Web版ひであき日記

2003年07月

  NPOの活用
07/01 (火)

ame.gif 降雨のため車で市民会館で行われた姫路市NPO法人連絡協議会。一応、NPOコムサロン21のメンバーだが、ボランティア団体とNPOの区別が少しできる程度。向学のためにオブザーバー参加。

姫路市には協議会登録・未登録合せて21団体あるとのこと。芸術から福祉、環境、教育、街づくりまで多種多様。先進県では、半官半民の調査・委託事業分野で事業受注が活発。官主導の非効率な第三セクターに代わる役割が期待できる。非営利・民間は強い。ただ、市民や行政の認知度が低く、活用が不十分との認識が参加者の共通認識。NPOは、市民参画の中核を担う分野。現在、市民局自治振興課所管とのことだが、企画局市民参画室への所管移行を含めて検討する必要あり。また、公的団体として会館内に専用室をもらっているが、車椅子の方にとってはあまり使いやすい施設ではないとの話も。

その後、K事務局長の職場訪問。N、I、Oさんらと懇談。帰る途中、総社前で小中同級生のHさん(旧姓)と遭遇。休みはいつも山登りの山女と。そういう生き方も面白い。

夕刻、白国のHさん宅。中学校給食懇話会の内容等について懇談。給食を中学立て直しのため用いればとの提言も。当初は難しいか。更に奥様と、研修計画について打合せ。

その後、実家前で選挙の推薦人でもあったH元消防局長と立ち話。S助役はポン友と。その後、事務所に戻り、少年野球チーム「増位ベアーズ」の監督さん、Iさん、近所のI2さんから顧問就任・挨拶依頼。快諾。そのまま、夜半まで事務作業。家の冷蔵庫にも食べ物なく久方振りにカップラーメン。

  「歌はおまかせ小山乃里子です」
07/02 (水)

kouji.gif 事務所で作業中、消防サイレンの音を近くで聞く。電話で問い合わせると、Aスポーツガーデン。僕は消防団員でもあるので出動。聞けば、空調設備からの黒煙だけで止まる。消防士さんと自動車3台、関電・大阪ガス・セコム・神戸新聞(選挙取材担当のSさん)、消防団員と火災は多くの関係者を巻き込む。火の元注意。消防団仲間と歓談。聞けば長年、分団長を務めたKさんが海外転勤のため交代と。長年の労苦に敬礼。

その後、昼食抜きで事務作業も捗らず。パソコンの処理能力向上と息抜きを兼ねて、ヤマダ電機。256MBのメモリー購入&取り付け。合わせて別ケーブルも購入し、サンテレビ放送の議員コーラスの模様をハードディスクに取り込む。途中、ショーワM社長と遭遇。挨拶回りの重要性について助言を頂く。そのまま深夜まで書類作成。途中、小腹がすいたので午前1時まで開店のまるよし(事務所下)。唐々鍋5番の遅い夕食をとらんとすると、奥の席から呼ばれる。歯科技工士のMさん、ネスレのSさん、Kさん。酒ビンが散乱。相当な酒量と拝察も同席。選挙戦エピソード、将来ネタなど。特にABCラジオ「歌はおまかせ小山乃里子です」のお便りコーナーで匿名ながら「今まで選挙には行かなかったのですが、今回姫路市会でトップ当選の候補を応援、活動しました。本当によかったです…」との放送があったと。感動。どなたか存じ上げないが、本当にありがたい。散会後、事務所に戻り更に作業。

  合併財政シュミレーション
07/03 (木)

akubi.gif 夏季研修ほか諸雑務に忙殺され、今日も昼食抜きで事務作業。メールの返信等全てが後手後手に回っている。メールいただいている皆さんごめんなさい。

夜、合併の行財政シュミレーション報告書をようやくUP。1週間前に評価自体は終えていたのだが…。政令指定市目標、特例法の期限等を総合し、最終的な判断をするわけだが、ようやく財政上の予想値がオープンになった。ほぼ予想通りとはいえ、一般職人件費の削減が財政上の合併効果の前提ということが公になったことは、論点整理ができたともいえる。この点についてはお手盛りにならないならないようにするのが議会の役割。チェック機能を果たす。

  デフレ時代と中心市街地
07/04 (金)

box.gif 昼食抜きで事務作業。昼過ぎ、事務所に若竹会のMさんが来訪。近況懇談、また夏期研修について説明。子育てでかなり疲労困憊の様子だったが、僕出演の議員コーラスのビデオを見せると爆笑。

その後、播但線、市営バスを乗り継ぎ市役所。エレベーター前でM市民局長と遭遇。MPO法人の所管について、市民共同参画室にへの所管移行が適当ではと話を向ける。すると、堀川前市長時代からの経緯説明。僕も堀川前市長の肝いり・権限発動でNPO協議会に専用会議室を設置したことは重々理解しているが…。その上で、M局長は「所管変更については、大ナタを振るってもらわないと」との発言。要は極めて困難ということ。所管変更は局長間では難しい問題であることは大いに理解できる。市長の権限である行政組織規則の改正も必要。機会を見つけて市長に陳情する他なし。また、市民共同参画室の位置づけも担当者から直接伺う必要あり。

その後、会派控室で議員として案内された招待状等をピックアップし、駅前の明陽軒。「デフレ時代と中心市街地」の講演内容を熟読。改めて感心。講師藻谷浩介先生の招聘を各種団体に働きかけんと思う。姫路の中心市街地についての分析も聞いてみたい。

  衆議院総選挙−臨戦体制へ
07/05 (土)

box.gif 播但線・神戸線新快速で神戸。タクシーで民主党兵庫県連。常任幹事会に出席。この会議も最年少出席だったが、更に若い岡田兵庫県第11区衆議院候補の姿 http://www.geocities.jp/yasuhiro19750713/ 。正式に党本部で公認決定し特別常任幹事就任とのこと。会議では、総選挙日程10月28日公示・11月9日投票が示される。国対経験から言えば、この日程は確定。解散は総理の専権というが、内閣官房・マスコミを中心に日程がリークされ、与野党に関係なく、その日程に向けて歩みを進める。いや、進めざるを得ない。これが解散までの道程。解散日程は一度動き出したら止まらない。臨戦態勢を覚悟。空白区の候補者擁立と選挙協力問題と難問山積の兵庫県連だが、連合五党協という枠組みを白紙化することから再出発をする必要性あり。また党地方議員研修会の参加も決定。合せて多額の県連分担金を納入。

会議散会後、岡田くんから選挙運動の様子をヒアリング。僕のリーフレットを参考にしたとのこと(笑)。「姫路に新しい風を」ならぬ「国政に新しい風を」のフレーズに苦笑。昭和50年生まれの27歳、白稜高・東大・ハーバード大院・外資系企業社員という申し分ない経歴。顔つき・人に対する姿勢も良好。朝の街頭、ポスター掲示、若さを前面に出せとアドバイス。ただ選挙経験がなく、同級生も少ないだけに、更なる支援が必要と思う。エリート人生を捨て、半ば命を懸けて悪条件の選挙に出る優秀な人材をみすみす殺すわけにはいかない。

その後、三宮のジュンク堂書店で神戸市立中学校長会編「変容する子どもたち」を購入。その後、昼食を共にせんと神戸在住の友人数人に電話するも悉く多忙。1人ときわ屋で焼うどん。その後、生田神社に参拝するとお宮参りの親子連れ多し。特に赤ちゃんを抱く同世代の姿に考えること多し。境内に「恋みくじ」なるおみくじを発見。引けば中吉(笑)。

その後、姫路に戻り、生活体育の役員で明日のパパさんソフト・ソフトボール大会のためコート整備。終了後、近くのログログで夕食歓談。散会後、更に小学校同級生で選挙の際には近所を連れて歩いてもらうなどお世話になったDさんと久助。近況報告など歓談。阪神が勝利との事で飲み物が半額に。感謝。

  姉妹都市フェニックスの先進性
07/06 (日)

kocchi.gif 6時過ぎ播但線で姫路駅。駅前のローソンでとろろそばを買い求め、三の丸広場。コムサロン21「姫路城清掃会」「播磨フレンドシップ」会のコラボ企画「お城の掃除と国際交流」イベントに参加。若竹会のYさんも参加。現在、姉妹都市である米フェニックス市から高校生の交換留学生10名を受け入れ中だが、ボランティア体験をしてもらおうとの趣旨でお城の掃除ボランティアと合同で開催。

まず、1時間のお城の掃除。タバコの吸殻が予想以上に多い。大手門内は火気厳禁ながら実は喫煙OK。少なくとも歩きタバコは遠慮してもらいたいのだが。掃除の後、留学生を囲む朝食会。僕も拙い英語で挨拶。29歳の最年少市議と言ったのだが、高校生だけに市会や政治にはあまり関心がない様子。自分では若いと思っていたが高校生からすればかなりオヤジ。参加している姫路の高校生たちとは会話をしている。ということで、今回の企画を進めたN前国際課長と懇談。聞けば、フェニックス市は人口130万人を越える全米6位の都市。市長公選制をとらずシティマネージャー制(議会で市の行政執行責任者を任命)を採用し、なんと市会議員は「8人」だけ。今回の交換留学生の打合せも姫路市担当の市会議員と直接交渉したとのこと。(帰宅後調べると、フェニックスは公営部門の民営化も進み、効率的な行政運営で有名な都市。(財)自治体国際化協会によると全米NO1自治体にも選ばれているとのこと。http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/jititai/162/ もし今から姉妹都市締結を目指すなら先方に却下されるだろう)。こんなすばらしい姉妹都市を持ち、行政・学生交流を進めながら、議会間の交流を中止・延期する議論を進める一部議員には猛省を促したい。シティーマネージャー制については、埼玉県の志木市が構造改革特区の第三次申請に応募したが、自治の先端をいく素晴らしい制度だと思う。先鞭をつけてもらいたい。姫路市もフェニックスの仕組みを勉強して、議員数削減・行政効率化の議論を始めなければならないと思う。僕も一回目の選挙では定数削減を公約とすることを敢えてしなかったが、これから大幅な定数削減を目標に提言する予定。また、民間の国際交流の関係者からは国際交流に対する行政の理解、予算措置等の要望多し。この分野にも理解ある議員がいないと…。納得。

その後、イーグレでのお茶会へ参加する留学生を見送り、神姫バスで砥堀小学校。パパさんソフトボール大会へ遅れて参加。午後の一般の部では、消防団チームに助っ人参加。2打数1安打。途中、Mさんよりヤミ手当て支給の情報を入手との情報。早速、調査すると回答。こういう情報提供がオンブズマン機能のための必須条件。

予想外の好天に、夕刻には日焼けで真っ赤。終了後、帰宅し仮眠。夜、業務復帰を目論むも疲労困憊のため22時過ぎに就寝。

  改革への顔合わせ
07/07 (月)

puri.gif 姫路駅前で朝の街頭演説。またまたK事務局長、若竹会のYさんがビラ配りに参加して下さる。感謝。創夢会の市議の方々が会派視察出発のため、神姫バス待合所に集合。私の演説を聞く。拍手も頂く(笑)。終了後、フェスタ地下にてたこ焼き。美味。

その後、一旦事務所に帰り市役所。昨日の情報提供に基づき調査するも、Mさんの勘違いと判明。不正はなく安心。

その後、N経理課長を訪問。私の提言の一つ「電子入札」の件で顔合わせ。Nさんは国際課からの異動だが、経理畑も長いとのこと。口利き・裁量をなくし、税金の無駄遣いをなくすため、穴のない制度策定を要望。後日、実施要領を含め、具体的な話をすることに。この分野については、骨抜きは絶対に許されない。経理課にとどまらず指名制度も含めた公開・監視、口利き内容の公開化が税金の浪費をなくすと信じる。また、議会事務局のK議事課長に議会改革に着手すると宣言。1年間は沈黙せよとのアドバイスも多かったが、もう十分。また事務局内で当HPが話題との話も(苦笑)。

その後、支持者Hさんから伺った公設市場跡地が放置されているとの指摘について、管財課S課長補佐からヒアリング。市には新在家・英賀・土山と3箇所の公設市場があったが、現在全て閉鎖。新在家の跡地利用が決定・建築中であるのに対し、残る2箇所は選挙器材を保管するなど倉庫や一部を駐車場として暫定利用中とのこと。市所有のままでは固定資産税の収入もなく、まさに遊休地的利用。地価下落の状況等もあり、売却を含めた用途について計画がないとのこと。跡地利用については市民の皆さんから要望・提言等があれば検討するとのこと。斯くなる遊休地が市全体でどれほど存在するかは、管財課でも把握不能か。行革審等の調査があるはずだが、万一なければ委員会質問の必要あり。

その後、早稲田の先輩で、ラグビー全日本の宿沢強化委員長が来姫される件で市役所を訪問中の太子町K課長と懇談。合併の住民投票結果等について懇談。また宿沢委員長は太子ラグビースクールで指導予定との話。僕は姫路ラグビースクールOBだけに、姫路と練習日が合わず太子だけの指導になってしまうことは残念。

その後、予定がキャンセルされたため、久方振りに父と2人で駅前のねぼけ他。父は一貫して焼酎梅水割りだが、私は何でもあり。最後は神姫バス脇の屋台ラーメン中田。美味。

  ドーム審議会は両論併記
07/08 (火)

acchi.gif ケーブルテレビ導入のため自宅待機。ウインク営業部のMさんから詳細な使用法説明。僕自身はテレビを見る時間があまりないが、議会中継を見る必要あり。ある意味で議事録の代わり(笑)。午後、事務所にて顧問に就任した少年野球チーム「増位ベアーズ」の20周年記念誌への挨拶文に推敲。担当のIさん宛てに写真データと共にメール送付。

その後、事務局から多目的ドーム系ホールの答申内容がFAX送付。チェック&掲示板にUP。予想通りの両論併記。意見が割れた時、指名制の審議会は機能しないことが多い。グランドデザインは何時出るのか。

日程整理の途中、若竹会のKくんが来訪。事務所下の唐々鍋本店まるよしで遅い夕食。サンテレビで偶然僕が映っている番組を見たとのこと。昔から親しいKくんでさえネット環境にいないため、情報が届いていない。ネット一辺倒も考えもの。その後、店員のNさん、オーナーのAさんらとスポルトを見つつ歓談。阪神にセ界最速のマジック点灯。また、Kくんから挨拶回りを手伝うとの有難い申し出。来週の休日を提供してもらうことに。感謝。

  Aくんもいよいよパパに
07/09 (水)

kocchi.gif 公約である中学校給食、ドーム系ホールの問題について現在までの動きを集約。この2点は石見市長と同様の公約のため(一応、私の方が先に主張していますが…)予想以上に早い実現が可能。ただ、入手する行政の文書は全て紙だけに「読んでココ」なる文字読み取りソフトが結構役に立つ。民主党だけでなく自民党でも議員宛の国会日程連絡は全てメールのご時世。電子化の更なる推進も課題。

その後、新聞で合併特別委員会の開会予定を知る。現状では、所属しない委員会の開会を知る手段がない。閉会中に委員会が開会されるということは、言い換えれば、特に重要な案件ができたということ。閉会中の委員会開会の告知方法について妙案はないか?大学の休講案内はネットが主流だが。

午後、長崎の幼児殺害事件の犯人が中1、12歳との報道。「男の子を全裸にしてビルから突き落とし殺害」と。異常だが、この手のネタにはもう驚かなくなった。社会規範の崩壊、道徳観の欠落。少年法の低年齢適用だけで解決される問題でないことは確か。躾・教育の崩壊が原因。次国会以降の争点、自民党が主張する「学校で道徳教育を強制する」という教育基本法の改正でこういった事例が減るのか。民主党本部も対案なき反対論だけなら国民に理解されないだろう。支援団体の言いなりではなく主体的な議論が待たれる。

夕刻、若竹会の主だったメンバーF、A、Mさんで駅前のカナリヤ食堂。夏期研修について打合せ。Aくんの奥さんが待望の妊娠。つわりで大変とのこと。出産経験のあるMさんが様々な体験を疲労。男は知らないことが多い。またドーム問題の経過報告。メンバーMくん合流後、膳家に場所を移し、更に懇談。

  難問山積
07/10 (木)

kouji.gif M代議士のK秘書から要請のあった社会福祉施設のバザー支援のため、車でM事務所。合せてT秘書からNPO設立の支援要請。快諾。またO秘書から総選挙支援要請&打合せ。若竹会にも動員要請。まさに風雲急。

その後、市役所の会派控室。某省キャリアの友人からメール。私のHPを見て、ドーム土地買戻しに関して、固定資産税の観点が抜け落ちているとの指摘。彼は地方税の専門家。私は、公益法人は当然非課税と思っていたが、これが間違い。実は、今回の税制改正(平成16年1月1日現況判断)によって、公益法人でも、駐車場だけでなく有償での土地貸付全てに固定資産税が課税されることになったとのこと(つまり住宅展示場も課税対象となる)。特に地方交付税の算定根拠である基準財政収入額に関する指摘は、全くの私の勉強不足。東京にあっても姫路を思う気持ちは同じ。感謝。

指摘部分について調査の上、担当の総務局T固定資産税課長からヒアリング。ドーム用地については、現在、固定資産税を課税していないとのこと。土地開発公社が都市整備公社に無償貸与しているからという説明であった。

(解説)
今回の地方税法の改正によって、固定資産税の適用範囲が拡大され、公社や財団という公益法人であっても有償での土地貸付等については全てを課税対象にした。理由は、たとえば駐車場等の施設を公社や民間が近くで別々に経営していた場合、民間の業者にだけ固定資産税がかかり、同様の公社施設が非課税では、公社の方が安い料金の設定が可能で、民業圧迫の批判があったからである。

姫路のドーム用地についても、現在、駐車場や住宅展示場があり、対価を得て事業運営しているわけで、専門家である彼からすれば当然課税対象になると指摘をしてくれたのであった。しかも固定資産税の課税対象となると、課税額は基準財政収入額に入る。つまり、その分、国からもらえる地方交付税から減額されるのだ。姫路市が固定資産税の免除を条例で制定したとしても、税金の免除だけの話であって、固定資産税の課税額はそのまま基準財政収入額に入り、地方交付税から減額されるということである。

私は、この固定資産税による負担拡大の観点を、特にドーム用地の早期買戻しを議会に納得させる材料にと思い、担当課を訪ねたのである。つまり予想される固定資産税の税額試算を尋ねるために…。

しかし、話の途中にあることに気づき、出されたお茶を飲んで早々に席をあとにした。一つの極めて難しいジレンマにぶちあたったためだ。

このドーム用地は、土地開発公社が都市整備公社に無償貸与しているとのことである。つまり、無償貸与することによって固定資産税の課税対象からはずれているのだ(固定資産税は所有者に課税)。つまり、姫路市はドームの土地を固定資産税の課税対象からはずすことによって、基準財政収入額を減額(地方交付税は増額)している可能性があると思ったからだ。都市整備公社は、土地から上がった利益を姫路市に寄付している。姫路市とっては、関係する法人が全て100%出資だから金の流れに増減はないが、こうすることによって、地方交付税が減額されないという仕組みである。無償貸与というクッションを入れることによって、課税を飛ばした可能性があるということだ。

ただ、ここで極めて難しいのは、この私のうがった見方が万一事実であったとしても、結局損をするのが姫路市民ということである。だから、それ以上聞くことはやめ早々に席を立った。指摘をもらった彼に、この無償転貸行為がどうなるのか、これは再度聞くべきか?いや、有識ある市の職員がこれを超法規的行為と認識していれば実行する訳がない。この無償転貸方式は一つの素晴らしいアイデアなのだ、私はそう信じた。

その後、控室にて公営企業会計、特に交通事業の予算・決算チェック。市バスについては私も利用者の1人(駅から市役所に優待パスをもらって乗車)。バス事業では職員(行政職・運転職・技能職全て)一人当たり平均969万円の総人件費。ここから法定福利費を除き824万円。民間でいう平均年収とはこの824万円のこと。ほぼ同業の神姫バスの平均年収は630万円(関連企業を除く単独決算。有価証券報告書記載基準会社−直近四季報より)。平均年収1000万という噂は、行政が負担する費用のことだったと判明。

一方、平成15年度予算のバス事業では、全営業収入(運賃収入など)が約14億円のところ、総人件費がなんと約17億円。営業収入、つまり売上げより人件費が高いのだ。つまり、いくら経費の無駄を省いても黒字にはならないということ。また他会計から9億円もの営業補助金を受けていることも判明。公益性を勘案してもおかしい。私はドームについては「税金の無駄をなくす」という観点から反対した。この市バスについては、何年も前から外部の有識者を踏まえ議論し、私の手持ちの新聞1999年9月10日の読売新聞でも「市営バスの経営合理化策を検討している姫路市交通局は〜2001年度にも具体的な改善案をまとめる方針」とある。これまで何をやってきたんだ。赤字垂れ流し体質は全く改善されていない。一体、議会は何を監視してきたのか?、

私は、これから建設予定のリハビリテーション施設にも手を付けなければならないと考えている。ドーム以上の赤字が出る可能性もあり、極めて問題が多い。委員会の議事録がないのでわからないが、問題点等の議論が全く声が聞こえてこない。やはり自分で取り組まなければならないのだ。市バスの問題については、既に業務改善案は明らかだ。あとは実行するかどうか、残念ながら執行権を持つ市長の仕事だ。前面支援するつもりなので、頑張ってもらいたい。

その後、同級生の経営する市川橋のもあい。選挙後も多忙を理由に先延ばししていた家族を慰労。

  ひろめライブに参加
07/11 (金)

hare.gif 閉会中審査として行われた多目的ドーム系ホール特別委員会を傍聴。サンテレビ、ラジオ関西入り。審議会の両論併記答申を受け、正式に現計画を撤回。市長は委員会に遅参したり、メモを取らず最初の質問を忘れたと笑いを誘うなど、余裕が感じられた。私としても公約の一つを達成。ただ市長の最後の発言に、再度、審議会を設置するような発言あり。従前と同様となる学者の招聘は時間の浪費。またパブリックコメントと言えば聞こえはよいが、以前にもアンケートや意見募集をした筈。意味がなかったことは判明済み。屋上屋を重ねてはならない。8月中旬の次期委員会での提案が待たれる。議事要旨と私見を合せてすぐにUP。

昼食は同僚議員とニッコク経営の庁舎食堂で親子丼。唸。その後、同僚Y議員の車で姫路キャッスルH。西播磨市長町会主催による中沢孝夫姫路工業大学環境人間科学部教授の「住民主体のまちづくり」講演会。司会は広報推進員のOさん。広報ひめじによく登場する女性。会場は近隣市町議員や職員などで満席。今回昇進されたT都市局長にご挨拶。またもや姫路は狭いと感じさせる話も。講師の前の席では石見市長が熱心にメモ。中沢先生も、掲示板で話題になった藻谷さんと同じく、自分で街を歩いて検証を進めるタイプ。経歴も元郵便局・全逓出身と異色。北海道帯広市の屋台による中心市街地活性化についてのお話。参考になる話が多い。その後、ドームについてのお話も。「大きな箱物の時代は終った。(私も審議会のメンバーになることが多いが)学者を呼んで審議会を作っても役に立たない」と。私が、先にドーム特の報告を掲示板に書いたのと同様の意見。驚き。その上で、「アイデアそのものを全国から入札する。ただし、結果責任を負うものしか入札させない。行政がそれを点検すればいいし、その能力はある」と。大変興味深い。終了後、質疑応答の時間に、入札制度について更に詳しい解説を希望。生々しい話なので個別にと回答される。終了後、控室にて会談。市長部局の方も同席。姫路に相応しい施設の個別名を含む提言を拝聴。

その後、灘菊の前蔵。福祉関係のNPO設立問題の打合せにオブザーバー出席。父の小中同級生のSさんをはじめ市民活動に造詣の深い面々。話をしていると多くの方と共通の知人を持つ。姫路の市民運動・文化活動は特定の階層・人によって支えられていると感じる。裾野を広げる必要もある。計画は特区申請の話もでるなど極めて壮大。ボランティア要請を快諾。姫路工業大学のM助教授から学校教育の問題点等についてヒアリング。

その後、タクシーで商工会議所。18時開会の松本たけあき代議士の「一緒に考えましょうセミナー」。ここでも、先ほどのNPO設立メンバーの姿をはじめ、よく顔を合わす面々が多い。入場前に、早稲田の先輩である福岡政行白鳳大教授(講師)から呼ばれ懇談。昨年のパーティー以来だが、NPOコラボのM先輩と交友ありとのことでわざわざ声掛けして頂く。「どうして9000票もの票が取れたのか?まさか(その)顔でとれたんじゃないだろう」との笑い話も。続く講演では、解散と同時の石原新党の結成や高村代議士の総裁選出馬・逆転勝利の可能性を指摘。また小泉内閣の公約反故を一刀両断し、参議院廃止、公務員の天下り禁止・給与カット、日産のゴーン社長の総理補佐官就任などの提言も。最後の「姫路の市会議員は来てないと思うから言うけど、姫路の市議は43人も要らない」に会場から大きな拍手。私が来ているのを知っての発言。実は私も大賛成。終了後、降雨のためK県議に姫路駅まで送って頂く。

小溝筋脇のホルモン屋で腹ごしらえの後、ひろめ市場。保城のYさんの娘さんからご案内頂いたミューポップ姫路のひろめライブに参加。播磨の武蔵プロジェクトで「おつう」を素材にした曲を歌うぴゅあはをはじめ、Astral-cafe、CROCROが出演。ビールを飲みつつ最後まで楽しむ。帰宅途中に屋台中田でラーメン。姫路駅で高校時代の恩師H先生、K先生らと遭遇。当選御礼。K先生は教頭に昇進とのこと。最近、体育教師の管理職昇進の例を本当によく聞く。指導力が評価されるという話を聞いたことがあるが、事実だろうか?

  深夜のチャーハン
07/12 (土)

kumori.gif 遅れている日記等の文書作成に推敲。ところが、固定資産税関係の少し難解な内容に進捗せず。夕刻、従兄弟のJちゃんが事務所に来訪。1年間東京に赴任するとのこと。30歳を越えてからの東京単身赴任は結構辛いと同情。実家で夕食を共に。

その後、元保健所予防課長のT伯父を訪ね、役所関係の交友歴等を尋ねる。男系の伯父だが姓が違うだけに、私との関係は連想されないのだが、真面目な仕事振りは、紹介先を挨拶回りしていることで改めて認識。非二世で信用のない私にとっては、これも信用の一つ。また、竹下元総理ではないが、役所内部の人事掌握は政治家として重要な課題。

帰宅後、遅くにチャーハン作成。久方振りだが美味。自画自賛。

  宿沢ラグビー強化委員長、鴻池大臣登場!
07/13 (日)

akubi.gif 早朝、妹R運転の車で大寿台の善教寺。善教寺は元フジテレビアナウンサーの松倉悦郎先輩が住職を勤めるお寺。早稲田大学はりま稲門会主催「宿沢広朗講演会」が午後開催予定。なんと司会の大役を仰せつかった。

宿沢さんは早稲田ラグビー部OBで現在ラグビー全日本強化委員長。また三井住友銀行常務執行役員。双方とも多忙かつ重責。これを両立するとは。感心。午前中、姫路・太子のラグビースクールを指導し、午後講演の予定。僕も姫路ラグビースクール出身。凄い人の指導を受けられる子供達が羨ましい。講演は盛会裏のうちに終了。松倉先輩というプロの前での拙い司会も何とかこなし、後のビアパーティーに移行。

早稲田イベント恒例の大雨の中、宿沢さんらと歓談。民主党本部に共通の知人がいることも判明。日本は狭い。会が佳境に入る頃、なんと「(幼児殺害事件を起こした親を)市中引き回しの上、打ち首獄門にせよ」発言で一躍有名になった早稲田OBの鴻池大臣が登場。私も年少のゆえに罪が減じられるなら、減じられた分は親が責任をとるべきだと思うが、大臣の言葉としては不謹慎なことも事実。挨拶でも笑いを誘っていた。

その後、支援を頂いた先輩諸氏と歓談。市役所の先輩諸氏とも大いに語る。期待をひしひしと感じる。帰宅後、砥堀駅にて香川県から来訪の東京若竹会代表のGくんを迎え、深夜まで営業のまるよしで唐々鍋。総裁選、総選挙情報等で情報交換。更に深夜まで営業のビーナスギャラリー。大浴場で日ごろの疲れを落とす。満足。その後、事務所で議員コーラスの録画ビデオを見せる(笑)。遅くまで談笑。

  合併問題で侃々諤々の議論
07/14 (月)

panda.gif 昨日の激辛鍋にGくんは腹痛の模様。唐々9番あたりになると激辛好きでも後がこたえる。朝の街頭演説。ドーム計画跡地利用問題&合併財政シュミレーションについて。声が通るようになったとはGくん評。今日はK事務局長が出張研修とのことで幹事のYさんがビラ配りに来てくださる。感謝。Yさんから、「HPを見て中身の充実ぶりに驚いた。いいものも宣伝しなければ市民には伝わらない。HPの存在を宣伝する名刺を作れ」との提言。早速実行せん。

その後、Gくんを姫路市議会に案内。町議会より凄いとの感想。当たり前だ(笑)。その後、本来、観光案内予定もGくんに急遽業務が入り香川へ帰還。残念。新幹線改札で見送り、改札前のまねき立ち食いそば。駅そばにカレーをかけるという、ホームの店舗にはない駅そば。美味。事務所に帰り、たまりにたまった事務処理。本来、中学校給食懇話会を傍聴予定も回避し、夕刻なんとか終了。

播但線、市営バスを乗り継ぎ灘菊の前蔵。酒蔵繚乱に参加。日本酒を味わいつつ、街づくり等について各自の意見表明をする会だが、今日の題は、改革・革新。大学の先輩でもあるTさんの「保守とは制度をメンテナンスする党、革新とは新たに制度をつくる党。今、新たに制度をつくる党、つまり革新がなくなった」との野田聖子元郵政省の発言を引用した話に感心。姫路市の文化施設等に駐車場が少ないとの指摘も。私は、合併について興味を持ってくださいとの注意喚起。

途中、市役所のKさんを発見。役所の本音を知る絶好の機会。特に合併問題について侃々諤々の議論。私は合併推進・政令指定都市派に与する。ただ、財政シュミレーションの中で「4町の財政がいずれ立ち行かなくなることが予想される」と明言された以上、単に賛成する訳にはいかない。つまり、姫路による救済合併であることを明確にしながら、その裏にある姫路市民の負担増について、市民に積極的に公表しない姿勢を問題視するからである。これは、江戸幕府の施政方針とも言われる「民可使由之、不可使知之(民は之に由(よ)らしむべし。之れを知らしむべからず)」(『論語』泰伯第八)の俗的解釈(民は政治に従わせるものであって、中身を知らせる必要はない)と同じではないか。市民に事実を知らせた上で、判断する必要があるということだ。そのぐらい大きな問題だと思う。

たとえば、姫路市の90%以上の下水道普及率を4町に適用させたら?など誰も恐ろしくて試算しないが、合併前に、大まかな社会資本の整備条件等も提示しておかないようだと、合併決議などできるわけがない。合併反対派がよく言う「合併すれば〜のように寂れる」的なことにならないためにもである。周辺の町は合併について、ビラの全戸配布やアンケートなど様々な手段で情報が開示されている。姫路では合併の仕組みすら知らない議員も多いぐらいだから、姫路市民の関心の薄さを行政の責任にするのは筋違いだ。ただデータの公表等は、私のHP以外に市民には知らされないでは駄目だ。特に、救済合併が明確になった以上、町側の特別職の特例措置など姫路市民の理解が得られるわけがないのだ。ただ市民が知らなければ、姫路の市議が強者の論理で意見を述べている的なことを言われかねない。今後私が意見表明をするにしても、市民の味方が絶対に必要なのだ。

本音レベルの話ができただけで今日の会は有意義であった。議会、その中でも委員会の発言は課長級(主幹)以上と聞く。真に制度を理解するKさんのような方が、責任ある立場に着くことを望む。28歳で部長(級)という事例もある。中央のキャリアが優秀で年齢は関係ないという論理ならば、市役所の職員だって同じだろう。抜擢人事も市役所の課題ではないか。

手柄から姫路駅まで歩いていると、参加者の方が送ってくださる。感謝。昼に続いて駅構内の天ぷら駅そば。播但線で北海道研修から帰宅途中のKさんと遭遇。羨ましい。

  給食が実施されれば市長の功績大
07/15 (火)

kumori.gif 事務所で作業の後、市役所。学校指導課のKさんから昨日参加できなかった給食実施検討懇話会の内容等をヒアリング。中学校給食が私の公約であることは知られている。ただ石見市長の当選までは具体的なシュミレーションを行うことはなかったとのこと。そういう意味で、給食が実施されれば石見市長の功績。大いに評価したい。

ところが、当日の毎日新聞に中学校の先生方の大半が反対しているとの報道。大いに危惧していたが、自校方式を中心とする小学校給食のイメージを持ったままのアンケートとのこと。前提を明示した上でアンケートしないと、報道だけを見れば判断を誤る。今の中学校の厳しい実情は理解しているつもり。先生方の負担軽減は当然の主張と理解。その後、中学校給食に関する費用負担等のシュミレーションを分析。残念ながら、ホームページへのUPには間に合わず(実施時期・月額負担等も公開予定)。

その後、フォーラス屋上で開催の丸徳食堂の暑気払いイベント。想像を超える多くの参加者。驚き。選挙でお世話になった方も多い。飲み食べ放題という貧乏性の私にとって鬼門のバイキング方式。予想通り食べ過ぎ。大いに体重増加。散会後、証券会社のIさんと歓談。鋭い感性。屋上は風が強く春先に戻ったような感覚。本格的な夏の到来はもう少し先か。

  石見市長にゴミの分別促進を直訴!
07/16 (水)

hare.gif 昨日の食べ過ぎの影響で膨満感。反省。若竹会のKくんと豊富地区を挨拶回り。強い日差しの中、徒歩で回る。昼食は御蔭のじゃけん広島焼で塩焼きそば。選挙後も合間を見て回っているが、なかなか進捗しなかったが、夕刻、1ヶ月以上要した当地区の挨拶回りを終了。豊富の全日程に同行してくれたKくんに感謝。

その後、播但線で姫路駅。姫路囲碁連合会のS会長のお誘いで石見利勝市長を囲む懇談会に出席。県会のK先生、市民クラブのKさん、創夢会のFさんらの来賓をはじめ約80名の参加者。市長の挨拶の後、懇談会に移行。

多くの参加者が入れ替わり立ち代り、直接、市長に陳情や要望を伝える。市長との懇談会と言えば表現はいいが、大勢の要望を個別に伝えられて、市長も大変な様子。私のところにも要望はあるが、比べものにならない。また、明らかに前市長を支援していた方も…。本来、選挙での支援云々は関係ないのだろうが、同じ選挙を戦った人間として、違和感があるのも確か。

実は、市議でも直接、市長に意見具申する機会はめったにない。ただ注目度の高いドームや合併、鉄道高架などの問題は、議会で審議中のため、議会で発言すればいいこと。

ということで私の提言の中でも、最も簡単に実現でき、環境という未来志向の分野でもある「近隣自治体よりも遅れているゴミの分別促進策である黒ゴミ袋の使用禁止(半透明化)」を提言。この案はHP掲示板の「通りすがりのNさん」のネット提言。市長から「実は私もそう感じたことがある。提案者(竹内)を明らかにして、(事務局に)検討させます」との言葉を頂いた。思ったより、実現が早いかも。更に、花北副都心の象徴である花北モールの壁の塗り替えも要望。花北副都心の地盤沈下イメージを一新するためにも必要。近所にお住まいの市長も感じていることだろう。

散会後、K先生、支援者のAさん夫妻、偶然同席した金融機関の役員らと懇談。Aさんと共通の知人がおり驚く。巷にもマニフェストが蔓延。全ての議員がマニフェストを作成せよとの話も。マニフェストを公約と混同している向き多し。権限外や実現不可能な公約を示し、任期中に実現せず、有権者を惑わす政治家の姿に政治不信を拡大させる原因あり。固定資産税の税率を下げるという公約が断念されたことでもわかるように、当選後、その執行権限を有するか、財源があるか等を見極めないと、マニフェストも言葉だけになってしまう。更にAさん夫妻のご子息が新規オープンした「そう」なるお好み焼き屋。美味。

  市民参画室の役割とは?
07/17 (木)

kocchi.gif 書類作成の後、播但線、市営バスを乗り継ぎ市役所。NPOコムサロン21のM理事長、I副理事長、O理事と市長室前で遭遇。行政各課に要望に来訪とのこと。私にも観光振興、NPOの活用について陳情。NPOとの連携は兵庫県の井戸知事が特に前向きであることを承知しているが、姫路市はこれから。市民参画室の役割が極めて重要と思うが、パブリックコメント中心のHPが気に掛かる。意見交換しないと真意はわからず。

その後、姫路市屋外広告物審議会の答申を取り寄せ、恩師K元校長先生にFAX送付。パソコンを駆使してパブリックコメントを作成する先生のご参考になれば。中学校給食実施検討委員会の経費シュミレーション等をHPにUP。給食は思いの他、早期の導入予定。私の公約の一つだけに、正直嬉しい。

退勤後、市営バスで駅前。市役所のWさんと遭遇。若手の集まりはないとのこと。懇談会開催を要望。その後、坂元町のかくれんぼ。播磨稲門会の幹事会(反省会)にオブザーバー出席。イベント活性化のため、配偶者や家族同伴のイベント活性策を提言。女性卒業生は少なく早稲田カップルも極僅か。その後、姫路の政治経済情勢等についてY先輩、F先輩らと懇談。姫路青年会議所からの全国組織の会頭就任問題の真相など知らないことも多い。散会後、またもや中田でラーメン。
帰宅後、ある大切な事柄の「足掛け10年の節目の日」であることを思い返し、感慨深し。

  ベルトの携帯ケースに関する指摘(笑)
07/18 (金)

akubi.gif 播但線、神戸線新快速を乗り継ぎ神戸。途中の加古川は既に高架完了。姫路は遅れに遅れているのに…。神戸駅ビルの水野屋で揚げたてのコロッケバーガー。バス停留所で頬張る。安価かつ美味。

タクシーで神戸メリケンパークオリエンタルホテル。NTT労組兵庫総支部の定期大会に来賓出席。旧知の民主党N参議院議員にご挨拶。来年の参議院選挙はもう始まっている。S委員長、K姫路分会長、若竹会のFくんをはじめお世話になった方ばかり。昨年、若手の会合で講師を務めたことが懐かしい。当時は相当話下手だったと思う。挨拶では、税金の使いみち、特に議会の政務調査費の問題についてスピーチ。その後、姫路に戻る途中、寸暇を惜しみモバイルから日記をUP。

各種支払いを済ませ、市役所。Yさんの助言によりHPをアピールする新名刺作成も完成せず。退勤後、Iくんとひろめ市場。向かう途中からNPO関係者、父の勤務先関係者、市役所関係者など大勢の人に出会う。議会改革の打合せなど。また、私のベルトにつける携帯ケースがオヤジだとの指摘ありとのこと。実は民主党職員時代からその指摘は大勢の方から頂いている。ボールペンを胸ポケットに差すこと、職場でサンダルを履くことも同様に指摘されることが多かった…。若い女性からの指摘とのことだけに、正直辛いものもあるが、利便性には勝てず(笑)。その後、若竹会のF代表と市川橋のもあい。衆院選、合併問題、将来等について懇談。オーナーの同級生Yくんとも懇談計画を約束。帰宅後、夏期研修の準備。

  但馬国の夏期研修(第一日)
07/19 (土)

kocchi.gif 夏期研修の初日。選挙後はこれまで1日の休みしかなかった(笑)。実は、胃周辺のチクリとする痛みも一向に治まらないが、原因不明だけに治療にも二度足を踏む。リフレッシュも喫緊の課題。

発起人Hさんの呼び掛けで、今後の活動のすすめ方を議論すべく夏期合宿を計画したのが真相。総勢13名が参加。砥堀インターから、播但高速道で終点の和田山。312号線を経由して神鍋高原。途中、日高町のかぐや姫なる茅葺のお店で冷やしヨモギうどん。面白い。山荘に到着後、近隣の八反の滝を訪問。強雨の後と言うこともあり水量豊富で壮観。その後、県立但馬ドームを見学。姫路のドール系ホールと異なり、ドーム開閉型総合スポーツ施設。野球、サッカーをはじめ、パラグライダー、インラインスケートなどあらゆるスポーツに対応。雪の多い地域だけに、全天候型。利用率も高いとのこと。その後、山荘に帰り、バーベキュー。政治活動に対する姿勢、党籍問題等について僕の活動を心配してくださるHさんを中心に侃侃諤諤の議論。実は若手の取り組み姿勢に対して、年配の方から心配を頂いている。幼なじみのNちゃん、小中高同級のAくん夫妻、メンバーMくんほか若手幹部メンバーも大いに語る。経験から言えば、選挙当選で燃え尽きる若者が普通。私を応援してくれた若者が本当に具体的な政治改革を希望した訳ではないことは百も承知。つまり政策でなく、竹内だから応援するという若者が多数なのは事実。選挙は一つのイベントと思う若者が多いことも理解している。

ただ、選挙だけでなく、政治活動にも支援を続けて欲しい。僕も利権集団に媚びず、市議としての活動・情報公開を進めると宣言。顔出し・香典配布の如き葬式参加等の冠婚葬祭活動、口利き、就職相談などの誤政治活動に、頂いた9000票を使うわけにはいかない。その後、早大後輩で若竹会のTくんも合流。Hさんの奥さんを交え更に夜更けまで歓談。昨日のFくんのとの懇談を第一回懇談会、今回を第二回懇談会とし今後も懇談会活動を推進していく。知恵や助言は市民の皆さんに頂く方針。

  検察・警察権力に求められる公平性
07/20 (日)

kouji.gif 研修場所からモバイルパソコンでHPチェック。偶然、自分で15000のキリバンゲット。驚きかつ多数の方にご覧頂いている。最近は特に充実ぶりを指摘され。更に宣伝すべしとの意見多し。その後、関西・NHK・朝日の各テレビの、早朝からはじまる政治番組を拝見。竹村健一さんの発言内容の耄碌、手の震えに、時代の進展を感じる。寂しい。数日は政治から離れるつもりだったが…。

TVでは、社民党の辻元逮捕問題等が議論の中心。自民党の山崎幹事長らが社民党批判をする姿勢に呆れる。辞職し詐欺額全額を国庫に返還した辻元前代議士に対して、留置・拘留の鈴木宗男・坂井隆憲両容疑者という現職国会議員(元自民)は全額歳費支給をもらい続けている。離党したから関係ないなる詭弁は通用しない。

また、同じく与党の新保守党などは(チョンマゲで有名な)松浪健四郎議員を抱える。この議員は秘書給与を暴力団に肩代わりさせていた御仁にもかかわらず、全くお咎めなし。どこかおかしいと思うのが通常の市民感情。これについては、新聞記事だけでは解説不能。政治部記者が知っていて、書かないこともある(いわゆる自主規制)ので、私なりに当日記読者の皆さんに説明したい(最下団)。

その後、自動車に乗り合わせ周辺観光に出発。途中、HPで見つけた香住町の三七十鮨。岩牡蠣、蟹づくし丼。双方とも値段に相応しからず。残念。その後、コンクリート化が予定される香住町の余部鉄橋、丸山応挙の屏風作品などが多く展示される大乗寺を訪問。いずれも秀逸。特に作品の解説を行う寺の姿勢におもてなしを実感。その後、日高町振興公社が経営するゆとろぎの湯。親子連れ等で盛況。隣接の神鍋道の家を訪問後、山荘に戻る。Hさん奥様特製のおでん、チラシ寿司を頂く。美味。

(辻本逮捕の真相−日本の闇=転載はやめてください)
総選挙日程は当日記に既に記載の通り11月9日となることが大勢である。その前提で、新聞や雑誌などマスコミでは当落予想をしている。しかし当落予想をしているのはマスコミだけではない。実は”内調”と呼ばれる内閣情報調査室でも、当選後の国政の状況を事前に予測するために当落予想をしている。私も入手したことがあるが、選挙前になると内調が出所とされる調査の結果が永田町を駆け巡るのだ。ところが、この種の資料作成は実は内調だけではない。共産党などの左翼組織の監視も続ける警察庁でも警備部門を中心に同様の調査を行っているのである。

その中で、私が入手した情報によると、辻本が次期総選挙に大阪10区から出馬した場合、当選するという予想が出たようだ。辻元本人は出馬しないと周辺に漏らしていたそうだが、万一出馬して当選と言うことになると、逮捕しなかった警察の面子が丸潰れになる訳だ。つまり、辻元が辞職をしたのは逮捕を逃れるためだったのだが、辞職で逮捕を見逃してやった警察だが、次回選挙で復活するということには、NOというのが警察の解答だったということだ。

これから逮捕時期を遅れさせれば、遅れさせるほど、警察による選挙・政治介入との批判を招くという危険性があり、逮捕を早めたということのようだ。

今回、警視庁捜査二課が辻本を逮捕したことに対して、同様の秘書給与の流用疑惑で議員辞職したT前代議士は東京地検特捜部が担当しているとのこと。同様、同時期の犯罪だけに、地検特捜部の動きが注目されるだろう。「今、震え上がっているのはT。Tも次期総選挙に出馬すれば絶対に当選する。Tは、出馬しない、もしくは政界復帰は考えていないなどの宣言を地検特捜部に送ることによって逮捕を逃れようとしている」との話も聞いた。私も辻本逮捕に異論があるわけではない。詐欺容疑は確かだ。ただ、Tも逮捕しなければ、不公平ではないか。警察・検察権力による政治介入との批判を避けるためにも、T逮捕に踏み切るのが検察の責務だと考える。

  但馬空港とコウノトリ郷公園の違い
07/21 (月)

kouji.gif 朝から焼きそば。美味。通常の2倍の量も食べ尽くす。出されたものは残さず食べる貧乏性は簡単には治らず。昼食は豊岡市の金左衛門で石焼御膳。但馬牛、古代米を堪能。体重は2kg増の71kg。
その後、県立但馬空港を視察。1日に但馬・大阪間の便が一往復のみ。あまりに利用率が低く、行政が1便8000円程度費用負担して格安料金にしている。それでも利用者は低迷。管制官、空港事務所職員、飛行会社職員、喫茶店員など手持ち無沙汰の従業員に、少しの観光客という状況。土産など売れている気配がない。屋上の展望デッキから見える飛行機なき巨大滑走路の姿に、皆異口同音に「県民税で斯くなる施設を…、播磨空港も同様になっていた…」云々。逆方向に見える1台の駐車もなき巨大駐車場に、マーチングの練習をする2団体の姿。地元政治家の要望もさることながら、行政の需要予測とは斯くなるものか。日本では、まだ注目されていないが、推進した行政職員も採算割れの責任を取る仕組みが必要と実感。

引き続き、県立コウノトリの郷公園。豊岡盆地で昔見られたコウノトリを繁殖させ、2005年に自然に戻し、野生化させる計画。実際にコウノトリが餌を食べる姿を見学。周辺の農家もアイガモを使った無農薬農法、ビオトープ整備などで協力。協力者名の欄には網干中学校の生徒さんの名も。豊岡市も市立コウノトリ文化館を併設。係員の熱心な説明姿勢に感心。コウノトリの飛翔地機能を官民一体挙げて取り組んでいる。但馬空港と比較して、事業費は10分の1以下で、意味のある施設。その差に驚く。

以上で研修の日程は全て終了。体調不良も最後まで本格化せず無事。安堵。その後、国道312号線、播但連絡道を通り帰宅。お世話になったHさん夫妻に感謝。

  日程目白押し!!
07/22 (火)

kumori.gif 昨日までの疲れを取る間もなく、事務所で日程・陳情整理など。これから8月にかけて、会派・委員会の公式視察や会議、ミナト祭り・戦没者慰霊祭・消防団・生活体育関係のイベント、総選挙対策行事、民主党の政策研修会など日程が目白押し。出張も多い。

午後、姫路キャッスルホテル。播磨政経懇話会の例会に出席。石見市長の講演を拝聴。高齢者を含めた全員参加の街づくりやこれからの観光のあり方等について海外や京都の例を引くなどして説明。講演はユーモアも交えて面白い。

特に「ホスピタリティ(おもてなし)」が欠ける姫路の観光を転換する考えに賛同。明珍火箸や革製品、お菓子の売り込みなど具体的提言も。観光課の局昇格なども提言すれば受けてもらえる可能性があると納得。

更に「(父である石見元秀市長時代につくられた)旧モノレールの柱を国際コンペにかけてモニュメントにし、姫路の新しいシンボルに」「市役所1Fを合唱や演奏の場に」「バンドや路上パフォーマンス、フリマなどが自主ルールを設けて2、3日の手柄山祭りを開催」「船津・飾東・林田に高齢者の週末就農業施設や別荘を」「地域夢プランでは、各地域で地域の花を決めてもらう」「市職員と商工会議所など民間事業所との人事交流を進める」など、多くの独自プランを開陳。

ただ話の中で、「幹部職員にはまだ相談していないが、若手職員とは議論をしている」など、若手をブレーンとして活用しているような話が何度かあった。幹部職員が講演を傍聴しているのを知りながら、若手の存在を話すのは…。秘書課の若手職員だったらいいと思うが…。幹部職員は今日、その若手職員が誰かを調べているかもしれない。役所とは斯くなるもの。

更に、民主党のK県会議員のドームに関する質問への回答でも少し違和感。先日のドーム委員会の議論の延長の話があった(明日の神戸新聞の姫路版トップ記事か?ドーム系ホールのページにUP)。

その後、市役所で明日からの視察に備え、データ整理など。時間なく終わらず。その後、中小企業の経営者を中心に7名の方と懇談(第3回市政懇談会)。一度、竹内がどんな男か見てみたかったと。将来の姫路に関する話題から、市長選挙の背景、企業経営者としての政治との付き合い方等について懇談。私への期待も多い。途中、東京でお世話になったYさんも合流。夢は大きく、語らねば実現せずと。納得も大言壮語も性に非ず。散会後、Sさんに自宅まで送っていただく。感謝。

  北海道の思い出
07/23 (水)

kouji.gif 早朝起床。神戸新聞を拝見。石見市長の講演記事はベタ扱い。講演内容の要約。業務部門が担当か。自由党との合併に向けた党首会談の記事も。政権交代に向けて大同団結するならそれは望むところ。会談内容を注視せねば。

その後、播但線で姫路駅。ホームの天ぷら駅そばで腹ごしらえをした後、神姫バスターミナル。市民クラブの他の議員と集合し、伊丹空港行きバスに乗り込む。昨日のハードスケジュールが応え車中で爆睡。伊丹からJAL573で新千歳。空港内のフォルテで海鮮丼。大手チェーン系のレストランが経営。北海道らしからぬ味。HAC6259便で釧路空港。連絡バスで釧路駅。K議員とともに卸売市場「和商市場」を視察。ここでは個人観光客を呼ぶために、本来卸である店が、白飯をどんぶりに盛り、好きな魚介を少量で個人客に小売する、客は好きな具材を買い御飯の上に載せて食べるシステムを導入。題して「勝手丼」。市場客が減少傾向の同市場が考え出したアイデア。実は2年前、ズームイン朝なるTV番組で和商市場を生中継していたのを鮮明に覚えており、どうしても訪問したかった。僕も昼食を食べたばかりだが、ウニ・イクラ・ホタテ・ボタンエビ・サーモンを載せて食べる。御飯も合せて合計1150円。安価かつ美味。実は僕がズームイン朝を見た日というのは、釧路から程近い帯広のホテル。北海道一周一人旅の途中であった。プライベートでも大変な時期だった…。その日、和商市場からリポートをしていた札幌テレビのSアナウンサーと偶然、根室に向う列車に乗り合せたのだ。途中、僕が厚岸駅の駅弁カキ飯を買い求めた際に、先方から声を掛けられたので、一緒に話しをしたりしながら根室に向った。楽しい思い出。根室に向う電車でパソコンに向いながら、2年前の記憶を懐かしむ。

2001年9月3日の日記から
起床後、テレビでズームイン朝を見ると北海道は釧路の和商市場から中継。市場で御飯を買い、河岸各店でウニやイクラなど希望の魚介を御飯の上に載せてもらい食べることができるシステムを紹介。釧路産さんまが旬とのことで、御飯の上に載せ、七味をかけて頬張る。美味しそう。徒歩で帯広駅。途中、鈴木宗男事務所を発見(笑)。特急ス−パ−おおぞら1号で根室本線を経由し、釧路に到着。今朝テレビで見た和商市場で弁当を買わんとするも指定券の発券に手間取り、駅売店の駅弁すら買えぬまま快速ノサップ号に乗車。今後2時間の空腹に耐えねば。その後、車窓を眺めていると通路を挟んだ席から澄んだ女性の声。見ると今朝ズームイン朝で釧路から中継していたSTVこと札幌テレビのUアナではないか!!同番組で北海道から中継の際は、ほとんどで彼女であり、きれいな澄んだ声は認識済。その後、空腹に耐えかね、この列車の停車駅に駅弁販売駅で牡蠣を特産とする厚岸駅があることを知り、車掌兼運転士さんの許可を頂き、駅売店で厚岸産「かきめし」弁当を購入。食べんとすると隣から「どうやって買ったんですか?よく買えましたね」との澄んだ声。緊張するかと思いきや自然体の彼女に僕も緊張せず。今朝の放送を見て、釧路の和商市場に行こうとしたという話から始まり、根室に到着までの1時間、僕の一人旅の発端から行程、彼女の子供の時の夢や学生時代のウグイス嬢バイトの話、今後の取材予定など話は尽きず。また彼女が風景を説明したり、北海道のお薦めを教えてくれたり、まさに至福の時。雄大な北海道の自然を語る彼女には子供のような純粋さが滲み出ている。いつの間にか根室へ。到着後、ディレクターに写真を撮ってもらい、手を振ってお別れ。その後、駅前ターミナルより根室交通バス納沙布線に乗車〜

根室に到着も気温は11℃。半袖では肌寒いというより寒い。猟師町から発展の根室も札幌等への人口移動、店舗閉鎖、雇用減少等で過疎化が伸展。駅前店舗も一店が営業するのみ。どのような対策がとられているのか?明日の行程を確認、事務局も含め全員で夕食歓談。

  自由の解党、民主との合流
07/24 (木)

box.gif 起床後、ネットでニュースチェック。菅代表、小沢党首の会談で自由党の解党による民主党との合併に合意とのこと。9月末までに詳細を詰めるとのことだが、政権交代を第一義に、自由党が解党する決断をしたことは重く受け止める必要がある。また、職員の合流問題等の小さくも難しい課題も発生するだろう。姫路では自由党に基盤がないため具体的な問題はない。根強い小沢ファンに民主支持に転じてもらいたい。また、菅・小沢両氏は片や市民運動、片や自民党経世会と出身が異なる。両者が協力すれば間違いなく期待も高まる。ある意味では、二大政党への布石は整ってきた。次期総選挙で政権交代の実現を果たしたい。政権交代で日本は根本から変わる。自民党にできない「既得権の打破」。これが日本を変える唯一の方法。政権をとらなければマニフェストも全て絵空事。

徒歩で9時丁度に根室市役所。市民窓口のある1階は明るいものの、2階以上はわずかな電灯と窓から差し込む太陽光だけで、事務作業中。絶対に目が悪くなると確信するほど暗い。姫路市役所でも省エネと称し、電灯設置数を絞り込んでいる。どれだけの効果があるのか。昨年、選管事務局に行くため、初めて市役所2階以上に足を踏み入れた時の違和感はまだ鮮明。まず議会事務局を訪問。Y事務局長から根室市政全般についての説明を拝聴。特に北方領土のうち歯舞諸島(地方交付税の算定にも組み込まれている)を有する根室だけに四島問題については熱弁。返還への協力要請も。コンブやサンマなどの漁業を主な産業とする根室市だが、近年の輸入拡大、価格下落による打撃を受けて過疎化が伸展。北方領土返還による4島海域の漁業権の回復なくば厳しいとのこと。ムネオハウスや発電所の無償設置など四島経済に支援をする日本を嘲笑うかのように、ロシアは相当高い入漁料を課している。日本固有の領土の回復を改めて認識。N会長の返礼の挨拶の後、ドーム系ホール問題を抱える姫路に対して、やはり赤字ホールとなっている根室市総合文化会館を視察。オープン10年目ということだが、周囲でも目を見張る立派な建物。館長による施設案内の後、会議室で財務資料等を身ながら更に具体的な説明を受ける。

大ホールで利用料収入を得た(つまり有償)イベントの年間開催日数はなんと最近3ヵ年で見ても4回、6回、4回(平成12、13、14年度)と10日にも満たないとのこと(B’zやスピッツのコンサート開催も)。それで管理費から使用料収入を引いた赤字は年間8000万円以上。管理費に人件費を含めれば1億円5千万円近い赤字となる。最大1000人(人口33000人)規模の大ホール施設を、周辺人口、交通事情が異なる姫路と簡単に比較しても意味がないが、10000人ホール(人口48万人)でも利用低迷、赤字額の増大は避けられなかったと思う。館長によると、近年、根室でも受益者負担、つまり税金で穴埋めするのではなく利用者が費用を負担せよという市民の声が高まり、大きな問題となっているようだ。説明を聞いていると現館長の苦悩の様子がわかり、何ともいえない気分。赤字施設という批判が起こると、市からの補助金も減らされ、イベント招致の予算も減り、更に魅力が低下するという悪循環に陥っているとのこと。建設時に寄付等で支援した文化派市民も、利用料の値上げに反発し、使用回避などで抵抗。需要予測が間違ったことの責任は誰も取っていない。予算を承認した当時の市議会、執行した市長の責任など市民も忘れている。結局、5億円規模の財団を運営母体にし、独立会計にすることぐらいしか市民負担を減らす方法はナイトのことだが、5億円規模の財団の話も、夢のまた夢と。受益者負担という言葉が強く印象に残った。

引き続き、別当賀夢原館(べっとうがむげんかん)を視察。根室市教育委員会のN社会教育課長から説明を受ける。夢原館は廃校になった学校を利用した会議・宿泊機能を持つ生涯学習施設。新聞にも大きく取り上げられるなど、周囲の自然環境を活用する施設として注目されている。体育館、研修室は学校施設を転用し、校庭脇にバーベキュー場を設け、市内小中学生をはじめ、大学・企業の研修等でも利用可能。運営は町会(姫路で言う自治会)に委託し経費削減も図っている。ロシアとの青少年交流や関東の学生との自然教室交流でも利用。牧場での搾乳体験、カヌー・乗馬教室など様々なオプションも。当初予想よりも、利用者が多く、夏休みは既に予約でいっぱいとのこと。今後の利用拡大策を将来の夢のように笑顔で語るN課長の姿に、ホール館長と比較してしまう。姫路市も山崎町に梯という施設を有するが、中学生以外の利用を聞かない。実情を含め要調査。以上で根室視察は終了。視察に最後まで同行していただいたN事務局次長に北村泰生さん撮影の姫路城はがきセットを個人的に贈呈。感謝。その後、スワン44なる白鳥の来訪で有名な風蓮湖畔にある道の家。鉄砲汁と鮭のチャンチャン焼定食。その後、特殊法人北方領土対策協議会(北対協)の運営する北方館。学生時代、同特殊法人が企画する返還決起大会に参加したことが懐かしい。隣接する望郷の家なども視察。旧ソ連に侵攻された時、島民であった17000人の方がどんどん亡くなっている。日露修好通商条約で締結されたウルップ島と択捉島の国境線を守らないロシアとは何か。日露戦争後のポーツマス条約で定められた占守島までや、樺太の回復を求めている訳ではない。紛争解決機関である国連に戦勝国条項がある現状では、「ロシアへの援助」を政治的に利用するしか返還されない現実は理解しつつもおかしいと思う。早期返還を求める国会請願にも署名。

  国民年金、破綻寸前!!
07/25 (金)

kouji.gif 早朝起床し、N会長、Y政調会長、K、A議員と徒歩で和商市場。見学と土産購入。お店の方と話していると北海道物産展で全国各地を回っており、毎年山陽百貨店にも出店するとのこと。感動。一昨日に引き続き勝手丼も。美味。ホテルに帰りフロントで待機中、やわらちゃんこと田村亮子嬢を発見。全日本女子柔道の強化合宿中とのこと。思った以上に小さい。

新聞では、参議院のイラク特措法関連記事が多く掲載。委員長解任決議、閣僚問責決議、記名投票要求など参議院民主党のO事務局長(元上司)が立てた戦略と確信。イラクの戦闘・非戦闘地域の区分が不明確であることが総理答弁で明らかになった以上、丸腰に近い自衛隊員を派遣できるわけがない。与党三党では万一殉職した場合の責任を誰も取らない可能性すらある。成立阻止をはかるのが当然。決議の乱発、長時間討論等が、数で劣る野党が合法的に対抗できる唯一の手段。通信傍受法(いわゆる盗聴法)審議の際、徹夜して問責決議案に推敲した記憶が甦る。テレビのワイドショーでは解説者がわかったような口ぶりで野党を批判。国会法すら知らない見識なき人間が、評論家と称して無責任に批判する姿に強い憤り。

9時半に隣接する釧路市役所を訪問。議会事務局のF事務局長から総括的説明を受ける。釧路は炭鉱・漁業・紙パルプで発展した都市。斜陽産業とはいいたくないが財政状況は厳しい。引き続き、訪問の主旨である合併状況について担当課長から説明を受ける。

釧路市は、隣接する4町1村で法定協を設置し議論を進めている。そもそも合併論議の始まりは釧路市民の有権者の20%という莫大な市民の署名運動。それでも、合併論議の当初は、釧路市側から強引に呼びかける方式はとらなかったとのこと。釧路市が群を抜いて大きい都市であることから、姫路の状況とよく似ている。昨年10月、北海道庁の仲介や釧路市長の丁寧な呼びかけでようやく6市町村の法定協ができた。ただ、歴史的な経緯や北海道自治体の独立志向から、すべての自治体が合併推進で法定協に参加しているのではない。中間集約の段階で、法定協から自由に脱退できる旨の制度を設けている。つまり、将来の財政・サービスシュミレーション等を見た上で合併の可否を判断するということである。今回見せていただいた新市将来構想の「行財政シュミレーション」「行政現況基礎調査」は姫路地域任意協のダイジェスト版と比べてはるかに詳細で、既に任意協参加自治体の全戸へも配布済み。合併によるメリットデメリットは一目瞭然であった。財政状況の優良な1町(釧路町)が合併に消極的で、編入方式ではない新設の対等合併を主張し、その方向で議論が進んでいる。これには驚いた。この町の参加がなければ合併はご破算という前提だけに仕方がないといえば仕方がないが…。釧路市の担当者の苦悩もわかる。また、合併後の新定数で38となる議員数が、現在はなんと102。将来削減予定の64議員の扱いにも苦慮している様子。合併の目的は、国による財政支援が本音とのことだけに、失敗は許されないと思うが、1自治体でも反対すると、破綻するという状況で6自治体が対等にテーブルにつくというのは、相当厳しいと思う。

私は住民発議の経緯と財政・人口的に優良な自治体(釧路町)の基幹産業等について質問。当初の住民発議は元々釧路は一つという市民の願いが運動につながったということのようだ。釧路町は釧路市のベッドタウンとして住宅建設が進み、釧路市から移住する若者が増加しているとのこと。完全な車社会だけに、安価で広い住宅の方に若者が流れるのも理解できる。ただ、行政が別々なだけで、生活・文化圏は共通とのこと。シュミレーションは国勢調査の比較による伸び率を用いて算定されるため、数値もぶれやすいとのことであった。

姫路市の場合、政令指定都市を目指すという大目標があり、そのために合併が必要という認識がある。釧路地域の場合、財政支援のほかは、総務省のガイドラインにある合併メリットの文言とほぼ同じで、前向きな合併とは感じられなかった。それほど尻に火がつく財政状況が予想されるということだろう。北海道では、釧路だけでなく、若者が札幌に出て行ってしまうという状況にあるらしい。人口の局地的集中に打つ手がない以上、あらゆる措置を講じて過疎化を避けるのも、そこに住み続ける人たち自らの老後や未来を助けることになるからだ。頑張ってもらいたい。

その後、釧路市役所を後にして市立生涯学習センター「まなぼっと幣舞(ぬさまい)」を視察。担当主事の女性Sさんから説明を受ける。「まなぼっと幣舞」は多くの会議室や調理室を有し、教養講座や体験講座、市民大学など生涯学習施設。同ビル内に最大1000人弱のホールや市立美術館も内包する総合文化施設である。運営は、市の外郭団体である文化振興財団、喫茶室を釧路母子寡婦連合会に委託している。市債発行をメインに、基金の取り崩し、道の補助金等の財源で建設された。。総務省のハイビジョン助成を受けて設置したという大画面スクリーンで訪問予定のない釧路湿原のビデオを見せていただいたり、各種設備を視察。利用料をとっているが、収支状況を見れば、利用料の10倍近い大赤字である。ただ、批判のひとつも起こっていない。市の財政は厳しいにもかかわらずである。

ここで考えなければならないのは、姫路のドーム系ホール計画のことである。実は昨日訪問した根室市総合文化会館も大赤字であった。これについては昨日も書いたが市民の強い批判が起っている。釧路ではなぜ批判が起こっていないのか?それは独立会計でない(独立会計諸表を作成していない)からである。私たちが今日提示された「まなぼっと幣舞」の歳入・歳出を書き出した資料はごく簡単なもので、収支について単に記載された資料というものであった。採算について質問した議員に対して、Sさんは聞かれたこともない、というより採算など考えたこともないというようであった。当然だろう。予算・決算とも、教育委員会の項に羅列してあるだけだろうからだ。これは姫路の文化センターも同じである。つまり、教育委員会や教育関係の施設に対しては、誰も採算などを追求しないのだ。教育の対価は金で計算しても意味がないし、受益者負担の視点もなくなる。。ドームに変わる施設を公共施設とするなら、赤字や採算性についての議論は必ず起こる。赤字であっても建設してもよい施設をつくるなら、教育という観点を用いなければ厳しいのではないか。それでなければ、市民は赤字に対して過敏であろうし、そうあって当然であると思う。

釧路を案内していただいた議会事務局のMさんにお礼の挨拶を行い、釧路日程も終了。釧路フィッシャーマンズワーフMOOで昼食の後、阿寒バスに乗り、釧路空港。HAC6258便(プロペラ機)で新千歳空港。待ち合わせ時間に空港内でジンギスカン。久方振りの肉類。美味。その後、伊丹行きJAL576便に乗り換え帰途に。機内ではドリンクサービスにも気付かない程爆睡。到着後、神姫バスに乗り換え、車中で日記に推敲していると、いつのまにか姫路駅バスターミナルに到着。N会長の解散の挨拶で終了。移動距離が多く、また全員が先輩議員という状況の中で疲労困憊の視察だったが、学ぶことも多かった。同行してくれた事務局のIくんには時間に遅れるなど心配をかけたことを含めて感謝したい。

播但線で実家に到着後、今日の議員家族施設見学会の様子を母から拝聴。A議員の奥様をはじめ市民クラブ議員の奥様方、他会派の多くの議員家族の皆さん、事務局のU課長、O課長補佐らにも話し掛けていただいたようだ。母も専業主婦で社交はおろか、政治関係の会合など初めてだけに安堵。皆さんに感謝。

その後、新聞チェック。国民年金の未納率急上昇の記事。1年で未納率が8%増とは。信用率の低下は予想通りだが、破綻寸前の印象。給与差し押さえなどの強制執行なども検討しているようだが、無意味。「若者が年金制度そのものを信用していない」という理由が明確であるのに、現在の給付水準を維持せんとする。特に給付の物価スライド(物価下落にあわせた給付カット)すらさせず、抜本改革にも手をつけない与党3党の姿勢は断罪する必要あり。この点だけでも選挙で審判してもらいたい。結局、現在給付を受けている人がもらい過ぎているのは事実(提言参照)。すぐに給付抑制と将来見通しを明らかにしない限り、若者は信用しない。このまま与党三党に任せておくと、現世利益(既得権)だけが求められ続け、年金制度、ひいては日本が破綻する。皆うすうす知っているはずだ。自民党はこれまで何も手を打たなかった。つまり政権交代でしか変わらないのだ。

また、姫路版に公職選挙法違反容疑(文書違反)で県会議員候補(元姫路市市民局長)を在宅起訴との報道。無罪を主張とのこと。無罪主張にも驚いたが、普段は避ける選挙運動期間中に大々的に証拠集め等の捜査をした大規模事案だけに警察が起訴まで3ヶ月も要したことを訝る。

  ポスター張替え→姫路みなと祭り
07/26 (土)

hare.gif 総支部代表をつとめる松本たけあき代議士の新ポスター完成に伴う張り替え作業。若竹会で砥堀・増位・水上の3校区を担当。若竹会のF代表、メンバーMくんほか総勢5名が集合。松本事務所を基点に、猛暑の中、新ポスターに張り替える。一部、業界団体の締め付けで民主党のポスターは遠慮したいとの話も。姫路でも業界団体の力は存在。旧態依然とした圧力に辟易する。

途中、増位新町のあじよしでモダン焼。美味。皆、ポスター張りの経験者というよりプロだけに予定より早く終了。松本代議士と事務所で懇談の後、姫路港へ。

今日は姫路みなと祭りの日。市議として式典等への招待があったため初参加。海での厄除け払い神事、消防艇の防災訓練、石見市長の挨拶など。明石・朝霧駅の惨事の経験から、大勢の市職員、消防隊員が休日出勤。動員体制をとらないと警察の許可が下りないようだ。市民クラブのK議員、K商工部長らと歓談後、退席。若竹会メンバーと再合流。偶然遭遇した近所のHさんのご好意で、パイプ椅子を貸して頂き花火大会を観覧。近くに座られていた、演説を聞いて私に投票したという菅生台の方からは、お弁当のお裾分けも。感謝。久方振りの間近での大きな花火。大いに感動。

  挨拶回りに奔走!!
07/27 (日)

hare.gif ボサボサ気味の髪を散髪。セブン−イレブン時代は服装等については特に厳しかった。色Yシャツ禁止、爪切りチェック…。民主党本部時代も、半袖Yシャツ・ランニングシャツ停止命令をはじめ身嗜みにも気をつけるようよく注意されたもの。姫路は役所のエコルックなるノーネクタイ運動をはじめ、上着着用のサラリーマンが少ない。ノーネクタイ・上着なしに慣れると本当に楽。易きに流れたとはいいたくないが…。注意してくれる人も少ない。

その後、昨日の松本代議士のポスター張り替え作業が予定外に早く終了したため、支援依頼をしていた若竹会メンバーMくん、Tちゃん、Kくんに挨拶回り同行を依頼。地図の作成、自動車の運転等もお願いする。野里、城見台、白国地区を訪問。期待の声多し。昼食は、花北のびっくりラーメンで話題の180円ラーメン。

その後、中学同級のMくんと遭遇。僕が中学時代、播磨空港建設推進派であったことを思い出したと。掲示板に書くのは遠慮したと(笑)。中学時代に播磨空港について発言したことすら自分では覚えていないが、姫路が更に飛躍するためには必要と言っていたとのこと。不勉強のお詫びと言い訳(笑)。Mくん親子には様々な場所で宣伝していただくなどお世話になっている。

夕刻、挨拶回りは終了。まだまだ挨拶回りに行かなければならない方は多いが、多忙のためなかなか進捗せず。申し訳ない気分。今日ボランティアでお手伝い頂いたメンバーには感謝。

その後、急遽、屋外バーベキューを計画。姫路サティでで食材を買い求め、市のキャンプ施設でもあるそうめん滝。カセットガスコンロ専用の鉄板でバーベキュー。極めて簡単に屋外バーベキューが楽しめる。若竹会のYくん、そうめん滝の近くに住む同級生Fくんも合流。また、キャンプに来ていた神戸の家族連れも合流し、歓談。野生のクワガタも来訪。自然を満喫。

  地方は公共部門しか金がない
07/28 (月)

kocchi.gif 早朝、播但線で姫路駅。朝の街頭演説の定例日なるも、総務経済委員会視察出張のため、K県議に挨拶のみ済ませ姫路駅南口。連日の出張を含め相当な疲労度だが、公務は最優先。ひかり・関空特急はるかを乗り継ぎ関西空港。ANA1799便で山形県の庄内空港。昼食は空港内の寿司岩。月山定食なるにぎり寿司と和そばのセット。相当な給仕時間にも驚いたが、内容も値段に比すべくもあらず。チェーン系店舗の地方独占施設での節度は目を覆うばかり。東京本社の同チェーンだが、東京では絶対にないサービス低下。残念。

メールで若竹会メンバーで幼なじみのTちゃんから、竹さん通信3号の編集について提言。内容案作成に向けて作業を急ぐ方針。心配してくれている支持者は多い。

その後、空港玄関で受け入れ側の酒田市役所の議会担当事務局と合流。議会事務局長の総括的説明の後、視察目的である観光施設さかた海鮮市場を視察。土地・建物をすべて酒田市が出資し、テナントを民間から募集するという公設民営化方式。1000円/u(月額)という極めて安価なテナント料なるも応募は1社のみ。テナント料収入(年間)は約300万円だ、その10倍の3200万の税金を毎年ランニングコストとして投入し、施設を維持管理するという。運営費のほぼ全額を税金投入で賄う。10万人都市という小規模自治体だからこそ建設できる施設か。姫路では住民の理解は得られないだろう。

海洋深層水を売りにしたり、地場の海産物を販売。岩がきが旬とのことで試食(1個400円)。殻をあければ驚きのサイズ。担当曰く「海へちょっと入ったらどこでもありますよ」。併設の食堂では、地元民でも行列をつくるほど繁盛しているとのこと。なぜかタレント鈴木ヒロミツさん一行が食事中。驚き。

今回で地方視察は2回目だが、税金で集客施設を作るしか、観光活性化の方策なしという結論を見たようだ。地方に税金を投入しないという国策が進められる昨今、さらに都市への一極集中は加速するだろう。残念ながら、資本主義社会とはそういうものか。世界と競争しなければならない資源なき日本にとって試練の時を迎える。

ついで、土門拳記念館、山居倉庫など観光施設を視察。今回の目的自体が経済産業委員会所管の観光産業視察のため仕方ないが、観光色が強い。田んぼが一面に広がる酒田市と姫路市では事情が違いすぎ、参考になることも少ない。夕食時、先輩議員の話を拝聴。国会議員と同様の付き合いはしてきたが…。疲労困憊。

  地方の箱モノ赤字施設に辟易
07/29 (火)

kouji.gif ホテルの田舎なる食堂で朝食。米どころだが…。酒田駅から快速最上川で新庄。山形新幹線つばさ号に乗り換え山形駅。山形市議会事務局のTさんに迎えて頂く。山形一寸亭なる蕎麦屋で腹ごしらえ。その後、雇用能力開発機構の山形テルサを視察の予定も、受け入れ側の都合で、芭蕉の「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」で有名な山寺、山寺芭蕉記念館を訪問。1000段もの階段の上にある山寺には登らなかったが、趣きある建築に感心。社務所で名産の玉こんにゃく。美味。

その後、雇用能力開発機構の山形テルサを視察。正式には勤労者総合福祉センターといい、教養・文化・研修の場を提供し、勤労者の福祉の充実と雇用の安定に資するため建設したという。雇用能力開発機構(旧雇用促進事業団)が44億円、県が24億円、市が47億円を拠出し合計115億円の事業費で建設した施設。名目はどうあれ、900人収容の音楽ホール、会議室など通常の文化施設。大ホールはリハーサルを含めて年間65日の使用にとどまる。テナントにハローワーク出張所があることぐらいが唯一の特徴。山形市開発公社に運営を委託しているが、ランニングコストに3億2千万円もかかっており、赤字分の1億8千万円を山形市が一般会計から補填しているという。議員になって2回の視察しかしていないが、地方の赤字施設の乱立の様子はどこも同じ。また、雇用・能力開発機構は、44億円を出資した施設を8800万円で山形市に持分売却する意向とのこと。当機構については、プールを1万円や10万円で払い下げてみたり(姫路市にも飾磨の姫路勤労者体育センターを低価格売却)、税金や雇用保険料をドブに捨てるような行為が問題になっている。天下り型特殊法人の荒廃ぶりは目を覆うばかり。参考http://kaz19100.hp.infoseek.co.jp/siryo/ay150623.html

道路や箱ものを中心に地方にカネをつぎ込み続け「国土の均衡ある発展」をお題目として掲げる自民党政権は、つぎ込まれる側選出の議員に支えられている。おまけに地方の方が都市に比べて1議員あたりの人口が少ない(一票の格差)。連続当選を重ねて中央で発言力を増し、税金を我田引水する地方選出の議員を減らさなければ、いつまでたってもこの構造は変わらない。この点でも政権交代が必要。一票の格差を1に近づけることに自民党が賛成することはありえないのだ。

夕食時、同行議員と懇談。全員が他会派ということもあり、議会の「行政側の答弁姿勢」について話を向ける。当局側の本会議答弁に立つ姿勢や答弁の的確性について議員の意識を計った(私という1回生提言に対する姿勢も)。問題意識はない。まず市長が総括的に答弁し、各担当分野について、助役や局長が答弁することは理解できるが、最初から市長か登壇しない姿勢や答弁漏れのチェックを誰もしないことが気になっていたため質問した。少なくとも答弁が不十分であれば、議運委員が議長に再答弁を要求する仕組みでもければ、質疑者本人の再答弁制度だけでは不備である。なぜなら、質問時間は通常30分以上もあり(長いときは1時間以上、国会でも通常15分以内)、その後、答弁側が入れ替わり立ち代り答弁していくわけだが、質問者は答弁のメモをとるのさえ大変で、答弁漏れチェックすら難しい。国会では野党の質問であっても、答弁漏れがあれば、議運メンバーが与野党に関係なく当局側に抗議し、その会議中に議長が再度答弁をさせるという制度もある。私の主張に対して「議運の申し合わせ」「会議中に議長に言葉を伝えることが不規則発言」「懲罰になりかねない」など、いずれも駄目という反論を皆さんから頂いた。委員会にも市長が出席し答弁せよという主張ではない。「本会議という重要でありながら、年間に僅かしか開会されない会議を中身あるものにしなければ」、「原稿を読むだけの会議ならば、行政の責任者たる市長がきちんと答弁すべきだ」という趣旨で話を振ってみたのだが…。それに本来、議会議員なら当然賛成すべき中身(当局側が抵抗云々は関係ない。議会のルールは議会で決めることで何の問題もない)であるのに賛成は得られなかった。ただでさえ審議会・懇話会等に議論を委ねられ(当局論理の正当・権威化)、パブリックコメントの導入(民意の反映)により、当局側の立場が強まるのに、議会機能の空洞化の危惧感がないのは残念だった。

今回の委員会視察では、視察制度自体の問題点も含め、感じることが多かったが、同行の職員が地域経済対策室長のIさん、議会事務局のTさんという優秀な職員の方で、話ができてよかった。特に議会改革についてはクリアすべき課題が一歩前進した。具体策策定作業を開始し、会派を中心に賛同者を募ることにする。


議会ではろくに質問もせず、役人に対して口利きをすることを専門とする議員が当選しているのは、それを支持する市民がいるからでそれも民主主義である。ただ、そんな口利きで行政執行を歪める議員を放置すれば、市民全体にはマイナスである。「口利きの公文書化」、「大規模な定数削減による議員の質向上」、この2策の実現で、解決できるのもはっきりしている。ただ、残念ながら現議会には過半数はおろか賛同者がいない可能性もある。私1人では議案すら提出できない。結局、市民の皆さんに、いい議員を選んでもらうしかないという結論だが…。この2策は提案として、本会議質問等で提起していきたい。ハレーションは凄いと思うが…。

  誰が播磨空港建設を県に要望するのか!
07/30 (水)

box.gif バスで山形空港。オープン当初3つの飲食店テナントがあったが残るは1店のみ。一昨日の庄内空港との違いは、空港までの距離と山形新幹線の開通による乗客減。地方都市の飛行場は東京までの利便性で判断される。つまり山形新幹線の方が利便性が高いということ。空港レストランで三元豚のカツカレー。J-AIR304便で伊丹。夕刻、市議会のバスで市役所へ帰着。

相当な疲労だが、姫路市の国・県への予算要望書をチェック。
すると「播磨地域における空港の整備推進について」なる要望を発見。内容は県土整備部県土企画局課長あてに「播磨地域における空港の整備推進について、格段のご配慮をお願いします」と。播磨空港建設の基金は都市整備基金に衣替えし、空港の推進の旗はもう降ろしたと思っていたが、これには驚いた。

平成15年度予算は堀川市長がつくった予算だから、今年度はまだ仕事がしづらい。石見市長は平成16年度予算から、過去に縛られない政策執行をするとよく言われてきたが…

県の平成16年予算編成に対する要望書に明記することは賛成できない。研究会で議論していることは承知しているが、本当に必要の結論が出たら予算要求すればいい話で、推進する気がない現在、予算要望を行うなどは要望全体の意義が低下しかねない。予算要望については全てを市長が把握しているかどうかは疑問だが、市長が空港推進に賛成とは聞いたことがないし、市民はもう終わったことと思っている。誰が掲載したのか知らないが、市民の要望でない要望を勝手に県に要請するのは、おかしい。東京便なき地方空港の惨状などいまさら議論する必要もないと思うが、なぜ要望書に残ったのか、所管する総務経済委員会で質していきたいと思う。

他には、国道312号線の砥堀・仁豊野部分の整備要求が含まれている。この渋滞解消にはよく要望を頂くが、残念ながら姫路市の権限外だけに、県に要望をするしかない。県には早期着工をお願いしたい。本当にいつも渋滞しているのだ。

市役所の電気が消えるほど遅くまで残業してしまい、一人駅前。ウグイス嬢を務めてくれた妹の同級生Sさんと遭遇。元気な様子。その後、新生軒でラーメン。澄んだ塩スープと柔らかめの麺。決意して久方振りに休肝日(ノンアルコールデー)にする。いつ以来か見当もつかず。

帰宅途中、播但線の野里で途中下車。Dマート跡ビーナスギャラリーのスーパー銭湯花の湯。めったに入らない風呂(風呂に入らないということではなく、いつもシャワーです。念のため)で疲れを癒す。帰宅後、たまった新聞、郵便等をチェックして就寝。

  衆議院事務局Aくんからの手紙
07/31 (木)

panda.gif 播但線・市営バスを乗り継ぎ市役所。船場川清掃のボランティアをしているYさんから回収したゴミの回収を市にお願いしたいとのこと。環境局美化業務課に取り次ぐ。選挙時もそうだったが、Yさんの活動振りには頭が下がる。

次いで下水道局を訪問。下水道整備室のM整備第一主幹、T課長補佐、Mさんから姫路市の下水道整備状況をヒアリング。整備が遅れていた調整区域も次第に整備が進んでいるとのこと。下水整備の高い進捗度は堀川前市長の功績と伝聞。

次いで、水道局のS次長を訪問。水道管の整備状況の確認と陳情。下水道局との連携等についても伺う。S次長は異動したばかりだが、細かいことも理解しているし、仕事が早い。私は行政の公平な執行を歪める陳情をするつもりは一切ない。説明に納得。陳情に対する報告書を作成。

本来、全ての陳情・私の対応を公開するのが本来の政治だと思う。記録もしている。ただ、陳情者にとっては公開されたくないのも事実。勇み足になって支持を失えば政治生命も絶たれる。江戸幕府の老中 田沼意次(賄賂イメージ)とその後の松平定信(質素倹約イメージ)を比較する狂歌「白河の清きに魚も住みかねて、もとの濁りの田沼恋しき」(※1)ではないが、誰も近寄らなくなっては意味がないのだ。

衆議院事務局のAくんから人事異動を知らせる手紙。Aくんは私が衆議院国対を担当していたときに異動してきた私より若い好青年。以来4年間、民主党担当として働いてもらった。仕事振りにも真面目な人柄が滲み出て、いつも感心していたことを思い出す。当時、私は党の最年少職員、彼は国家公務員と立場は異なるものの、弟分のように思っていた。飲みに連れて行ったりもした。彼が昔のことをよく覚えていてくれ、思い出を含む異動のお知らせをくれたのは本当にうれしかった。

手紙の最後に「公務員という立場、奉仕者であるという原点を胸に、また、国政を微々たる力ではありますが、支えているという誇りを持って新たな場所で頑張ります」とあった。彼ならどの部署に行っても立派に勤め上げるだろう。私も負けるわけにはいかない。思いを新たにする。

その後、御幸通り旧御幸苑あとにオープンした魚民。モンテローザグループが経営する居酒屋。公正取引委員会から処分されたこともあるサービス残業常習企業で、厳しい従業員待遇で有名。ところが、こういった社員管理の厳しい企業の従業員ほど消費者にとってはてきぱき働く従業員に映る。商品単価も安い。セブン−イレブンの従業員待遇も同構造。数時間分の営業手当を支給して、残業手当をなくした上で、100時間以上の残業をさせる。もちろん、データ上はそんな記録は残っていない。上司の命令で早めに退勤時間を記録させられているからだ。皆、入社するまで分からない。現在もさほど改善されていないと聞く。社員の顔を見ると、可哀想に見えてしまった。最近、武富士などへも摘発を進めているが、大手云々に関係なく、どんどん捜査に着手してほしい。サービス残業は違法だ。

警察関係者と情報交換。辻元逮捕は内部でも疑問の声がある様子。公安部門の捜査対象にしても、革命を叫ぶ連中の勢力が相当落ち込んでいるのに対して、着々と国家支配をはかる勢力が力を増している。発想の転換がなければ存在自体が問われると苦言。

(※1)
田沼意次の賄賂(わいろ)政治を次期の老中・松平定信(→白河藩主)の倹約政治と比較する有名な歌。田沼時代は、商業中心の政策をとることで商人と政治家との結びつきが強くなり、不正が多発したといわれる。ところが、田沼失脚後、定信が厳しい取立てや透明な政治をすすめると、庶民は元のほうが住みやすかったと振り返るようになったという意味。



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