから改めて郵政の民営化を実現しますと宣言されたら、いつの間にか賛成派になった候補者に投票するということに本当になるのだろうか。郵政法案については、選挙後の特別国会で成立させると言っているが、その他の課題については話題にもなっていない。小泉総理の自民党総裁としての任期は来年9月(現在の党則では延長できないが、改正することは可能)で終わる。面従腹背はいつまで続くだろうか。

変わったのは候補者の顔の一部だけで、政策自体はおろか、大半の政権構成員も4年前と同じである。政権自体を変えなければ、という結論になってほしい。「敵役を立て、自分たちは白塗り(正義)の主人公。歌舞伎好きな総理らしい」と元検事のO弁護士がテレビで言っていた。今回のメディアジャック的な有名人擁立や刺客作戦が万一成功してしまえば、その後、取り返しのつかない、政治に対する大きな失望を招く気がする。単純な劇場型政治が長続きするわけがない。高い期待が諦めに変わったとき、政治不信はかつてなく高まるだろう。

  総選挙準備加速!!
08/18 (木)

acchi.gif 車で市役所。議会控室。会派市民クラブの会派総会。議会改革協議会についての報告など。各会派が改革項目を議長に提出したという。海外視察制度についても議論。新聞等で厚遇問題に関連して報道される例がある。本来、国際交流や先進都市の視察と厚遇は無関係のはずだが、同じ視点で議論されるような視察なら当然廃止すべきである。侃々諤々の議論も。その後、今熊の出前弁当。

その後、市役所の建設局をはじめ、関係各所を訪問。市民の皆さんの声や意見を伝える役割も果たしていく必要がある。ほとんどの部署ですぐに対応していただいた。感謝。

その後、手柄の松本たけあき事務所。その後、姫路バイパス、播但道を使い、陳情現場などへ。その後、市内某所。Uさん、Hさん、Tさんらと打ち合わせ。その後、地域の松本たけあき後援会の会合へ。民主党の政策や戦略についても多くの意見が出た。

序盤は小泉戦略に相当おされてしまった。有名人刺客等のパフォーマンス戦略に同じパフォーマンスで対決するような戦略は最悪である。現状は党本部の誰かの責任というものでもない。解散を望んだのは民主党の総意といってもよい。選挙の結果、つまり結果責任が問われるべきものである。私にも反転攻勢に向けて先頭に立って頑張れとの声を頂いた。頑張りたい。松本前代議士本人は夜だけで数箇所の会合を掛け持ち出席。力強い話も聴けた。

その後、別に陳情対応など。物をもってこられたので、丁重にお断りした。お願いごとをされるときに物を持ってこられても絶対に受け取らないことにしている。当選前からの決め事。陳情に対する対応は、物の受領と一切関係なく、自分の政治信念に基づき対応する。違法な口利きは支持者であってもその場でお断りする。こんな話はこんなところで書くべき話ではないが、こんなことが通説のように言われているところがある。少なくとも、私はそんな政治家ではない。その後、事務所。作業。

  郵政より財政健全化こそ改革の本丸だ!
08/19 (金)

puri.gif 車で姫路駅前。陸橋を通って南口へ。民主党朝の街頭演説会。今日は松本たけあき前代議士の東大・興銀の後輩で、神奈川県選出の浅尾慶一郎参議院議員が応援演説のため、わざわざ駆けつけてくれた。

浅尾議員は当選2回。7年前の最初の選挙の際には、私が党本部から派遣され、選対本部専従として入った。私が民主党本部を退職する際には、議員送別会にも来てくれた。党内でも若手の政策通として知られ、NHK中継のある予算委員会のバッターに抜擢されるなど全国レベルで活躍している。私も少し演説。小泉政権は4年間国政を担ってきた。まず第一に、その間の実績や成果が問われなければならない。争点をぼかす選挙にしてはならない。

演説終了後、ホテル日航姫路。松本たけあき前代議士、浅尾議員、大リストラで業績が回復したというN社のNさんと状況分析など。その後、浅尾議員と2人で駅構内のサンタマリア。民主党の内部改革について意見具申。今回、守旧派のようなレッテル張りをされ、追い込まれているように見えるのには原因がある。後手後手にまわったように見られたのがどれほどマイナス要素になっているか。全て党内融和を優先したためである。それも戦術であったし、それ自体を攻めるつもりはないが(結果責任が問われるべきもの)、次の争点が何か、民主党にとって、今回同様に変なレッテル張りを貼られるような抵抗勢力のような扱いを受けないようにしておかなければならない。党内の混乱要素を先に取り除いておかなければならない。浅尾議員はそのあたりを全てわかっているし、そうしたことが言える議員である。

税収増が見込めず、少子高齢化の改善も見込めない中で、将来世代に何を残すのか。これ以上のつけを残さないために、何が出来るのか。郵政民営化の必要があるにしても、喫緊の課題でないことは、少し考えればわかる(現在の郵政4事業は全体で黒字であり、税金の投入はない。法人税は公社のため課税されていないが、その代替措置として基礎年金の国庫負担もない)。

今の財政が悪化している本当の原因は、40兆円の税収で80兆円の予算を組む財政運営にある。新規国債発行枠30兆円の公約を途中で破棄した現政権を、改革政権などとどうして呼べるのだろうか。財政改革を4年間放置し、「郵政が改革の本丸」と叫ぶ体質に真実はない。国債発行枠のような財政再建策を公約していたことは、財政問題を問題として認識していたはずだが、着手しなかった。しなかったというより、できなかったからである。歳出削減を政官業の癒着体質が許さなかったからであり、官製談合を招く天下り制度や過度な規制、歳出削減(ムダな公共事業の削減やリストラ)に手をつけられなかったからである。それができない政権をまだ続けさせるのか。

民主党も憲法問題等の安保政策についての批判を受けることがある。批判を頂くときは大概この話題だが、実は党内構成を見てもほぼ解決済み。本当のごく一部にまだ旧来の体質を引きずっている人がいて、それを敢えてメディアが取り上げる程度である。もう一つの問題を先に解決すれば、民主党が守勢に回ることはない。

その後、姫路市役所。会派控室のパソコンが故障したため、他のパソコンを導入。その後、某部長が来訪。仕事が速い。その後、松浦あやさんが市議会を通って、市長室に向かうとの情報あり。明日開催の姫路城三の丸広場で開催される里帰りコンサートのため帰省中らしく、姫路観光大使に任命されるらしい。エレベーターや廊下周辺には、職員の皆さんも待ち受けていたようだ。携帯でとった写真を見せてくれた人もいた。

その後、同僚議員と懇談。体調芳しくなく朝・昼飯抜き。その後、自宅。その後、Rの運転で姫路駅前。某所。選挙情勢を客観的に分析している人から、近隣の選挙区を含めて様々な情勢を聞く。汚い手を使っている人もいるらしい。いまは勝てば官軍の時代ではないのだが…。

その後、手柄の松本たけあき事務所。その後、ある方々と市政懇談会。先方からこうした機会を設けていただけるのはありがたい。選挙、郵政、行革等について懇談。提案はいくつでもするが、その内容を精査し採用・実践するのは行政である。いいと思わなれないなら感性の違い。いいと思っても採用しないのは、別に原因があるが、いまその対処策はない。ただ決断してもらうのみである。

  政策懇談会で侃々諤々の議論!
08/20 (土)

kocchi.gif 自宅で作業。早大鵬志会の1年先輩で、北海道11区から出馬予定の石川知裕先輩の支援策について他の先輩と打ち合わせ。先輩方は選挙期間中に帯広入りするという。私も駆けつけたいが、私が僅かの期間行くよりも、側面支援をしたほうが、あらゆる意味でいいということなので、現地入り以外の支援をすることに。また、鵬志会に顔を出していた後輩も公認が決まったようだ。他党のことだけに余り触れられないが、刺客の一人。これには驚いた。

その後、R運転の車で姫路駅。その後、市バスで市役所前。車窓からは市役所の北側の駅南大路沿いに設置されたプレハブ事務所が見える。出陣式は公示日30日の9時30分からここで開催されるらしい。ボングールでカレーパンを買い求め(美味)、松本事務所。多くの人が駆けつけ、事務所玄関に靴が置けないような状況。打ち合わせなど。他の支持者の皆さんからも言われたが、私に求められていることがある。その後、事務所のパソコンで少し作業。

その後、Fさん、Nさん、Mさんと夕食懇談。最終的に、国政、衆院選についての政策懇談会に。郵政や財政問題等に侃々諤々の議論。最後は喫茶店で27時まで。私より急進的な自己責任論の意見に押されっぱなしだった。郵政がこれだけ大きな争点になることでもわかるが、独占や結果の平等の社会より、機会の平等、ルールに基づく公正な競争の上にある社会が当然視されるようになってきた。この流れは止まらない。小選挙区制・二大政党制にあるこの国では、争点はその割合だけということになる。

  ホリエモンの出馬について
08/21 (日)

kocchi.gif 東京でも一定の人気をほこる姫路出身者のバンド「THE NEUTRAL」というバンドがあるらしい。NHKのポップジャムという番組にも出演したことがあるという。姫路城三の丸広場で開催された松浦亜弥さんの里帰りコンサートは大盛況だったというが、姫路出身で頑張っていこうとしている方は皆で応援したいもの。

その後、事務所で作業。その後、京口の長浜。その後、陳情対応。その後、理容M。街頭等に立つ機会も増えるので散髪。ホリエモンの出馬についてTVを見つつ話す。彼のこれまでの取り組みを見ていると、周囲の賛否両論は別として、一見敗れたように見える場合でも経済的な結論としては勝ち続けている。選挙にしても金を掛けて本気で調査すれば当落はほぼ予想できる。結果を想定した上で出ている。当選したとして、衆議院議員として拘束される度合いについては、私のような専業地方議員とは比べ物にならないほど拘束される。名目社長ならいざ知らず、実質的にも社長の彼が衆議院議員の副業として社長ができるのか。2千万程度の国会議員収入では割に合わないと思っているはずだ。彼の著書にも、そんな趣旨のことが書いてある。新生党学生塾時代に一緒だった佐藤公治さんにとっては、ホリエモンの出馬はマイナスそのもの。亀井さんにかなりの追い風になるだろう。

その後、砥堀駅前の事務所。パソコンのハードディスク不良により、再セットアップ。その後、書庫から自分の選挙データ等を探す。夜、車で手柄の松本たけあき事務所。打ち合わせなど。日付の変わるころ帰宅。夕飯。

  街頭演説、続く
08/22 (月)

1時間程度の睡眠。車で山陽電車姫路駅前。7時15分から街頭演説。サンテレビ、毎日新聞の取材も。サンテレビでは明日21時30分から放送されるらしい。JR姫路駅南口へ移動。引き続き、街頭演説。その後、神姫バスターミナルのうどん屋。朝食懇談。郵政一点を争点とする雰囲気は既に薄れ始めている。

その後、市役所。各種市民相談、陳情対応など。私の仕事の様子を誰かに聞いたのか、最近、相談等が本当に増えてきている。その後、市役所北の南幹線。明太子スパ。

その後、議会会議室に城周辺活性化センターのM所長、M課長補佐が来訪。姫路城周辺の整備等についてヒアリング並びに意見交換。その後、議会控室。道路整備についてすぐに対応して頂く。その後、駅南大路沿いに設立された松本たけあき事務所。打ち合わせ。その後、市政のある案件について状況説明の要望に応え説明。

その後、民主党の街宣車に乗り、山陽電車姫路駅前。山陽電車姫路駅前で朝に引き続き街頭演説。松本たけあき代表の後輩分で高知県選出の広田一参議院議員が応援弁士として駆けつけて下さる。午前中に広島6区の応援に行ってきたばかりという。昭和43年生まれの36歳で参議院の民主党・新緑風会の中でも若い。弁舌爽やか、かつ理路整然としていた。多くの市民の方から、声を掛けて頂いた。感謝。

その後、広田議員と一緒の車で移動。選対関係の打ち合わせ。最後の挨拶で身が引き締まった。その後、安田の事務所。睡眠不足がすぐに体にきた。

  平成16年度姫路市決算発表!
08/23 (火)

kocchi.gif 事務所で作業。車で市役所。議会会議室。平成16年度姫路市決算の概要説明会。一般・特別・公営企業の各決算が説明された(データ等はHP「竹さん通信」掲示板参照)。

過去には「実質収支、3○年連続黒字」と大見出しのついた報道も見られた。これはこれで事実だが、単年度黒字を30年以上続けているということではない。自治体の決算を企業会計的な視点で見れば誤解してしまう。もし30年連続黒字の企業があれば、”超”のつく優良企業で、無借金経営のところもあるだろうが、自治体の実質収支とは、民間企業の決算ような単年度の決算ではなく、姫路市の過去からの収支を平成17年3月31日の時点で精算したものということである。しかも、自治体の決算は、起債(借金)を歳出(収入)に計上するという小遣い帳的な単式決算(借金は返済するときに支出に計上する)であり、市債額等は別に公表することになっているので、そうしたものを合わせて見なければ本当の状況はわからない(いずれにしろ、他の自治体と比べると健全の範疇であることも事実)。

たまに、自治体にも企業会計のように損益計算書や貸借対照表を作成すればいいという話を聞く(現実にも作成している例もある)。しかし、損益計算書を作成しても、そもそも自治体の設置目的自体が利益を出すことではない。負担の一部を次世代(後年度)に負担してもらうという考え方もある。契約や物品の購入などコストの部分で企業会計の論理を導入する必要はあるが、利益額を厳格算定するための会計方式にこだわるより、情報公開や財政状況をわかりやすく説明する方が大切だと思う。貸借対照表をつくったとしても、起債額等の状況はわかりやすくなるが、道路や行政施設などの行政財産をどう評価するか。単なる資産でもないし、評価するにしても時価評価しなければ意味がないものがある。

姫路市では近年話題となった播磨空港やドーム系ホールなどの大型公共事業は実施されなかった。これらが推進されなかった理由の最大の理由として、衆院選や市長選の主な争点となり、有権者が直接判断したことがあげられる。建設されれば市民にとっても便利になり、行政サービスとしては向上ということになるのだろうが、それよりも、財政負担や赤字のことを考えて、判断されたということである。その一方で、今回の決算では、一般財源に占める経常的なコストが占める割合(経常収支比率)が徐々に高まって8割近くなり、財政の硬直度が高まってきているという。「有権者が従来型の行政サービスを断る判断を示している一方で、財政の硬直度も高まっている」とはどういうことか。

姫路市は選挙的には保守の地盤と言われてきた。しかし、最近の1人だけが当選する政権選択型選挙(市長選/衆院小選挙区)における投票行動は、市や国のあり方、権力構造を含めて「現状を肯定していない(変える)」という意識が出たものとなっている。与党・首長の現職が相次いで敗北する投票結果が示したものは、理論的には、国・市の政権交代を望んだ選挙民が多かったということである。市は民意が反映され変わったが、国の政権は変わっていない。私は市民の皆さんと直接話をする機会が多いが、今もこの流れは変わっていないと感じる。

「独自課税や利用料金UP等の負担増(歳入増)」、「住民向けの行政サービスの低下(歳出減)」などの施策を実施すれば、収支は改善されるが、今の有権者意識の中で、これらを簡単に提示することができるだろうか。「経常収支比率の改善=行政改革」が先である。合併する今こそ、制度改革のチャンスと捉え、本格的な行革策を示し実施すべきだ。

平成14年に設置された現在の第三者的行革推進機関で、実施された行革で実績として金額換算された額は約56億円(将来効果も換算すると100億円)という。民間企業で実績を残したという行革本部長の取り組みに注目しなければならない。国の指針はそれとして市の案は今のところ見えていない。どんな本格的な施策が出てくるのか。

安田の松本たけあき事務所。松本たけあき代表とボランティアスタッフの面々と飾磨リバーシティー前。スシロー横で街頭演説ならびに民主プレスの号外配布。多くの方から手を振って頂いたり、頑張れと声を掛けて頂いた。その後、姫路バイパス、播但道などの高速道路を使って自宅。その後、花北。野里大日近辺で大渋滞を見たのは初めてかもしれない。その後、サティー。買物。自宅。

  早大・立命大相撲部合宿 IN 高砂
08/24 (水)

acchi.gif 事務所で作業。各種情報交換など。R運転の車で市役所。その後、市議会控室。事務作業。

その後、安田の松本たけあき事務所。民主党街宣車に乗車し、今宿のザ・モール姫路前。松本たけあき代表と合流。街頭演説。郵政の金融改革にはじまり、年金、所得税増税、マニフェストの話など。買物客の方が通行の足を止め、聴衆となって聞いてくださった。

8月8日の解散から内閣の支持率は急上昇したが、いま振り返ればピークは先週だったように感じる。郵政民営化自体には賛成の方が多いが、それを争点に投票し、現体制をそのままにして抜本的な改革ができるのかという声も聞こえる。刺客騒動も落ち着いてきた。民主党には派手なパフォーマンスもないし、隠し球もない。真面目に訴え続けるしかない。

その後、イーグレひめじ。明日から高砂市相撲場で早稲田大学・立命館大学の相撲部合同合宿が行われることになっており、その歓迎会。姫路周辺の早大OBにはT高砂市長、Y元姫路市議やTくんなど相撲部出身者が結構いるらしく、それが縁で開催となったらしい。170kgを筆頭に巨漢の学生さんが集合。やはり飽食の時代。がっつくような食べ方は見られない。現役、OBの方々と懇談。

立命館大学のOBの方からは特に政治の現状について聞かれた。政界では「改革には痛みを伴う」というフレーズが使われることがある。富の再配分は政府の役割とされ、税を徴収・配分することでその役割を果たしている。少ない税収で多くの配分をしている財政構造を変えるに当たり、まず先に配分を変えるということになる。配分先を変える改革(受益者の変更)を痛みと感じる人は当然存在する。ただし、それが痛みでも「公平・公正性」という観点から過剰だと判断されれば、甘んじて受けてもらうしかない。日本はいま配分の適正化(出口改革)の途中。

他方、入口改革は増税や負担増ということになるが、政府は定率減税の廃止を実施し、更に政府税調はサラリーマンの所得税を増税の対象として提言している。自民党はこの税調の提案を実施しないとマニフェストに書くようだが、与党が政府税調の施策を実施しないという公約を出す。解散総選挙がすぐに起こるとは思っていなかったので選挙前に税調の提言が出てしてしまっただけだろうが、選挙後の公約変更というのはよくある話。

小泉総理が衆院本会議で新規国債発行30兆円枠の公約について演説したとき、自民党よりも民主党議員の方から大きな拍手をしたことを思い出す。私も期待した一人。「公約を守らないことは、大したことではない」という予算委員会での総理答弁でその期待は大きな失望に変わった。こんなことを繰り返させてはならない。

その後、Mさんと懇談会。個人演説会の支援依頼など。

  永代橋、イオン姫路大津ショッピングセンター等で演説!!
08/25 (木)

acchi.gif 早朝起床。車で市川沿いの道路を南へ。妻鹿方面。松本たけあき代表と合流。市川に架かっている永世橋の東瑞で街頭演説。国道250号線の混雑を目の当たりにする。橋東の信号のない交差点の合流の仕方を見て驚く。強引に割り込む気構えでいなければ、進むことができないほど。

兵庫県の渋滞交差点解消プログラムにも、永世橋西詰交差点等の幅員狭小区間の交通混雑の解消が目標として掲げられ、「バイパス整備及び4車線拡幅」が計画されている。早期の計画達成が望まれる。出勤途中の同級生や知人も結構通っていった。手を振って応援してくれた人も。感謝。

その後、市役所南に先日オープンしたセブン−イレブン。肉まんの朝食。肉まんはお盆明けが売り始め。と、道を挟んだ向かいには他チェーンのコンビニ。ほぼ同じ店舗形態で、商品構成に大差のないコンビニ同士の競争は熾烈。どちらかが倒れるまで続く。競合が出店して赤字が出ても本部も誰も補てんしてくれない。他方で、競争を回避して談合によって利益を分けている業界もある。同じ資本主義経済の中でも前者と後者とは極端な違いがあるが、今、後者に司直のメスが入っている。後者のようなことが当たり前の不公正な社会はこれから解消に向かって様々な取り組みが実施されると思う。前者においても極端な過当競争を回避する必要がある。そのあたりのバランスを取るのがこれからの政治の役割だ。

その後、松本たけあき事務所。その後、市役所。その後、自宅。その後、花北。最近、多くの訃報を耳にする。日本の人口が早ければ今年から自然減になるという報道もあった。しかし、尻に火がつくまで本格的な少子化対策がとれなかった理由は何か。現世利益を志向する勢力が政権をとり続け、借金を将来につけまわす施策を行い続けてきたからではないのか。若い世代は自分たちの生活でさえ将来に不安を抱いている。国民年金保険料にしても20代は半分程しか納めていない。借金先送りは若い世代が選挙に行かなかったツケとある人が言っていた。悲しいが、当たっていると思う。

参考−出生数の少ない理由[1997年総理府世論調査]

その後、五軒邸。Sさんと懇談。その後、市役所。市政記者クラブ。懇談。その後、イオン姫路大津ショッピングセンター。松本たけあき代表と街頭演説。周辺に住む知人から声を掛けられる。私の自宅近くに住むSさん夫妻も買物に来られていた。砥堀からは随分距離があるが、毎回ここまで買物に来られているのだろうか。松本代表の地元に近いこともあり、手を振ってくださる方の比率も高い。その後、大津のスシローで遅い昼食。その後、市役所。その後、安田の松本たけあき事務所。遅くまで。

  夢前橋西詰、広畑イトーヨーカドー前で演説!!
08/26 (金)

kocchi.gif 朝から出動。車で国道2号線と夢前川が交差する夢前橋西詰交差点。松本たけあき代表と合流。通勤途中の方に向けて朝の街頭演説。郵政、年金、教育問題などについて。ここでも手を振ってくださる方が多い。

その後、実家。ポスター掲示、個人演説会等の各種支援依頼。その後、仁豊野の甚兵衛。その後、姫路駅。市バスで安田。松本たけあき事務所。連合の役員の方と打ち合わせ。

その後、民主党街宣車に乗り、広畑のイトーヨーカドー前。まず1人で街頭演説。40分。その後、松本たけあき代表も合流。日差しが特にきつい。その後、再び民主党街宣車に乗車。その後、松本たけあき事務所。演説内容の数値確認やメモ作成。その後、手柄のモスバーガー。夕食。駐車場で少し仮眠。今日は朝から頭痛に悩まされる。歯と歯茎の間からばい菌が入ったのが原因。スピーカー越しの声が耳を通して頭痛に響く。亀山の薬局で薬を購入。その後、松本たけあき事務所。個人演説会の開催について打ち合わせ、会議など。遅くまで。

  東山マックスバリュー、旧白浜ジャスコ前で演説!!
08/27 (土)

頭痛続く。事務作業。その後、車で播但道、姫路バイパスを経由し白浜方面。東山マックスバリュー前。その後、旧白浜ジャスコ前。いずれも松本たけあき代表と街頭演説。その後、白浜にオープンしたヤマダ電機。備品の買物。Oさんに遭遇。その後、松本たけあき事務所。打ち合わせ、会議など。遅くまで。夏の強い日差しの中の街頭演説は予想以上に体力を奪う。食欲なし。

  はじめての街宣車の運転
08/28 (日)

acchi.gif R運転の車で大手前公園。姫路良さ恋まつり。今回は三の丸の特設ステージでも開催。選挙がなかった昨年などは、松本たけあき代表も踊り子として参加していたのだが、今年は挨拶回りに専念。私も知人の出店でフランクフルトや唐揚げ定食を買い求め、昼食。

その後、車で松本たけあき事務所。市内中心部をスポット演説。連続4箇所。聴衆が多く集まっており、大いに驚く。熱心に聞いて頂き、最後は堅い握手で見送って頂いた。今回は旗持ち・先導役だった私にも声を掛けて頂いた。太ったとの声も頂戴した(苦笑)。本人が直接語りかけることで政策の説明責任を果たす。新聞社の取材も。

終了後、松本たけあき事務所。その後、市バスで姫路。みゆき通りの某所。休憩。その後、イーグレ姫路。その後、市バスで松本たけあき事務所。若者集会を傍聴。その後、打ち合わせ、会議など。個人演説会の応援弁士やスポット演説、カラス(ウグイス嬢の男性版)の役割なども次第に決まってきている。

日付が変わる頃、民主党の街宣車を運転し、帰途へ。もちろん声は出さない。明日の早朝行動に私が運転していく予定。選挙経験は何回もあるが、街宣車を運転したのは初めて。街宣車は車上に箱があり、車高が高い。夜半に街宣車が走ることもあまりないだろう。安全運転で帰宅。

  公示前日−コープ砥堀店前の街頭演説!!
08/29 (月)

自転車で実家。街宣車を運転し、山陽電車姫路駅前。松本たけあき代表と合流。毎週定例の朝の街頭演説。15分早めて、その分、JR姫路駅南口でも実施。

姫路市全域を選挙区域とする小選挙区選挙は、民主・自民・共産の3候補の争いがほぼ確定したようだ。国民新党から立候補を打診されていた方も、立候補しないらしい。

その後、安田の松本たけあき事務所。その後、徒歩で市役所。議会控室。会派市民クラブ総会。議会運営委員会の報告、議会改革協議会メンバーの人選等について議論。衆院選の話題も出た。その後、マス徳の出前弁当。その後、他の陣営の方が来室。選挙戦は明日スタートするが、鋭い分析をされた。

その後、全国で行われる明日の総選挙出陣式に際して、激励電報などを打つ。その後、徒歩で松本たけあき事務所。市役所とはそんなに離れていないが暑い。街宣車に乗り、コープ砥堀店前。街頭演説。取材対応も。記者の方も汗びっしょり。近所の方がわざわざ駆けつけて下さった。終了後、街宣車で自宅。

その後、懇談など。貴重な情報も入手。その後、車で再度安田の松本たけあき事務所。打ち合わせなど。会議の後、本人を含め選挙カーの呼び掛けフレーズの最終確認。明日は、本部出陣式の司会をはじめ、個人演説会や集会の応援弁士、街頭演説にも立つ予定。初日だが、フルパワーで望まなければならない。民主党の冊子版マニフェストもようやく明日から配布できる(街で見かけたら是非お声掛けください)。

  12日間の衆議院選挙スタート!!
08/30 (火)

acchi.gif 車で市役所。資料等に目を通した後、徒歩で選挙事務所。開会30分前だったが、多くの支援者で一杯。出陣式。司会を務めさせて頂く。約千人が駆けつけて下さった。市民クラブをはじめとする多くの市会議員の皆さんも。候補が選挙カーに乗って出発した後も、熱気覚めやらぬ状況だった。

その後、徒歩で市役所。少し作業。その後、車で企業の職場集会会場へ。その後、京口周辺の友人の職場や支持者宅など挨拶まわり。みゆき通りも。その後、連合の政策勉強会。途中退席し、的形。個人演説会の弁士。弁士調整で30分。その後、選挙事務所。会議。終了後、Oさんと懇談。26時。

  比例代表選挙カーに乗車!!
08/31 (水)

6時過ぎ、車で安田の選挙事務所。選挙カーで市川橋西詰。早朝挨拶活動。8時から街宣活動開始。その後、事務所に帰る。比例代表選挙カーに乗車。市内北部を街宣活動(6時間)。昼食をはさみ、船津町すぐ西の香寺町溝口で山口つよし事務所スタッフに車を引き継ぐ。

その後、車で安田の選挙事務所。その後、スポット演説について打ち合わせ。その後、京口のスーパーAコープ前。候補と合流。街頭演説。その後、事務所。その後、自宅。その後、夕食懇談。その後、選挙事務所。会議、打ち合わせなど。



[ホームに戻る]